『む・しの音通信』No.49
2005年8月20日発行
特集《2005夏の「む・しネット」企画》8月6〜7日
第2回「候補者・市民派議員・政治を変えたい人のための講座」(M&T企画)
&《わかりたい人のための「決算総ざらえ」−決算が10倍おもしろくなる》
(報告・寺町みどり)
5月の自主「議員と市民の勉強会」が終わって、議員会員から次の企画が出てくると思っていた。ところが、「自分で企画するくらいなら」と考えたのか、何人かが退会し、その後は「勉強会ML」も休止状態。来年は選挙の直前年なので、のんびり決算・予算を勉強しているヒマはない。どうも学ぶ側のニーズより、伝えたいわたしのニーズのほうが強いらしい。そう割り切って「M&T企画」の翌日に「決算勉強会」を企画した。今までは参加者のニーズに合わせていたが、今回はどちらもわたしが伝えておきたい内容で構成した。とはいえ、参加メンバーを見てのカスタムメイドに変わりはない。
8月6日(土)は第2回「M&T企画/自主講座」。テーマは《法律やルールを使ってたたかう》。講師は「みどり&ともまさ」。13〜20時を、120分×3セッションで構成した。
セッション@は《公選法の基本と概念》。『市民派議員になるための本』を使って、「ルールを使ってきれいな選挙」「選挙とお金の関係」などについて、基本的な考えを講師二人がレクチャーした。そのあと、「公選法についてもっと知りたいこと」をひとり1分で話してもらい、ディスカッションに入った。
セッションAは、《公選法を使いたおす》。まずわたしが、「著作権法等・表現の自由とプライバシー」など、選挙に関連する他の法律の原則を説明。ともまささんは「公選法の留意点」について、図を使って具体的に「違反になることならないこと」を話した。
目玉は、ワークショップ「文書・図画のよい例/悪い例」。参加者が「ポスター、リーフレット等」を使って、「わたしがこのリーフを作った意図は」をプレゼンテーション。他人の文書を批判的に見ることで、自分のことにも気づくというわけだ。
セッションBは《「議会」と「議員」を理解する》。「参加者の課題に即して」のワークショップで、それぞれ議会で抱える問題について、解決の道筋を探った。
翌7日は、朝から午後まで、5時間2セッションの《わかりたい人のための「決算総ざらえ」−決算が10倍おもしろくなる》。
まずは「総論」の「決算とは・・・」「決算審査〜議員として何ができるか?」etc。最初に「決算の基本」と「議員として決算審査に必要な技術や議論の仕方」を説明した。
今回のメーンは、決算審査の経験も取り組みも異なる、参加者それぞれの現状に対応した「さらなるバージョンアップのために〜あなたの決算審査のどこが問題か?」。
事前に、過去の「決算審査」で、「よくできたと思うテーマ」と「うまくいかなかったテーマ」について、何項目かの質問に答えてもらうという課題を課した。そのレポートを発表し評価・分析することによって、みずからの決算審査について、「どの段階にいるのか」「今までのやり方のどこが問題か」「それを補うにはどうしたらよいのか」を理解し、実践的なスキルを身につけることが、このセッションの獲得目標である。
講座を終えて、参加者の多くが「議会の流れ」と「政策」の関係をよく理解していないことに気づいた。11月の勉強会では、取り組みたい「政策」を軸に、情報公開やフィールドワークで収集したデータを元に、具体的に「政策」を立ち上げ、組み立て、その政策を議会の現場で実現するための、実践的なノウハウを伝えたい。
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「M&T企画/自主講座」は、
「物好きな市民」にこそ必要だ
東京都八王子市・甘利てる代
8月6日、アスファルトが煮えるように暑い岐阜市内。第2回「M&T企画」の講座で学ぶためにやってきた。今回の目標は、「公選法を使いたおす」ことだ。
「公職選挙法」を知ることは政治活動をする市民にとって不可欠なこと。議員を送り出す側の市民だって、法律のしばりをうけることがある。
私は市民の立場でこの講座に参加している。回りはみな現職の議員だ。場違いかもしれないと思いつつも、「M&T企画」の2人の講師、寺町みどりさんとともまさんの持つスキルに魅力を感じて受講している。まさに百聞は一見にしかずであると思いつつ。
選挙には1985年の統一地方選挙からかかわってきた。常に送り出す側として活動してきた。選挙を側面支援しながら思ったことがある。「思いが優先して立候補するのはいい。だが、その先(当選後)はどうなる」。
実際、議員になってから立ち往生しているのは、政策がない人だった。
では政策とは何か。問われても答えられない市民の私がいた。市民が政策を持ってはいけないのか。議員でなければ政策を実現できないのか。果たして市民の政策は実現するのか。答えは見あたらなかった。
