平成16年第2回
山県市議会定例会会議録
                         第3号  6月21日(月曜日)
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午前10時00分開議
○議長(藤垣邦成君) ただいまの出席議員数は21名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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日程第1 一般質問
○議長(藤垣邦成君) 日程第1、一般質問。
 ただいまより、通告順位に従いまして、一般質問を行います。
 通告順位1番、影山春男君。
○9番(影山春男君) 御指名をいただきましたので、産廃不法投棄による施策について市民部長にお尋ねをいたします。
 廃棄物関連業者による産廃不法投棄事件で問題となりました岐阜市椿洞、善商の問題に対して、よく調べてみますと、捨てる場所があるで、県外業者とは相場の半額以下で取引をしたのが原因ということであります。一般どのような業者でも、処理費用が格安であれば魅力であり、どこにでも持っていくがとの説明があったようであります。
 そこで、当山県市でも、市民の目から見ると、多々捨てられているように見られますが、このまま野放し状態でなく、何らかの施策は考えているとは思いますが、その一端をお聞かせください。
 先般も東深瀬中洞地区で不法投棄が行われ、新聞紙上をにぎわしたばかりでありますが、岐阜市の環境リヴァイブ社が、大野社長は岩脇氏に委託して、パチスロ台2トン車2杯、石膏ボード13袋、廃活性炭45袋を土壌内に一部埋没をいたしたことにより、あの雨降りに新川に油が流出をいたし、大変なことになったのであります。油による二次災害がなかったのが幸いかと思いますが、市民の方たちの不安は取り除かれておりません。その後どのように解決をしたのか、まだ市民には結果がわかっておりません。説明と、今後対処をどのように行っていくのか、質問をいたします。
○議長(藤垣邦成君) 長屋市民部長。
○市民部長(長屋義明君) 影山議員の御質問にお答えいたします。
 廃棄物の不法投棄などの不適切処理対策としましては、未然防止、早期発見及び早期対応が最も重要でありますので、市は県と警察の連携を密にしまして、産業廃棄物の不適正処理の取り締まりやパトロール、通報体制の整備を行っております。県の主な事業では、年三、四回実施しておりますスカイ&ランド・パトロールで、ヘリコプターと自動車を使いまして、空と陸から同時にパトロールすることにより、不法投棄や野焼きの監視強化を図っております。
 また、市独自の対策としましては、山県市環境保全監視員25名による監視と、環境パトロールを山県市シルバー人材センターへ委託しまして、年に120日巡回パトロールを行い、不法投棄などのごみの撤去や看板の設置をするとともに、不法投棄の早期発見をお願いしております。また、郵便局外務職員が通常業務に支障のない範囲内におきまして、廃棄物の不法投棄などの情報提供を市にしていただくことになっております。
 岐阜市における不法投棄事件以来、市民から過去における不法投棄などの情報をいただいておりますので、市は、県や警察と連携をしまして、情報をいただきました事業所について、今後検証を進めてまいります。
 続きまして、東深瀬中洞地内の件でございますが、今年の3月15日に廃活性炭などが発覚した後に、県と市は生活環境の悪化を誘発することを考えまして、連携をとりながら、毎日のように撤去するよう指導いたしました。結果、業者は5月12日に廃活性炭の撤去を行いましたが、一部を埋めたままにしたため、13日の雨で油が新川へ流出いたしました。市は直ちに岐阜地域振興局、山県警察署、消防本部と協力しまして、オイルマットと吸着マットを河川に設置するとともに、廃活性炭の周囲に中和剤を散布いたしました。5月14日、油流出の原因である廃活性炭をすべて掘削いたしました。その量は、約38トンありました。また、県と市は、廃活性炭、廃石膏ボード、隣地の井戸水の検査を実施いたしましたが、異常はありませんでした。
 現在、油が流出してから約1カ月経過しましたが、油の流出は少なくなってまいりましたが、現在も続いておりますので、全面解決には至っておりません。地元の自治会長へ随時報告はしておりますが、近々に中間報告をしたいと思います。
 今後の対策としましては、オイルフェンスの設置、吸着マットの取り替えによる油流出防止を引き続き継続していきますが、油が止まらない場合は、県と協議しながら、再度掘削するなどして原因解明をしたいと考えておりますので、御理解をお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 影山春男君。
○9番(影山春男君) ただいまあらゆる手段を施しておるということでありますが、再質問として次にお伺いをいたします。
 県の主な事業で、年三、四回のヘリコプターと自動車で空と陸からの同時パトロールを実施していながらも、岐阜市椿洞、善商のように、何ら手遅れで、あのような現実になったのであります。まだほかにも多々あるようでありますが、一番の原因は、一時保管で撤去をする、このような立場に対し黙認をしているところがある様子であります。そこで、当山県市は、独自の対策として年3回山県市環境保全監視員による監視と郵便局員の協力を仰ぎながら、シルバー人材センター委託、年120日のパトロールを行っているということでありますが、現在まで何件ほどの報告があったのか。
