2005年7月19日
    ○×県教育委員長       殿
    ○×県教育長         殿
    ○×県教育委員各位      殿

    要 望 書

 本年度の中学校歴史・公民教科書の採択に関し、「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」と略します)が作成に深くかかわった扶桑社の教科書が、過去の日本の侵略戦争を美化するものと近隣諸国から強い批判を浴びています。さらに、「つくる会」と扶桑社はこれら教科書の採択を有利にするために、次のような不正行為を行っていたことが明らかになっています。

1.扶桑社は文科省の度重なる指導にもかかわらず、検定申請本(白表紙本)70冊 を各地の教育委員会や教員に不法に送付していました。
2.扶桑社の共同事業者である「つくる会」は、他社教科書を誹謗・中傷する文書を自らの主催する集会の参加者や各地の教育関係者に大量に配布していました。

 私たちは本日、これらの不正行為を公正取引委員会に申告しました。子どもたちの教育のために使われる教科書の採択には、公正さが何よりも大切です。不正行為を重ねる出版社の教科書はそれだけで失格とされるべきです。このような教科書が採択されることが決してないよう要望します。

                             以上

参考のために公正取引委員会への申告書を添付しました。

          氏名、住所連記
          以上  名

          連絡先:寺尾光身
              岐阜県多治見市平野町4-81-53