「情報非公開処分取消訴訟」提起へ向けて
わたしたちは、今年3月末に福井県生活学習館から150冊の「ジェンダー関連図書」が排除された問題に取り組んできました。
事件の一報が届いた翌日の5月2日、すぐに今大地さんとともまささんの3人で、150冊の図書リストと関連の「公文書のすべて」を情報公開請求。同時に、本を戻すことを獲得目標に、福井県に対し「住民監査請求」(今大地さん)と「抗議文」(44名2団体)を提出しました。この素早い動きで、150冊の図書は書架に戻りましたが、本を戻せば一件落着ではありません。
わたしたちは、本を排除した行為の是非を問うために、当然公開されるはずの「150冊の図書リスト」の公開を待ちました。公開決定は1カ月延期され、そのあげく、公開された図書リストは「一部公開」。肝心なところはすべて「黒塗り」。同時に公開された404枚の公文書も排除の意思決定にかかわるものは「不存在」、つまり何もないのです。
6月16日、当初より相談してきた上野さんと4人で、提訴を前提に呼びかけ、21人で「世界日報記事で排除したされる150冊の書籍リスト」を情報公開請求しました。
7月7日、この請求は、「一部公開処分=すべて黒塗り」の決定を受けました。
この処分に対して、わたしたちは、8月26日に上野千鶴子さんを代表として、福井県を相手取り、排除本のリストの全面公開を求める行政訴訟を起こします。
【訴訟の概要】
公文書一部公開処分決定通知書
非公開部分:表題部、NO、書籍名、副題、著者・編者、出版社、備考各欄記載事項
非公開理由:
福井県情報公開条例第7条第1号該当
「公にすることにより、個人の権利利益を害するおそれがあるため」
福井県情報公開条例第7条第2号該当
「公にすることにより、事業を営む個人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるため」
【提訴予定日】
8月26日 福井地方裁判所
【提訴後の記者発表兼イベント】
−福井発・焚書坑儒−
どこがあぶない?!
「結婚帝国 女の岐れ道」続編
ちづことさよこの爆笑トーク
〜ここまで危ない、結婚・夫婦・子ども〜
150冊のジェンダー関連本を排除した福井県で、上野千鶴子と信田さよ子が、議会で名指しされた「あぶない本」のその後を語る。なにが「あぶない」のかたしかめてみよう。
と き:8月26日(土)午後1時30分〜
ところ:福井県民会館・大会議室(福井市)
参加費:無料(定員180名)
Part1:開けてびっくり玉手箱〜ちょっとお堅い情報公開訴訟のお話
〜寺町ともまさ+みどり+上野千鶴子+今大地はるみ
・事実経過の説明
・情報公開取消訴訟とは〜
・訴訟の意義(法律的な観点、運動論の観点)
・事件の背景(ジェンダーバッシングetc)
Part2:爆笑トークセッション
どこが危ない?!「結婚帝国 女の岐れ道」続編
〜ここまで危ない、結婚・夫婦・子ども
上野千鶴子×信田さよ子
おまけのセッション〜リレートーク
わたしも言いたい「福井発・焚書坑儒」
主催:福井「ジェンダー図書排除」究明
原告団および有志
共催:「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」
★当初からこの問題に取り組んできた「む・しネット」は、共催および、会場費カンパをすることにスタッフ会で意思決定しています。
★「福井発・焚書坑儒事件」の書籍リストの公開を求める訴訟に賛同して、イベント運営費および裁判費用のカンパをしていただけるとうれしいです。
(ダブルサイン本の特典も。詳細はP12に)
原告団事務局・寺町みどり
★カンパおよび賛同者を募っています。
【賛同者個人カンパ】
(A)一口1000円(何口でも)
(B)3000円以上+本代(送料共) 2000円=5000円で、
【特典】『結婚帝国 女の岐かれ道』
(講談社・1700円)を上野千鶴子+
信田さよ子のダブルサイン入りで郵送。
【賛同団体・市民グループ等】
(C)一口5000円
送金先(郵便振替)
00880−5−35806
市民派議員アクションフォーラム
カンパをお送りいただける方は、
(A)(B)(C)のカンパ別と、
「〒住所・氏名・連絡先」を明示して、
上記まで送金してください。