 また、去る5月、東深瀬中洞地区での油流出の原因である廃活性炭38トンすべてを掘削をいたし、廃活性炭、石膏ボード、隣地の井戸水の検査の実施をしたが、異常はなかったが、だが、いまだ全面解決に至っていないということであります。近隣及び下流域の市民の方々の不安は、いまだ解決していないのであります。再度水質調査をする必要があると思うので、早急に実施することを強く要望をいたし、答弁を求めます。
○議長(藤垣邦成君) 市民部長。
○市民部長(長屋義明君) 影山議員の再質問にお答えいたします。
 平成15年度におきます不法投棄の情報は、環境保全監視委員、自治会長、市民の皆さんなどから33件寄せられております。また、東深瀬中洞地内の井戸水、河川の水質検査を引き続き実施し、地域住民の安全を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(藤垣邦成君) 影山春男君。
○9番(影山春男君) 答弁をいただきましたが、33件の報告ということで、非常に効果は発しておられると思いますが、再々質問として水道部長にお尋ねをいたします。
 この地区、すなわち東深瀬中洞地区でありますが、今回の問題とあわせて、過去いろいろな問題があり、心配されていることがあります。それは上水道が未施設で、井戸水にて生活をされていることです。その世帯は、6世帯であります。上水道を布設する考えがあるのか、答弁を求めて、私の質問を終わります。
○議長(藤垣邦成君) 梅田水道部長。
○水道部長(梅田修一君) 影山議員の再々質問にお答えをします。
 御質問の箇所のように、水道の本管が布設されていない箇所で給水を受けようとする場合は、条例で定めておりますように、自費で本管工事を行っていただくこととなります。しかし、この箇所につきましては、廃活性炭等の不適正処理による油流出等の問題があり、現在水質に特に問題はありませんが、今後水質汚染の危険性がございますので、市民生活の安全性を確保するという面から、特例として市で水道本管を布設するということを現在検討をしているところでございます。
 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、影山春男君の質問を終わります。
 通告順位2番、田垣隆司君。
○5番(田垣隆司君) それでは、山県市有線テレビ放送加入料について市長にお尋ねをいたします。
 このたびの山県市有線テレビ放送施設の事業につきましては、企業の振興あるいは若者に魅力あるまちづくり進める上から、大変意義のある事業と考えておりますが、また一方で、大変大きな事業でありまして、老朽化した場合、更新時等のことを考えますと、将来に大きな負担を残すことは確かであります。私は、加入料についての基本的な面についてお伺いをしたいと思います。
 今回の加入金の説明につきましては、具体的な根拠のない新規加入者について5万2,500円をいただいているという説明であります。新規加入者のうち、高富地区への転入者については、この加入料を払うことによって、テレビを見る権利を得るわけですが、それぞれの共聴組合においては、多額の資金を投入いたしまして、施設を立ち替えておりまして、新規の加入者についても、それぞれ加入料をいただいている現状であります。今回加入料が要ることになっている伊自良・美山地区の市民については、既にこのチャンネルを持っておりまして、新しく導入するインターネット及びIP電話、あるいは自主放送分に5万2,500円が必要であるということであればわかりますが、事業完成後においても、従来と見るチャンネルに変わりはなく、なぜ加入料が必要かお尋ねをいたします。
○議長(藤垣邦成君) 平野市長。
○市長(平野 元君) 田垣議員の御質問にお答えいたします。
 山県市の合併基本方針の中でも、明確に有線テレビ放送の拡充整備ということは掲げておるわけでございまして、これは議員も御承知のとおりだと思いますが、山県市といたしましても、そういったことで今回重要事業の一つととらえて提案しておるわけでございます。
 そこで、お尋ねの市内の各共聴施設組合と市の有線テレビ施設が同等の施設というふうな認識をされている面もあろうかと思いますが、決してそういった施設ではなく、市内にある各共聴組合は、引き込み端子が51以上500以下の施設であるため、総務大臣へ届け出のみの施設でございます。
 また、引き込み端子数が501以上の施設につきましては、有線テレビジョン放送法の規定によりまして、総務大臣の許可を得ることが義務づけられており、許可を得るためには、NHKや民放の各局の同意書や周波数設定書、チャンネル仕様書等を添付しまして審査を受けるもので、市の有線テレビは、この許認可を受けた施設に該当いたしておるところでございます。
 また、共聴組合と有線テレビとの具体的な提供業務の差は、自主制作番組といいますか、議会録画放送や、また各種イベント等の実況、あるいは録画の放送等、いろんな面で自主放送番組を地域に密着した情報や文字放送によって、行政からのお知らせ、情報などが提供できるということで、それのできるかできないかが共聴テレビ組合との差でございます。
 なお、議員御質問の中で、「共聴組合加入者は、既にテレビの権利を持っている」という権利でございますが、あくまでも共聴組合での権利では、それは組合が解散をすると同時になくなるものであると思っております。したがいまして、市の有線テレビに加入していただく場合は、加入負担金を納めていただく必要があると考えております。高富地域におきましても、平成2年度開設以来、有線テレビに切り替えをした当時、難視聴の地域に16カ所の共聴組合がございました。この方々も、有線テレビの加入負担金を支払って加入をいただいたところでございます。