政治スクールや女性議員を増やす活動を行うグループの取材を重ねるようになり、さらなる疑問が浮上した。ある時、取材したグループの代表は言った。「選挙はバレなければいいんですよ。そしてそのくらいのことをしなければ入らないんです」。
それでは従来の選挙と同じではないか。違和感を感じたものの、正面切って異論を申し立てるほどの知識がない。「公選法」もきちんと読んだこともない。これじゃあイカンという思いがますます強まった。
2003年11月15日の上野千鶴子さんを招いて開催された「市民派議員アクションフォーラム」と「む・しネット」のダブル取
材の際、翌日の勉強会にも参加した。何より『市民派議員になるための本』(学陽書房)の著者である寺町みどりさんの、実践に基づいた政治参画の手法を知りたいという思いがあった。そこで参加したある女性議員にこういわれた。「へえ、議員じゃないのに学習会に来るなんて変わっているわね」と。そうか、市民が政治講座を受けることは、議員には奇異に映るんだ。政治は議員がするものという固定観念は、市民だけではなく「市民派」と称する議員側にもあるのだと。
「市民派議員」と名のることは誰にでもできるが、真の市民派かどうかを判断するのは市民だ。市民にこそ政治力が求められている。
「M&T企画/自主企画」は『市民派議員になるための本』を基本に、事例を示し、法律の運用までを教授するという。迷わず受講を希望した。
今回の講座では、参加している議員たちが持参したポスター、リーフレット、議会ニュースなどを使い、互いに意見を述べ合うという場面から始まった。ポスターと一言で言っても、それぞれのメッセージの伝わり方が違うことを改めて痛感。「リーフレットにきちんと政策を入れているか」「紙面の無駄はないか」「公選法に抵触した表現はないか」など、講師の目は厳しい。
「市民派議員を目ざす人は、他人のフレーズを流用してはダメ」とみどりさんは言う。「自分のことばで政策を語る」という市民派議員の基本をたたき込む。ともまささんが公開した「公選ハガキを有効に使う手法」も、まさに今後の選挙に活用できる優れものだ。
「市民型選挙」と「従来型選挙」の違いは、リーフレットや公選ハガキの使い方一つでも大きく違う。「違法行為はしないが、最大限法律を利用するには、その範囲を知ることが重要」というともまささんのことばは、市民型選挙を象徴している。政治的市民が「M&T」講座で習得する手法はまだまだある。この講座は奥が深い。
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「市民型選挙」で全力投球!
福井県武生市・安立さとみ
2回目の「M&T企画」を終えて、最終の特急電車に乗り込む。前回と同じような充実感と心地よい疲労が全身をおおっている。
1回目では参加者のプレゼンテーションを講師のアドバイス付で聞いた。自分の選挙を振り返りながら聞くことで、「市民型選挙」とは何か、改めて認識することができた。すべての住民に候補者自身が直接メッセージを届けるのが「市民型選挙」であり、メッセージには「話しことば」と「書きことば」があることを学んだ。メッセージを伝えるためのインパクトのある演説の方法や、文字によって市民派議員としての政策を伝える方法など、具体的なアドバイスは確実に私に「やる気」を与えてくれた。
また「私の選挙の分析」は、視覚により直接的に自分の弱点を知ることができ、次回どこを強化すればよいかをすぐに確認できる画期的な分析図であり、今では常に目に付く所に「お守り」のように置いてある。
そんな衝撃的な1回目を踏まえての、今回の「M&T企画」にはおのずと期待は大きかった。そしてその期待が裏切られることはなかった。法の中で働く議員にとって法を知ることが大前提とのことから、前回の「地方自治法」に続き、今回は「公職選挙法」に関してしっかり学んだ。
『地方自治小六法』と『市民派議員になるための本』を横に置いての講座では、候補者として「できること」と「できないこと」は告示日の前と後とではまったく違うことを、具体例を出しながら話してもらった。自分の政治活動を頭に描きながら聞くことで、しっかり自分のものとして入ってきた。特に各自のリーフレットや選挙ハガキをもとにした文章による「市民型選挙の手法」の話では、一つひとつの講師による的確な指摘により、まさしく目からウロコの連続であった。
公選法を正しく理解することが市民派議員として最も大きな力になることを学んだことで、私はさらなる「やる気」をもらった。
「選挙は候補者が引っ張っていく」。講師の言葉が心に響く。
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根拠を得たり!
