『む・しの音通信』No.37記事
『中日新聞』生活欄(2004年5月16日)より

◎書評『市民派政治を実現するための本』


 まとめたのは、フォーラムを企画した東京大学大学院教授の上野千鶴子さん、元岐阜県高富町議員の寺町みどりさん、愛知県日進市議の後藤尚子さんの三人。
 寺町さんや後藤さんはこの十年近くの間、政党の系列に属さず選挙のときに地区推薦も受けない市民派の女性地方議員を増やそうと運動を展開してきた。市民派議員は各地で増えているが、議会活動では他会派の議員らと対立し、壁にぶつかることも多い。
 フォーラムでは、こうした状況の打開策を全国の市民派議員や支援者らが約十時間にわたって徹底討論をした。上野さんは、アドバイス役を務めた。三人は、その内容を本に収録し、議員活動や市民参加、行政・議会の改革などに関する市民派議員の考え方を伝えている。(『中日新聞』04年5月16日)