 また、今回提案しております条例改正でございますが、全面改正といいますか、全部改正ではございますが、加入料につきましては、10年前と同じ額を、現行条例に同額であるというふうに載せておるだけでございます。このことを申しまして、御理解いただきますようお願い申し上げまして、答弁とざせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 田垣隆司君。
○5番(田垣隆司君) 市長の答弁について再質問を行います。
 私は、届け出施設あるいは許可施設であろうとなかろうと、それは関係機関庁への許認可事項でありまして、そのことで公の施設と民間の施設に分離することは、今回の場合矛盾しているのではないかということを思います。なぜなら、山県市有線テレビ施設は、条例には明示されていますが、そういった面からいえば、公の施設でありますが、この施設については、伊自良と美山の市民については特別恩恵もなく、そして、利用もできなく、山県市全体から見れば、高富のみの施設でありまして、それぞれの自治体単位で運営している共聴施設と何ら変わりがないものであると存じます。公の施設であろうとなかろうと、市民の持っている権利は同じであります。今回の事業では、岩佐共聴施設を除いて、全市にわたって配線を張り替え、デジタル放送、インターネット及びIP電話の施設を新しく設置するわけでありますが、聞くところによりますと、山県市有線テレビ施設も老朽化していると聞いていますが、この更新の経費は今回の事業でどのようになっているかわかりませんが、今まで申し上げましたことから、今回のこの事業は、市内の共聴施設の統合と解釈した方が正しいのではないかと存じますが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(藤垣邦成君) 市長。
○市長(平野 元君) 田垣議員の再質問にお答えします。
 今まであるそれぞれの共聴組合と余り変わっておらないんだろうということでございますが、先ほど申しましたように、そういった一定の基準で差はあるということでございますし、今回の美山・伊自良地域の有線テレビの拡大といいますか、そういうものにつきましては、エリアの拡張ということで、私どもはそういうふうに受けとめておるわけでございます。従来、現在あります有線テレビの条例がございます。その条例を、本来なら一部改正としてエリアの拡大等をすればよかったのかもわかりませんが、いろんな面で全面改正をしたといういきさつもございます。そんなことでございますので、加入料につきましても、従来の、10年前から設定された加入料をそのまま移行するということでございますし、先ほど申されました市民の権利とかそういうものにつきましても、従来も、旧高富町にあった当時、この有線テレビを設置したときに既に16の施設組合がありましたが、そういった組合も解散していただいて、この有線テレビの方に加入をしていただいたという経緯もございます。そんなことでございますので、今回もそういった形で進めさせていただきたいというふうに思っておりますし、高富の古くなったと言われましたが、そういった面につきましては、そういったものが出てくれば、更新をしながら、エリアを続けていきたいということも思っております。
 以上簡単でございますが、答弁にかえさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 5番 田垣隆司君。
○5番(田垣隆司君) 最後に要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。
 堂々めぐりになりますが、今回の加入金の負担世帯は、美山・伊自良でおよそ3,700世帯でございます。山県市全体の38%に上る数でございます。金額にいたしますと、約2億円の金額に上ります。解釈の仕方によって、このような結果になりますし、この加入金については、今数多くの議論がなされております。老人世帯の方も含めて、議論も増している状況でございます。大きな問題に発展するような気もいたします。この件につきましては、今回の議会に条例も提案されていますし、どうかもう一度よく御検討いただくようお願いをいたしまして、質問を終わりたいと思います。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、田垣隆司君の質問を終わります。
 通告順位3番、後藤利テル君。
○10番(後藤利テル君) ただいま議長の御指名を受けましたので、通告順位に従いまして、質問をさせていただきます。
 今世紀に入り、過去最低の出生率で1.29人となり、今後ますます少子化の進む中で、私どもは今後市内の将来を担う子供たちのために、あらゆる面から子供たちを守っていくことが必要であり、私たち大人はもちろんのこと、行政にも課せられた義務であると思います。私は、今回特に市内における保育所の園児の安全対策に絞って質問をさせていただきます。
 山県市内には10カ所の保育所がありますが、園児にかかわるすべての保育所での交通安全対策は万全でしょうか。私が見る限り、非常に危険な状態にある保育所が確認されます。市当局も十分承知されていると思いますが、いかがでしょうか。担当責任者が、市内には危険な保育所が各所に存在すると申されております。また、私は、責任者がこのようなことを申されていいのかわかりませんが、今回の私の質問に対して、あなたの立場が悪くなるというようなことも申されました。私は、それについて本当に理解ができません。それはともかく、どのような危険な状態にあるかを、詳細に説明をしていただきたいと思います。