京都府木津町・呉羽まゆみ
第2回「M&T企画/自主講座」で最も印象に残ったのは、セッションB《「議会」と「議員」を理解する》。
議会とは、議員とは、基本的な事項の確認からスタート。講師のみどりさんの「議会の権限って何でしょう?」の問いかけに、参加者それぞれが考えます。「地方自治法」96条に挙げられている「議会の権限」を羅列したり、言葉を置き換えたり。自分の持ちうる言葉を駆使し、また理解力を試されているかのようなこの緊張感がたまらなく楽しい。
続いて、ともまささんによる本会議と委員会、議員等の関係を「地方自治法」の条文を基に図解入りの説明です。何度聞いても新たな発見があります。ここで、わが町で5月に設置されたばかりの特別委員会に関連して、今回最大の収穫が得られました。
そもそも、この特別委員会設置には、疑問を感じ、議会で質疑していました。設置目的は? なぜ特別委員会でなくてはならないのか? と。結局、議会の力関係で設置されてしまいましたが、進め方にも納得できないものを感じていました。委員会として「道路網の整備を国へ働きかけよう」「陳情活動しよう」という意見に疑問を感じていたのです。ここで、その回答を獲得。根拠は「地方自治法」第99条。つまり、「外部に対して意思表示できるのは、議会としてのみであり、委員会の意思表示はありえない」と読み解けるというのです。
議会のシステムを変えるためにまず必要なことは、自治法や条例などルールを知ること。そして、間違った運用をしていたら、法を武器にして闘うこと。地道だけれど、言葉を使う議員だからこそ言葉できちんと対峙していかなければ、とまたしても勇気を与えてくれた勉強会。
わが町の形式的な閉会中審査の議決に疑問を持ちつつ、異議を唱えてこなかった私にも責任があることを認識でき、発言する場所のある議員がすべきことをしっかり示してくれた勉強会に感謝。
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「M&T企画」と「決算講座」に参加して
岐阜市・高瀬芳
2回目の「M&T企画/自主講座」の主眼は、「公職選挙法」の基本を理解し、選挙に活かすことである。宿題で公選法の条文を読んだ上で、具体的にできること、できないことを学んだ。
だが、その知識は活かせる現場があってこそのものである。次を目指す議員の参加者は、前回の選挙で使ったポスターやリーフレット、はがきを持ち寄ったので、講師や他の参加者から具体的なコメントをもらえた。
では、立候補の予定もない私が受講することの意味は何なのか。答えが出ない。
実は、「M&T企画」に申し込んだ当初は、市政への不満が噴出していた時期であり、私も「自分がまちを変えてやる!」と意気込んでいた。しかし、乳児を抱えた新たな状況では、とても2年間の緻密な準備などできないと断念したのだった。
「M&T企画」の翌日に開催された《分かりたい人のための「決算総ざらえ」〜決算が10倍おもしろくなる》についても、「決算の審査は市民が関われないことだから」と、参加する意義が見出せないでいた。それにも関わらず参加したのは、これまでの経験からこの講座が何か新たな気づきを与えてくれる可能性が高いと期待したからである。
そしてその予想どおり、私は決算について新しい認識を得ることができた。それは、決算を単独でとらえるのではなく、一般質問や情報公開請求など他の手段と組み合わせることで、政策実現につなげる流れを作れるということである。情報公開請求や請願、住民監査請求などなら、市民でも行える。日常的な情報収集と、これらの戦術を組み合わせれば、市民でも政策を実現する力になれることを知
って、勇気づけられた。
「決算は政策評価であり、政策実現の手段の一つ」という新たな認識をもって、9月の決算議会を見に行きたくなった。その折には、以前もらえなかった決算書や、今度初めて見た決算カードも要求してみようかと思う。
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わかりたい人のための「決算総ざらえ」
―決算が10倍おもしろくなるー
三重県桑名市・小川まみ
8月7日(日)は、「決算講座」だった。 今まで、「決算」について勉強してきたので、頭では「決算は政策の事後評価」ということはよく分かっていた。だいたいの目の付け所も知っていた。しかし、実際の決算審査となると、「指摘しなければならない点は本当にこれでよいのだろうか。私の勉強不足から見落としがあるのでは・・・」と漠然とした不安があり、手ごたえが感じられなかった。
私は、《セッション@》の「総論」より、《セッションA》「あなたの決算審査のどこが問題か」のほうがより実践的でよかった。
事前に提出を求められた課題には、自分の決算審査について、「一般質問をしたか、情報公開請求したか、住民監査請求を検討したか」等々の項目があった。「エッ!そんなにするの」と私は愕然とした。私はそのほとんどをしていなかった。「決算審査は決算委員会でするもの。だから、一般質問で決算に関して指摘するのは、決算委員になれなかった時だけ」だと思っていた。また、「決算審査
・予算審議・一般質問」を別物として扱っていたため、「一般質問」をする時には情報公開請求や他市の状況を調べたけれど、決算の時にはしていなかった。
講座では「主要なデータは日常的に収集しておくこと。基礎データが少ないから自分の論理に自信が持てない」と講師から指摘があ
った。今までの私の「決算審査」は、批判的な目で見て指摘しただけで言いっぱなしだった。データ不足で論理的説得力に欠けたため、何の影響も与えられなかった。
この講座で自分の決算審査がうまくいかない理由がよくわかった。
講師から、「決算審査の時に、わがまちの財政状況を説明している公債比率・経常収支比率などの財政用語を使って議論をしてみては」と提案があった。私はそんな質疑をしたことがなかったし、財政用語を使った議論自体、桑名市議会でも聞いたことがなかったので、是非、やってみようと思った。
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決算はおもしろい?
