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2005年5月23日
三重県知事 野呂昭彦様
フェロシルトをリサイクル推奨品と認定した事について、再検証されますよう要望いたします
現在、チタン製造過程で生じた廃棄物を原料としたフェロシルトという製品が、産業廃棄物としてではなく、貴県が認定したリサイクル製品として、三重県外の愛知県、岐阜県に搬出され土壌改良材や埋め戻し材として使用されています。
このフェロシルトについては、通常の2〜3倍の放射線量(β線やγ線)が検出されており、この数値は複数の自治体議員も現場で確認しています。しかも一部地域では覆土もされず、また沢沿いの地形によることから、大雨の際には赤い土砂が流出するなど下流域の汚染を心配する声も出ております。又、運搬の際にも覆いなどが無く、風による飛散を懸念する声が上がっています。瀬戸市では12万トンのフェロシルトがむき出しのまま積まれており、岐阜県可児市や、土岐市、瑞浪市などは住宅地そばの埋め立てなどに使用されているなど、住民の不安はますます高まっています。
そもそも、フェロシルトは廃硫酸の中和物(石膏と酸化鉄)で、かえって土壌の質を悪化させるとの指摘もあります。放射線量については、微量であるとの意見もありますが、特に吸い込んだりした場合は、放射性物質トリウムが発するα線による内部被爆の危険が専門家により指摘されています。又、国においても「チタン鉱石問題に関する基本的対応方針』(平成3年6月)の中でその取り扱いについて指示がありますが、産業廃棄物としての取り扱いの注意(放射線量の測定と数値など)が、ほとんどでリサイクル製品としての扱いは想定外となっています。
私たちは、日々住民と接する地方自治体議員として、この住民の不安の声と、この事態に苦慮する地方自治体の苦悩を深刻に受け止め、貴職に対し、連名で以下の件について強く申し入れをいたします。
フェロシルトをリサイクル製品として認定、推奨されたことに関し、再度詳細に検証、審議をされ、早急に見直しをされること。
愛知県
加藤徳太郎(瀬戸市) 牧田千枝子(豊川市) 斉藤まこと(名古屋市) 小池美津子(長久手町) 白井えり子(日進市) 後藤尚子(日進市)
二村良子(音羽町) 山口洋子(東郷町) 秋山良子(幡豆町) 鈴木至彦(師勝町) 神谷明彦(東浦町)
三重県
岡 克之(久居市) 杉原東洋児(久居市) 海住恒幸(松阪市) 石田成生(四日市市) 杉本信之(鈴鹿市) 小川満美(桑名市) 丸山弘員(安濃町) 倉田寛次(美杉村)
藤田 武(美杉村)
岐阜県
安藤英利(多治見市) 石田浩司(多治見市) 井上あけみ(多治見市) 仙石三喜男(多治見市)大安歳博(多治見市) 水野忠勝
(多治見市) 水野由之(多治見市) 若尾円三郎(多治見市)
加藤新次(可児市) 村上孝志(可児市) 亀谷 光(可児市)
冨田牧子(可児市)
山根一男(可児市) 石川義康(土岐市) 小栗恒雄(土岐市) 小関祥子
(土岐市)
金津 保(土岐市) 日比野富春(土岐市) 布施素子 (土岐市) 足立 亘(瑞浪市) 長井君江(瑞浪市) 館林辰郎
(瑞浪市) 溝口昭八郎(瑞浪市) 可知いさむ(中津川)
小池公夫(中津川市) 佐藤光司(中津川市) 鷹見信義(中津川市) 宮田美一(中津川市)
田中倫子 (岐阜市) 服部勝弘(岐阜市) 安藤洋子(恵那市) 柘植宏一(美濃加茂市)
寺町知正(山県市) 梅原 勇(御嵩町) 岡本隆子(御嵩町) 鍵谷 一(御嵩町)
佐谷 時繁(御嵩町) 田中幸雄(御嵩町) 渡辺公夫(御嵩町) 有田まゆみ(白川町)
以上60名の基礎自治体議員の連名で提出いたします。