 また、以前から、行政は施設など環境面から積極的に推進することを明記されております。したがって、園児の安全対策から見て、現在保育所の駐車場についても、どのような認識をお持ちでしょうか。また、どのような整備をもって、整備の対策をお考えでしょうか。詳細に部長の説明をお聞きしたいと思いますので、適切な回答をいただきたいと思います。
 以上です。
○議長(藤垣邦成君) 土井保健福祉部長。
○保健福祉部長(土井誠司君) 後藤議員のご質問にお答えいたします。
 議員御指摘のとおり、将来を担う子供たちを交通事故から守ることは当然のことでありまして、子供たちを取り巻く地域の整備は、大人の役割と考えております。これまで子供たちが、大きな事故もなく元気に保育園に通えるのも、保護者はもとより、地域全体の交通安全に対する意識が高いことと考えております。今後におきましても、交通安全意識の高揚に一層努めていく必要があると思います。
 さて、山県市の各保育園におきましては、毎年交通安全指導計画により、親子の交通安全教室等を実施するなど、年齢に合わせた交通安全指導を実施しております。今後におきましても、より実践的な交通安全教室を実施するように計画をしてまいります。
 送迎時におきます駐車場の問題は、全国的にも発生しており、山県市においても同様でございます。特に児童数の多い高富保育園・富岡保育園・西武芸保育園、また桜尾保育園におきます駐車場問題等や、保育園への進入路が狭いのが現状でございます。
 こうした中で、保護者の皆さんに御理解、御協力をもらいまして、各保育園の周辺整備に合わせて送迎を行っております。例えば、児童数が最も多い富岡保育園では、時間差による効率的な送迎を実施いたしますし、桜尾保育園では、5月に毎年の交通安全教室に加えて、実際に道路に出て横断歩道を渡るなど、実践的な交通安全教室を開催いたしました。いずれにしましても、大切な子供たちが安全で安心して通える保育園を目指してまいりますので、御理解のほどお願いいたします。
○議長(藤垣邦成君) 後藤利テル君。
○10番(後藤利テル君) 再質問させていただきます。
 今回の定例会におきましても、地方自治法に基づき損害賠償についての専決処分案が提示されました。今後こうした賠償問題、補償問題の発生などが余儀なくされることは必至であります。部長さんから見れば、大したことではないのかもしれませんが、子を持つ親でしたら、誰もが真剣になるのが当然であります。あなたも子供を持つ親でしょうが、私があえて申し上げたいのは、旧高富町の北部にあります保育所でございます。
 この保育所は、保育所の前が県道で、主要道路となっております。駐車場が県道の南側にありますので、園児たちが行きも帰りも県道を横断しなければなりません。親の手を放れて、道路に飛び出す園児もたまたま見受けることがあります。先ほど部長は、すべての保育所で交通安全意識向上のためにいろいろ講義をしていると、交通安全教室を開いていると、このように申されておりますが、なるほどそれも一つの交通安全対策ではあろうかと思います。しかし、私が思いますに、そのようなことを小学生、中学生ならまだともかく、園児にこのような教室を開いて、本当に園児がこの交通安全対策に真剣に取り組んでくれるかどうか、その辺を私はよく考えていただきたいと思うのであります。
 私たちは、市民からいろいろ小さなことも大きなこともお聞きをしております。困っていることも、我々はいろいろ聞いてきます。それをこうした行政に反映させるのが私たちの仕事だというふうに私は解釈しております。私が以前から申し上げてまいりました駐車場があれば、駐車場の整備さえすれば、その保育所に対しては解決するのではないかということを常々思ってまいりました。しかし、なかなか進展せず、努力はしていただいておるとは思いますが、その努力の跡がなかなか見えてこないのが残念であります。そのために今回私はあえて質問に踏み切ったわけでございます。市内に危険な保育所が幾つもあるということであれば、私はどんどん整備していただくのが本意かと思います。再度保健福祉部長の決意のほどをお願いをいたします。
○議長(藤垣邦成君) 暫時休憩いたします。
午前10時33分休憩

午前10時33分再開
○議長(藤垣邦成君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
 土井保健福祉部長。
○保健福祉部長(土井誠司君) 後藤議員の再質問にお答えいたします。
 議員がおっしゃいます各山県市の保育園において、いろいろ問題があると申しますのは、保育園の施設に関するもの、また、保育園の施設の周辺整備に関すること等でございます。そして、施設に関するものといたしましては、例えば調理室が狭い、保育室の充実、トイレの充実等々がございます。そして、周辺整備の問題につきましては、議員おっしゃいますように、駐車場の問題であったり、進入路の拡幅、ハエ・におい等の問題、また積雪時の凍結等の問題でございます。私どもは、各保育園のこのような現状は常に認識をしておりまして、もちろん議員おっしゃいますように、定期的な整備に向けて、いろいろ検討をこれからも重ねていくところでございます。また、今年度におきましては、建物の耐震診断を実施いたします。災害などの緊急時の危機管理マニュアルも作成をいたしておりまして、この充実を一層図っていくものでございます。どうか御理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(藤垣邦成君) 後藤利テル君。