愛知県長久手町・小池みつ子
久しぶりに勉強会に参加しました。これまで6回の決算審査を経験し、もうそろそろ、「おもしろい」と感じられる取り組みをしたいところですが、毎回、悪戦苦闘。
さて今回、わかっているようで分かっていなかったことをあらためて認識でき、「10倍」かどうかはともかく、「おもしろくできるはず」と実感しました。
寺町ともまささんとみどりさんのお話の中から、私にとって決算のポイントがいくつかありました。
まず、「決算のときだけ、あるいは予算のときだけでなく、注目したものについては日常的に目を離さず、意識して情報収集、ヒアリングをすること」。たしかに決算も予算も継続しているものです。決算が終わったとい
っても、一方では現在進行形です。16年度決算審査の時には17年度予算は執行中、審査結果を反映させられるのは18年度についてです。次の決算までおいておくのでなく途中でのチェックが大切。しかし現実には、2〜3日間の決算特別委員会での審査が終わると、どっと疲れが出てしまいます。本当はまたすぐ、エネルギーを貯めて息を吹き返さなければならないのですが、つい時間が経ち、結局、後手後手になってしまう場合も。
また「行政の手持ちのデータを集め、共有するデータを増やす。データがなければヒアリングはできない」ということ。事前のヒアリングで得ているのは、実は行政側の表面的なデータがほとんど。それでわかったつもりになっていて、関心のある項目について、すべての書類を情報公開でとっていくことなどしていませんでした。帰ってさっそく町で情報公開に出したら、「え? ぜんぶですか」と担当者は困惑顔でした。
そして、「政策評価として決算をみていくこと」。事後評価できちんとチェックしていくことで確実に行政の姿勢は変わるということは確かにそうだと思います。
今度機会があったら、他市町の決算特別委員会の傍聴もしてみたいなと思いました。
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はじめて「決算勉強会」に参加して
長野県下諏訪町・青木利子
今回、「決算」の勉強会にはじめて参加したのは私だけであった。一週間前に出た宿題、「あなたの決算審査のどこが問題か」の回答に苦労した。「私の決算審査」をしっかりしてなかったから、回答ができなかった。講座を受ける前から「決算とは何か」を理解していない自分の弱点があきらかになっていた。
その点からも最初に、「決算」についての講座であるのに「予算とは何か」から始まった理由が理解できなかった。「よい予算をつけさせるためには決算がスタート」であり、「決算とは政策の事後評価」であることから「予算と決算は一連のもの」。講師の説明にうなずくばかりであった。
私は今まで決算書が配布されてから、ヒアリングをしてきたが、「基礎的なデータがないとヒアリングはできない」という講師の指摘に、職員の都合のいい事実を聞いただけだと解った。
また、「決算審査」とは、決算議会の時だけでなく、日頃の活動の中にある「ヒアリング・ 質疑・一般質問」「情報公開請求・請願や陳情・住民監査請求」と一連のものと学んだ。今までの議員活動の姿勢を足下から崩されたが、「決算と予算はつながっている」と知ったことが、今回の勉強会で獲得した収穫だった。
講座を受けながら、明日からの活動の段取りを頭に画いていた。決算だけでなく、普段の活動においても「自治法や条例の裏付けをもとに、しっかりした質疑をする」「常に自分の政策実現をめざして、獲得目標をたてる」
「決算で取り上げられなかったテーマを次の議会で、一般質問をする」。
今回の「わかりたい人のための『決算総ざらえ』―決算が10倍おもしろくなる」というタイトルに、何が何でも参加しなくてはと意欲をかきたてられた。「わかりたい人のため」という積極的参加意志が、より得るものを明確にすると解った講座だった。
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読書会『老いる準備』 あなたもいかが?
