『市民派議員になるための本』を読んで
    日進市議会議員・ごとう尚子

 みどりさんの本『市民派議員になるための本』を読んだ。
 「本を書き終え、新しい地平が見えた」とみどりさんが言ったとおり、今まで困難だと思っていた様々なことが、解き明かされて、「つぎに進む」が出てきたようなうれしさと自信がこみ上げてくる。
 この本は必ず、市民派選挙と議会の風景を変える。つまり、政治において数は力だというひとつの常識から抜け出し、たったひとりでも、少数でも、法にのっとって、議場の裏ではなく、表舞台でちゃんと闘うことで、慣習や前例、既得権と申し合わせで動いている議会が変わり、伴って、議会制民主主義が取り戻される、と実感できるのである。
 歴史を変える本である。
 この本に励まされて、立候補する人はきっと沢山あるだろう。そして、第1歩目から「ちゃんと市民派」でいようと決心して歩き出せるはずである。
 また、志はもちながらも、孤立している、どこかのまちの、だれかが、本を通じて、精神的につながり合える。そして、勇気ある実践によって、あちこちの議会で、「正しいことと間違っていること」の書き換えがおきて、議会の常識が変わるだろという予感をさせる本である。
 学者では絶対に書けない、専門性と実用性を兼ね備えた本だ。女性、市民派議員そして市民運動家として先を歩いたみどりさんが、経験を本にまとめ、すべてを公開してくれた。
 本が売れる数だけ、議会が変わるはずである。沢山売れて、常識の書き換えが、地方選挙と一緒にやってこないといけない。
 ただ、選挙の章を読んだ仲間たちはびっくりするかもしれない。「ここまで書いてしまうのか」と。
 即、今日から役立つ、そして、議会に行く時はまさに「市民派議員必携」の本である。
(日進市議会議員・ごとう尚子のページ)

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