○10番(後藤利テル君) 最後に、部長にお願いをいたしますが、先ほどから部長もいろいろな形で点検をし、いろんな形で今後の対策を考えているというようなこともおっしゃっておられますが、私は、最後に、本当に今一番保育所として危険を感じておるところ、こういったところについて本当に部長として真剣にお考えになっておられるのか、そういったところの対策は今後どういうふうにしていくのか、私は再度質問をいたしますが。
 そして、また、その北部の保育所につきましては、駐車場が南にありますが、あの南の駐車場はどこが管理をしているところなのか、その辺もあわせて最後御回答を賜りたいと思います。
 以上です。
○議長(藤垣邦成君) 保健福祉部長。
○保健福祉部長(土井誠司君) 後藤議員の再々質問にお答えいたします。
 保健福祉部といたしましては、各保育所の整備は常に検討していますし、認識は持っております。そして、桜尾保育園の南の駐車場と言われますのは、基本的に桜尾保育園の父兄会の方が個人の方から借りてみえる駐車場ということでございます。
 以上でございます。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、後藤利テル君の質問を終わります。
 通告順位4番、宮田軍作君。
○4番(宮田軍作君) 議長の指名をいただきましたので、山県市内における産業廃棄物処理施設の状況についてお尋ねをいたします。
 近隣岐阜市における産業廃棄物大量不法投棄事件が、大きな問題となっております。その量は52万立方以上と膨大で、この処理に要する費用は、数百億円とも言われております。この不法投棄により山県市に及ぼす影響はあるのか。また、山県市内における産業廃棄物処理事業所数及び事業内容、監視体制についてお尋ねをいたします。
 山県市の総面積は、2万2,204ヘクタール中、山林面積が84%と、立地的にも今後同業者の進出が予測されます。市として、立入検査ができるのか、また周辺の環境調査等口頭で説明を求めるのではなく、書類で提出させるなど命令する権限を持ち施行できるか、市民部長にお尋ねをいたします。
○議長(藤垣邦成君) 長屋市民部長。
○市民部長(長屋義明君) 宮田議員の御質問にお答えいたします。
 産業廃棄物は、事業活動から生ずる廃棄物でありまして、量的、質的に環境汚染の原因となる可能性のあるものを産業廃棄物とし、種類は法律で「汚泥、廃油、がれき類」など20種類を定めて、県が取り扱っております。また、家庭から出るごみは、これに該当しないため一般廃棄物で、市町村が処理責任を持っています。
 議員御質問の産業廃棄物処理事業所数と事業内容ですが、産業廃棄物ですので県に問い合わせをしましたところ、焼却施設が2事業所、産業廃棄物の破砕施設1事業所、産業廃棄物の生もの処理施設1事業所、産業廃棄物の機械選別施設1事業所です。
 続きまして、監視体制ですが、県と警察の連携を密にしまして、年に三、四回抜き打ちでパトロールを実施しながら監視を図っております。そのパトロールで不適正な処理がありましたら、県は立入検査指導票を作成し、文書で指導いたします。また、代表者が不在であれば、代表者を県へ呼びつけて指導することもあります。
 続きまして、市の立入検査ですが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、産業廃棄物に係る立入検査業務は、市町村職員ではできません。市町村職員の立入検査は、一般廃棄物しかできません。産業廃棄物の立入検査ができるのは、権限を持っている知事です。そこで、知事は、市町村職員が産業廃棄物に係る立入調査ができるように県職員に併任することで、産業廃棄物の立入検査権ができるようにしております。当市役所では、環境保健課6名、農山村整備課1名、都市計画課1名、消防本部予防課1名の計9名の職員が立入検査ができますが、文書で指導する権限はありません。あくまでも初動調査が主で、不適正があれば県へ通報することになっております。
 今後の監視体制につきましては、議員が言われますように、毅然とした態度で適正に指導していきたいと思っております。また、突然大きな穴が掘られた、毎日地形が変わっているなどの状況を見られましたら、市への通報をお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 宮田軍作君。
○4番(宮田軍作君) 再質問させていただきます。
 山県市では、9名の検査資格者といいますか、立入検査することが県の指導でできるというお話を聞きました。それから、山県市内における産業廃棄物処理業者の数は、五つということもわかりました。その事業内容もわかりました。先ほど突然大きな穴を掘ったとか何かを埋めたとか、また不法投棄したとかは、市民が注意していれば、通報及び情報提供は可能でありますが、市民はフェンスで囲まれた事業所、そういうものに立ち入ることができないわけであります。そういうところを問題視しております。市民の不審・不安を解消し、安心して住みよい地域にするには、毅然とした態度で調査を繰り返し、未然防止を願うものであります。高富・伊自良・美山の各地域別に、業者数及び事業内容を示していただきたいと思います。
 また、県と連携した立入調査は可能であるが、命令する権限はないとのこと。今後権限を施行する方法はないのか、改めて市民部長にお尋ねいたします。
○議長(藤垣邦成君) 市民部長。
○市民部長(長屋義明君) 宮田議員の再質問にお答えいたします。