岐阜市・新田幸子
「む・しネット」の会員を中心に、上野千鶴子さんの著書を読む読書会が始まって4年。今まで『上野千鶴子の文学を社会学する』『差異の政治学』『当事者主権』の3冊を読んだ。今年は『老いる準備』。
この読書会は月に一度のペースで開かれ、テーマ本の気に入った章を一人で担当しレポートする。長い章は二人に分けてもかまわない。
今日はその2回目。わたしの番である。シルバー当事者として、迷わず、第5章「ニューシルバーが老いを変える」を選んだ。
「ニューシルバー」とは、これから先高齢化する人で、今までのシルバーのイメージを変えていく人々のこと。そこにはボリュームゾーンとして団塊の世代がはいる。
むかしは、歳を取れば子どもの世話になって・・・という考えが一般的だった。データによると1962年を境に「子に頼るつもり」の答えはどんどん減って、95年には「頼るつもりが無い」が多数派となった。
<ニューシルバーには4つの特徴がある>
1) 気分が若い。
2) 資産がある(この資産はフローが少なくてもストックがあるということ)。
3) ニューシルバーは家族よりも自分が大事。「自分の教養のためにお金をか けたい」が14%から21%へ増え、「自分専用の電話が欲しい」一方「家 族と過ごす時間を増やしたい」は19%から16%に減っている。
4) ニューシルバーは仕事より遊び好き。旅行が好き、アウトドアも好き、登 山ですれ違うのはほとんど中高年。
ここから「世のため、人のためよりも、自分のために」というニューシルバーの姿が見えてくる。だが、わが身を振り返ってみれば、年金だけに頼れない時代は始まっているし、フローもどんどん目減りしていく。「高齢者は生活貴族」などといわれて喜んではいられない。そこで「武蔵野方式」が提案される。これは、資産(土地)を抵当に入れて、生きている間、安心して暮らせるようさまざまな介護サービスを提供するリバース・モルゲージ(Reverse
Mrtgage)のシステムを導入したもの。全国的に有名になって、「武蔵野方式」と呼ばれるようになった。わたしの住む自治体にもぜひ採用してもらいたいものだ。
最後に、<ニューシルバー四つの指針>
@ わがままに生きよう。
A 住み慣れた土地で、親しい仲間たちと一緒に。
B 気の合うネットワーク作りを。血縁でも地縁でもない、選択縁のネットワ ーク。
C 最後は一人と覚悟する。
「その最後に「私」を支えてくれるのは配偶者でもなく、家族でもなく、や
っぱり友人や仲間。そのために世代を超えた仲間づくりが必要だろう」と上野さんは結ぶ。
そう「選択縁」。血縁にも地縁にも、うさんくささを感じていたわたしにまさにぴったりのことば。老後に光が見えてきた。
次回『老いる準備』読書会は、8月23日(火)10時から。
ハートフルスクエアGにて開催。
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「わたしの乳がん当事者研究」
福井県敦賀市・今大地はるみ
乳がんと向き合って10ヶ月が過ぎようとしている。ずっと手術はしたくないと思い続けてきた。
ホルモンのレセプターがあるということで、ホルモン剤を服用しながら様子を見てきたが、3ヶ月で半分にまで小さくなったがんが、このところまた力を盛り返してきた。わたしの身体にホルモン剤への耐性ができつつあるというのだ。医師は、別のホルモン剤を処方してくれたが、服用を始めたとたん、嘔吐や頭痛に見舞われ、倦怠感で起き上がることもできず、ついには薬疹もでてきた。
わたしのなかに医師に対する不信感が徐々に芽生え始めた。「とにかく手術を受けなさい」という言葉がどこか白々しく聞こえてしまうのだ。薬をかえた際に副作用についての説明がおざなりであったことも、わたしの心を閉ざす原因になっていた。
最初のホルモン剤が目覚ましい働きをして乳がんを小さくしていた頃、わたしは奇跡を信じようとしていた。このまま癌がなくなっていくのだと有頂天になっていた。気分も爽快! 仕事も充実! しかし奇跡は起こらずホルモン剤が効かなくなっていく現実に、気分は落ちこみ、うつ状態になった。うつは毎月、生理のように1週間ほど続き、仕事にも影響を及ぼした。
「なんで手術しないの?」「手術してがんをとっちゃったほうがいいよ」。
親切な助言がうっとうしかった。自分自身ですらなぜ手術したくないのかわからないのに、ごちゃごちゃいわないでよ!と叫びたかった。手術して抗がん剤治療を受けることが、現在のわたしにとって一番有効な手段であることは、理解しているつもりだ。ストレスやうつ状態が、がんをつけ上がらせることもわかりきっている。
ホルモン剤と精神力、毎日の生活を規則正しくすることでがんを消滅させようという当初のもくろみが、ものの見事に外れたことへの悔しさが、引き金になっていたのだろう。
「手術はぜったいしない」という呪縛が、みずからを洗脳しているわたしのかたくなな心は、一層がんを大きくしていった。「べてるの家」の人たちに学んだはずの、「降りていく生き方」も効き目がなかった。「たすけてください」の一言すら言葉に出せない自分、素直になれないわたし、ひょっとしてわたしって、破滅願望なの?