 御質問の地域別の産業廃棄物処理事業所は、高富地域に焼却施設1事業所、破砕施設1事業所、伊自良地域に焼却施設1事業所、機械選別施設が1事業所、美山地域に生もの処理施設が1事業所ありますので、地域住民の皆さんに不安を与えないよう、今後もパトロールを強化しまして、監視を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 立入検査につきましては、県にしかできませんので、県と連携をとりまして、パトロールを強く行いたいと思っております。お願いします。
○議長(藤垣邦成君) 宮田軍作君。
○4番(宮田軍作君) 再々質問でありますが、市長にお尋ねをいたします。
 生活する上でごみや廃材など廃棄物を出す以上、どこかで処分しなければなりません。問題は、許可を持つ業者が適正に処理をしないことであります。岐阜県は規制が緩いと、全国から持ち込まれたとも言われていますが、産業廃棄物大量不法投棄事件が大きな問題となっている岐阜市などの反省は、監視体制が問題であったと言われております。役所の担当職員のみでなく、第三者による立入検査が不可欠であるともいわれております。これを教訓にして、山県市として独自の立ち入り権限及び命令、施行できる条例化が必要ではないかと思いますが、市の考えを市長にお尋ねいたします。
○議長(藤垣邦成君) 平野市長。
○市長(平野 元君) 宮田議員のご質問にお答えします。
 今、全国的でございますし、隣の岐阜市でも大変大きな問題になっている産業廃棄物関係問題、大変頭の痛い問題ではございます。そういったことで私は、この産業廃棄物が発生するとき、そういったときに、早くそういったのを確認をし、対応するというのが非常に大切かというふうに思っております。どうしても遅れますと、だんだん撤去命令とか、そういったことができなくなるということで、初動的に早く県あるいは市も一体となって、さらには、どうしても難しいときには、早く警察にもお願いをしまして、早く対応するということが非常に大切かというふうに思っておりますし、岐阜市の問題が発生しましてから、山県市内の各所を担当部局でしっかりと監視するように命令をしましてやっておるわけでございますが、一たん許可されたところに持ってくる廃棄物の調査というのは、なかなか難しい面がございます。そういった面で、早くそういった対応をするというのが、まず第一番の問題かと思っておりますし、市のこれからのそういった条例化というような話もございましたが、産業廃棄物の許可権限は知事にございます。そういったことでございますので、その辺につきましては、県とも十分協議を進めながら対応してまいりたいと思いますが、いずれにしましても、そういった廃棄物の対応を的確に早く処理していくというのが基本的なことだろうと思っております。議員の皆さん方にも十分御認識いただきまして、また、御協力を賜りながら、強力に進めてまいる必要があろうかと思っております。
 山県市内にもそういった許可業者もございます。そういった指導も十分意を用いて進めたいというふうに思っておりますし、指導しまして、現在条例化というとこまでは考えておりませんが、そういった点につきましても、今後県の対応等も十分検討しながら進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしまして、答弁といたします。よろしくお願いします。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、宮田軍作君の質問を終わります。
 暫時休憩いたします。
 11時10分までよろしくお願いします。
午前10時49分休憩

午前11時10分再開
○議長(藤垣邦成君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
 通告順位5番、尾関律子さん。
○2番(尾関律子君) 御指名をいただきましたので、2点について質問をさせていただきます。
 まず、1点目に、子ども読み聞かせ運動の推進についてお伺いをいたします。
 初めに、ブックスタート事業の実施についてですが、2001年12月に子ども読書活動推進法が施行され、読書のすばらしさを伝え、ひとみ輝く豊かな心をはぐくもうとの思いで、現在子ども読書運動が各地で広がっています。そんな中、近年ブックスタート事業が全国で実施されています。ブックスタートとは、1992年にイギリスのバーミンガムで始められた運動です。絵本を通して言葉を交わし、赤ちゃんと楽しいひとときが持てるように応援するための事業です。バーミンガムの図書館、保険局、そして、大学の三者が連携し、試験的に実施が行われました。そして、1998年の追跡調査によると、集中力が高まり、読む・書く・話す・聞くという語学面や計数や空間の把握といった数学的に考える力にもブックスタートが大きな影響を与えると報告されました。脳の発達のため、生後6カ月までの話しかけが大事だということで、このブックスタートが開始され、現在ではイギリスの9割以上の地域にまで広がっています。
 イギリスの事例を調査した民間団体である子ども読書年推進会議が、我が国に合った形で実施しようと、2000年11月にブックスタート運動の展開方法や効果などを調査するため、試験実施を東京都杉並区の協力で始め、2001年4月からは全国の自治体で取り組みが開始され、今年5月の調査では、全国で628の市町村で実施をされ、岐阜県においても6月調べで26の市町村が実施をしております。子育て支援の一環として、山県市の子どもたちが優しくて心の温かい子どもに育ってもらいたいとの願いを込めて、年間280名前後生まれてくる赤ちゃんの乳幼児健診のときを利用して、一日も早く始めていただきたいと思います。お考えをお聞かせください。
 次に、読み聞かせの絵本の充実についてですが、現在伊自良図書館、高富中央公民館、みやまジョイフル倶楽部等で読み聞かせが行われています。ボランティアの方や中学生、図書館司書の方々が努力され、大型絵本や紙芝居を活用されているように聞いていますが、ほかに、飛び出す絵本や、手でさわって体感できる絵本、点字絵本等も取り入れ、充実を図っていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねいたします。
 次に、小学校・中学校の読書運動の推進についてですが、読み聞かせは決して幼児のためのものだけではなく、ある識者は、健康な体には植物の栄養が必要であり、健康な心には書物の栄養が必要であると語っています。今、その読書の持つ力を、さまざまな問題を抱える教育現場に効果的に生かし、新しい形での学校改革が進められています。全校での一斉読書活動を日課にしているところも増えていますが、市内の全学校での推進をしていただきたいと思います。お考えをお聞かせください。御質問します。
○議長(藤垣邦成君) 室戸教育次長。
○教育次長(室戸弘全君) 尾関議員の子ども読み聞かせ運動の推進についてお答えをいたします。
 初めに、現在の子ども読み聞かせの状況を申し上げますと、高富中央公民館、伊自良図書館、みやまジョイフル倶楽部で、乳幼児から小学生の低学年親子を対象に、絵本や紙芝居による読み聞かせ教室が行われております。また、高富中央公民館主催の乳幼児学級として、0歳児から1歳児、2歳児から3歳児を対象とした教室の中でも、本の読み聞かせを実施しております。
 御質問の第1点目のブックスタート事業の実施につきましては、「赤ちゃんが絵本と出会うきっかけになり、親子でかけがえのないひとときを分かち合おう」という趣旨で始まった事業でございます。本市においても、今後は関係課と連携をとりながら、その実施について検討したいと考えておりますが、このことについては、それぞれ類似した事業を他の部署でも行っておりますので、後ほど保健福祉部長が答弁をさせていただきます。
 第2点目の読み聞かせの教室での絵本の充実についてですが、先ほど申し上げましたそれぞれの実施場所におきまして、相当数の蔵書がございます。中でも、伊自良図書館には、絵本と紙芝居合わせて6,840冊の蔵書があり、その中には大型絵本や大型紙芝居も用意し、読み聞かせ教室に利用していただいております。今後も読み聞かせのボランティアの方や利用者からのリクエストに応じ、蔵書の充実を図ってまいりたいと考えております。
 第3点目の小中学生に対しての読書運動の推進につきましては、県が策定しました子どもの読書活動推進計画を踏まえ、当市においても、全校的な読書活動の実施、学校図書司書の全小中学校への配置、司書教諭などの研修の実施等を推進しているところでございます。全校的な読書活動の実施につきましては、全小中学校において行われております。読書活動の例としましては、時間を決めて一斉に読書を行う一斉読書や、低学年を対象にした読み聞かせ等がございます。また、推薦図書を決め、自主的な読書を促したり、教科や総合的な学習の時間において学校図書館を積極的に活用するなど、発達段階に応じた読書推進のための指導に努めております。
 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 土井保健福祉部長。
○保健福祉部長(土井誠司君) 尾関議員の御質問にお答えいたします。
 現在健康課では、ブックスタート事業とは異なりますが、子育て支援事業として、生後6カ月から12カ月の乳幼児の保護者を対象としている乳幼児学級「ミルキーキッズクラブ」を開催しております。この学級の課程で、読み聞かせボランティアによる絵本の読み聞かせを行っています。これは乳幼児期からの絵本の読み聞かせの重要性や、議員がおっしゃいます年齢に合った絵本の選び方などをお話しして、絵本を活用した子育てを推進するものでございます。
 議員御提案のブックスタート事業につきましては、今後の課題として関係課とともに検討していきたいと考えておりますから、どうか御理解をお願いいたします。
○議長(藤垣邦成君) 尾関律子さん。
○2番(尾関律子君) 今、御答弁いただいたブックスタート事業については、より検討していただいて、実施をお願いしたいと思います。
 また、伊自良の図書館には多くの絵本があるということでございますが、美山地域の方が利用しやすいジョイフル倶楽部の図書室には、図書の巡回ということをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。御質問いたします。
○議長(藤垣邦成君) 室戸次長。
○教育次長(室戸弘全君) 現在伊自良図書館を中心にいたしまして、全市それぞれ図書室、それから、図書の蔵書を含めまして、そういったネットワークづくりを今後進めていきたいというふうに思っております。現在は、その進行中ということになろうかと思いますが、今後はみやまジョイフル倶楽部等におきましても、十分蔵書等の充実を図ってまいりたいと、そのように考えております。
○議長(藤垣邦成君) 尾関律子さん。
○2番(尾関律子君) ぜひ前向きに推進をしていただきたいと思います。
 次に、2点目に、文化芸術の振興についてお伺いいたします。