落ち込み続けるわたしを救ってくれたのは、家族でも地元の知人や友人でもなく、『老いる準備』(上野千鶴子著・学陽書房)の読書会の仲間だった。「すぐにセカンド・オピニオンを受けるように」と、しり込みするわたしの背中を押してくれた。『老いる準備』の中に出てくる「地縁でも血縁でもない、お互いに選びあう仲間、選択縁のネットワーク」が家族や友人たちよりも信頼が置ける関係になっていた。「病院に行く時は、どこだって一緒についてってあげるよ」と電話をもらった時、わたしにとって『かけがえのない人』は夫でもこどもたちでもなく彼女だと思った。
セカンド・オピニオンは、大きな病院ではなく個人のクリニックで受けることになった。「どうしても手術をしたくない」気持ちを告げたとき、「それは虫の知らせって言うんだよ。外科医の僕だって手術する時になぜかしたくないことがあるんだ。虫の知らせは大切にしたほうがいいよ」。
医師の言葉は、魔法を解く呪文だった。彼は3時間の話し合いのなかで、わたしに手術しようという気持ちを起こさせたのだ。現在、彼に紹介してもらった個人の乳腺クリニックで、手術することになっている。
わたしの乳がんは手術後の再発率50%。「あなたにあった手術と抗がん剤治療、ケアについて一緒に考えていきましょう」といってくれた医師。
乳がんばんざい! 乳がんになって本当によかった。本物の『信頼』と『かけがえのない仲間』にめぐりあえたことこそ奇跡なのだから・・・。
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全国初! 電子投票無効確定 再選挙実施
−電子投票問題のまとめ−
岐阜県山県市・寺町知正
7月8日、岐阜県可児市の市民から電話が入りました。「最高裁から『県選管の上告を棄却しました。文書は郵送します』と電話があった。勝った !」と。
市民が弁護士を立てずに本人訴訟でここまでやってしまうのだから、すごい。
最高裁の無効判決を受けての可児市議選は、8月14日(日)に告示されました(定員24人に27人立候補)。今回の選挙は「投票用紙での投票」。
●《経過》
2003年4月に実施された可児市の電子投票選挙は、投票所の機械がトラブルを起こすなど混乱しました。市民の選挙無効の訴えに対して、岐阜県選管は棄却。住民の提訴を受けて、2005年3月に名古屋高裁が選挙無効の判決を言い渡しました。
●《行政側の考え》
高裁での敗訴を受けての県選管の上告理由の要点は以下のようです。
@ 電子投票は機械で行う以上、トラブルが絶対に起こらないとはいえない。電子投票特例法自体が、機械的な事故は不可避であることを想定している。
A 投票機の異常が発生した際の対応として、異常を短時間で解消することや正確な復旧時間を提供することは不可能。この対応を過誤とするなら電子投票は実質的に行えない。
B 電子投票の特殊性を検討せず漫然と従来の紙での投票と対比する考え方で判断すると、今後電子投票の採用がちゅうちょされる。
●《裁判所の判例にみる選挙無効の考え方》
過去に「選挙の無効」を確定した各判決には、それぞれ個別の事由があります。他方、それら判決の原点・共通点は、それぞれの個別の選挙において、有権者および候補者一人ずつの権利を守ること。その裏返しとして、投票管理者らは法令や規則に即して判断したか、それらにおいて明白な逸脱があると認定されれば、選挙無効になると理解されます。
● 可児市の場合
いうまでもなく、今回の可児市の選挙無効
判決は、電子投票そのものを否定したものではありません。しかし他方で、今回の可児市のトラブルは、従来の「紙での投票」におけるトラブルとは違います。つまり、システムトラブルは、単に一票だけでなく多数の票を一気に無権利状態にする大きな可能性をはらんでいることを実証しました。
● 電子投票推進の意見について
【今後、機器の改善の可能性があること】
今後の改善がされることは十二分に期待できます。しかし、実証試験の実験台になることを、その自治体の有権者がどの程度了解しているのか。こと「一票」に関することだから、首長の判断ではすみません。しかも、選挙の執行には多額の税金を使います。加えて、電子投票は紙での投票より経費が高い、とされています。だから、住民投票で電子投票が承認されれば、つまりリスクを引き受けてもいいとでもされれば、というしかありません。
【特例法の不備を補っていくこと】
システムトラブルは多数の票を無権利状態にする可能性があるのですから、もし電子投票をどうしても実施するなら、「電子投票特例法の不備が補われてから」とすべきです。
それがなされる前に電子投票を実施することは、そのリスクを有権者が引き受けてもいい、そう確認された場合(になら許されるの)ではないでしょうか。
● 結局、今のシステムや機器のレベル、法令の整備状況、職員のレベルなどを考えたら、私は、今は紙での投票しかないと思います。
余談@:上告のあと、可児市の一部議員が、国会議員らに「最高裁への働きかけ」を要望していたらしい。「三権分立」の大原則の、その「一つ」にいるものが、他の「一つ」に作用しようと考えるところに日本の地方自治の現状をみた思いです。 余談A:2年前に当選した市議は、供託金(30万円)を返還されないまま、最高裁判決の翌日失職。その後、やっと返還。ただし、今度当選しても任期は約2年間。
選挙費用は大変です。
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鹿児島県議会における
「ジェンダーフリー・バッシンク」発言に対する行動。
事務局・寺町みどり
6月29日、鹿児島から一枚のFAXが届いた。28日(火)の鹿児島県議会・一般質問において、吉野正二郎議員が「ジェンダーフリー教育」批判を展開したとの、南日本新聞(6/29付)の記事だった。さらに、吉岡議員は一般質問の発言中、新聞記者を誹謗し、上野千鶴子さんと大沢真理さんを「ジェンダーフリー推進論者」として名指ししたという。
記事を一読して、鹿児島県議会でジェンダーフリー・バッシングと看過できない違法が行われていることを知った。同時に、なぜこのような発言が議会で容認され放置されるのか、と疑問に思った。わたしは詳しい状況を知りたいと事実関係を調べはじめた。
まず、現地の何人かと電話で話し、鹿児島県議会で何が起きているのかを理解した。「鹿児島県議会HP」を開くと、問題の一般質問をビデオ映像で見ることができた。あまりにひどい発言で見ていて気分が悪くなったほど(詳細については、11Pの「申し入れ書」を参照)。翌日の報道では、議会各会派は遺憾の意を表明しただけで放置するらしい。
今まで議会がこのような「会議規則違反」発言を容認してきたからこそ起きた「事件」なのに・・・。鹿児島県議会の発言を放置すれば、同種の発言が全国に広がるだろう。とても他人事とは思えず、MLで市民派議員や仲間に事実関係と問題点を情報発信するとともに、鹿児島県議会と吉岡議員に対し、「申し入れ書」を提出することにした。
議会には、「発言の取消し・訂正は当該議会の閉会までしかできない」という「短期時効」のルールがある。鹿児島県議会の閉会日は7月6日。いそがないと間に合わない。
7月3日(日)、呼びかけ人4人が相談して作成した「申し入れ書」案を、それぞれMLやメールで情報発信して、「申し入れ」に加わってくれる人を募った。
「転送歓迎」としたためか、情報の流れはおどろくほど早かった。きっとジェンダーフリー
・バッシングに対して何か行動したいと思って
いた人が多かったのだろう。取りまとめをしているわたしのところに、続々とメールが届いた。
翌朝までに届いた賛同メールは82件。呼びかけ人に届いた分を合わせると、最終的に142人にもなった。
この件にかかわっていた上野千鶴子さんが「申し入れ書」の筆頭者になり、4日午後、142人(議員45名・市民97名)8団体の連名で、鹿児島県議会と吉岡議員に対し、「鹿児島県議会でなされた発言にかかる申し入れ書」を速達で郵送した。「む・しネット」は、趣旨に賛同する個人だけでなく、団体としても参加した。ちなみに上野さんは、名指しされた個人としても、発言の削除と謝罪を求めて、鹿児島県議会と本人に「抗議書」を送っている。
議会運営委員会は、4日に私たちが提出した発言取り消しの「申し入れ」に対して、5日の会議で、「議会としての対応を見送る」ことを決めた。6日の本会議では,議論もされなかったそうだ。
この「申し入れ」に対する鹿児島県議会の対応はとうてい納得できるものではない。
「申し入れ書」や「抗議書」などに関して、じっさいに、鹿児島県議会の委員会や本会議で、「何がなされたか、あるいはなされなかったか」「何が議論されたのか、あるいは重要な何について議論されなかったのか」。
わたしたちは、これらを検証するために、「鹿児島県情報公開条例」に基づいて、実施機関としての議長に、関係文書のすべてを情報公開請求している。請求人は、申し入れ人の5人。
文書は現時点で、公開されていない。
今回のような問題は、程度のちがいはあるけれど、自治体議会で日常的に起きている。「立法機関」である議会および議員には、みずから法を守る義務と責任があるはすだ。もし議会で違法なことが起きたら、立場を守るために恣意的な判断をするのではなく、違法をただすのは当然ではないか。問題は「小さな芽のうちに摘む」ほうが簡単に解決できる。議会のシステムとルールを熟知し、「法令を遵守し」「民主的なルールで議論する」という基本姿勢があれば、問題はここまでひどくならなかったはすだ。
それを放置した議会および議員の責任は重い。
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鹿児島県議会でなされた発言にかかる申し入れ書
2005年7月4日
鹿児島県議会議長 金子万寿夫 様
鹿児島県議会議員 吉野正二郎 様
東京大学教授 上野千鶴子
岐阜県山県市議会議員 寺町知正
福井県敦賀市議会議員 今大地はるみ
愛知県日進市議会議員 後藤尚子
他138名 別紙合計142名 8団体
去る6月28日(火)、鹿児島県議会平成17年第2回定例会一般質問において、 吉野正二郎議員が、「男女共同参画及びジェンダーフリーについて」「日中、日韓間 の諸外交問題について」をテーマに一般質問を行いました。
この質問で吉野議員は、「男女共同参画基本法はその制定過程において、とんでも ない許しがたい思想が盛り込まれた欠陥法」、「学校現場その他の社会において、手 のつけられないようなおぞましい現実がはびこっていることも事実。それはジェンダ ーフリーという、実にいかがわしい用語が害毒をまき散らしているからである」と前 置きしたうえで、「彼らジェンダーフリー推進論者たち」と他人や個人を誹謗し、新 聞記事を「でたらめ」と批判し、「ジェンダーフリー教育」を批判する内容の一般質 問を行いました。これに先立つ「日中、日韓間の諸外交問題に関する知事の見解につ いて」の質問では、「従軍慰安婦などというありもしない言葉をねつ造」、「挺身隊 として強制連行された慰安婦が出てきたなど大々的な嘘の報道をした」、「中韓両国 はやくざのいいがかり」などと持論を展開しました。
地方自治法は、議員の発言に対し、〔品位の保持〕「普通地方公共団体の議会の会 議または委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわた る言論をしてはならない」(同法第132条)と禁止事項を規定しています。
持論を展開して、特定の個人や他人に対し、無礼の言葉を用いて誹謗中傷する吉野 正二郎議員の「発言」は、「議会の品位の保持」という地方自治法及び鹿児島県議会 会議規則に明らかに違反しています。
わたしたちは、自治体政治にかかわるものとして、吉野正二郎議員の発言に強く抗 議すると同時に、このような発言を容認する鹿児島県議会に遺憾の意を表明します。
吉野正二郎議員におかれましては、〔発言の取消し又は訂正〕「発言した議員は, その会期中に限り,議会の許可を得て発言を取り消し,又は議長の許可を得て発言の訂正をすることができる」(同会議規則第64条)により、発言の取消し又は訂正を 申し出られますよう、強く求めます。
そもそもこの発言は、〔議場の秩序維持〕「普通地方公共団体の議会の会議中この 法律又は会議規則に違反しその他議場の秩序を乱す議員があるときは、議長は、これ を制止し、又は発言を取り消させ、その命令に従わないときは、その日の会議が終る まで発言を禁止し、又は議場の外に退去させることができる」(同法第129条)に より議長が発言の取り消しを命ずるべきでした。
鹿児島県議会におかれましては、速やかに吉野議員の発言内容を精査し、法に禁止 されている他人の私生活にわたる言論や無礼の言葉、不穏当・不適切な発言について、 本人に取り消しを勧告する等、適切な措置をとられますよう、強く申し入れます。
なお、発言の取り消しは当該会期中にしかできません。よって、閉会日の7月6日 に間に合うよう、緊急に142名8団体の連名をもって申し入れます。
【参考】当該発言の根拠として引用された『新・国民の油断』は、『ジェダーフリーや『過激な性教育』を批判した本『新・国民の油断』の記述内容に問題があったことがわかり、PHP研究所が回収を始めた。(
2005年06月17日 朝日新聞Web)
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かけこみ女性センターあいち
052-853-4479(月〜金10〜16時)
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−編集スタッフより−
【『む・しの音通信』50号、原稿大募集】
2001年6月に発足した「む・しネット」も今年で足かけ5年。
『む・しの音通信』も次号で50号になります。「よく続いたなぁ」と
感慨深いのですが、50号を記念して「特集号」にしたいと考えています。
つきましては、会員および読者の皆さんからの原稿を募集します。
字数は800字または1600字です。
寄稿していただける方は、みどりまでご連絡ください。
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《編集後記》
講座のあと、1週間で原稿締め切り。
5日で編集と強行スケジュール。
7月に発行を飛ばしたツケはしっかり回ってきた。
よい原稿に助けられて無事発行(ホッ)!(み)