 2001年に文化芸術振興基本法が制定され、文化庁の予算が毎年増え、今年は昨年より13億の増加となり、1,016億円になりました。特に、子どもの文化芸術体験活動の推進の予算は、2001年の14億9,000万円から今年は51億7,000万円と、3.5倍増となっています。今、学校や地域で本物の舞台芸術を体験する事業が推進されています。ある識者は、「今子どもたちに最も必要な滋養剤は、本物に触れることである。特に、ITの仮想現実にいや応なく巻き込まれていく児童・生徒年齢の子どもたちには、本物の真実と感動が必須の養分である」ということは、言うまでもないと言われています。山県市としては、本物の舞台芸術体験や伝統文化の子ども教室などの事業についてどのようにお考えか、また、助成金についてもどのようにお考えか、お聞かせください。
 次に、伊自良地域に、仮称ですが、文化会館が建設中です。来年開館予定とのことですが、市民にとっては、文化芸術に親しむ機会が増えると期待をしております。開館後の予定と、文化芸術の発信基地としての役割をどのようにお考えか、お尋ねいたします。
○議長(藤垣邦成君) 教育次長。
○教育次長(室戸弘全君) 尾関議員の文化芸術の振興についての御質問にお答えをさせていただきます。
 御指摘の国の助成事業であります本物の舞台芸術体験事業に本年度応募いたしましたが、希望市町村が多いとの理由により採択されませんでした。今後も継続してこうした助成を希望してまいりたいというふうに考えております。
 さて、文化芸術の振興につきましては、本市にとりまして課題の一つととらえておりまして、各種の事業展開を行っております。例えば公民館における生涯学習の振興、市文化協会への助成、教育振興会主催の文化事業等がございます。
 また、御質問ありました文化の里整備事業の中の一環として建設中の(仮称)文化会館の運営につきましては、優れた文化芸術を多くの市民に幅広く提供するため、計画的に音楽会やミュージカル、講演会等を開催し、文化、芸術の発信基地としての開館運営に努めたいと思っております。今後とも文化芸術の振興に努め、心豊かな人づくりやまちづくりを推進いたしたいと考えておりますので、御支援をお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 尾関律子さん。
○2番(尾関律子君) 山県市の文化会館としては、(仮称)文化の里の文化会館は収容人員が少な過ぎると思います。新たに市の文化会館の建設推進と、また、文化芸術振興条例などの制定を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(藤垣邦成君) 教育次長。
○教育次長(室戸弘全君) 今建設中の(仮称)文化会館につきましては、総席数が341席を予定いたしておりまして、議員御指摘のように、山県市の人口にとりまして、この施設が十分かと申されますと、席数等を考えたときには、今後も他の施設、もう少し大きな施設も考えに入れていかなきゃならぬというふうにも思っておりますが、これは今後の市民の皆さんのそれぞれの熱意でもって、方向性を見出していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 その振興条例等につきましても、そういった施設等も含めた中で考えてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(藤垣邦成君) 尾関律子さん。
○2番(尾関律子君) 21世紀を担う子どもたちに、よりよい環境づくりを推進していただくことを希望して、質問を終わらせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、尾関律子さんの質問を終わります。
 通告順位6番、谷村松男君。
○11番(谷村松男君) 発言のお許しをいただきましたので、ただいまより伊自良川改修期成同盟会の設立につきまして質問をさせていただきます。
 伊自良川の改修につきましては、岐阜市北部地域で組織されております伊自良川改修期成同盟会が活発な運動を展開され、事業促進を図っておられると聞いております。山県市も合併いたしまして、早くも1年以上が経過してまいりました。私は、山積する諸問題を一つ一つ解決に向けた取り組みがどうしても必要であると考えております。今までは、岐阜市より北のいわゆる山県市区域の伊自良川は、旧高富町と旧伊自良村にまたがっておりまして、いろいろ問題もございましたけれども、市になりまして、これが一本化されまして、梅原西部、伊自良地域の皆様方とともに、伊自良川の改修について真剣に取り組む絶好のチャンスではないかと考えております。
 梅原の七日市地域の伊自良川につきまして、地元の自治会長さんを初め、関係の皆様方の岐阜建設事務所への陳情がございまして、平成14年度に伊自良川沿いにあります山側より川に垂れ下がっておりました竹や木の伐採をしていただきました。平成15年度には、堆積土砂のしゅんせつをしていただきまして、地元の関係者一同、大変喜んでおるところでございますけれども、皆様方御案内のとおり、昭和51年の9.12災害で伊自良川の左岸堤防が七日市地内で決壊し、梅原西部、伊自良南部が湖と化したことは生々しく記憶に残っております。「災害は忘れたころにやってくる」と言われますが、また、いつこうした災害が起こるかわかりません。普通の年でも、梅原西部、伊自良南部の低位部につきましては、年に4ないし5回の豪雨時に湛水し、白海となり、農作物に被害を及ぼし、農作業に支障を来しております。特に、七日市地内では、生活道路の一部も水没し、大変住民が困惑いたしております。また、年に数回の豪雨のときには、伊自良川は護岸のブロック積み天端より上まで水位が上昇し、堤防の決壊のおそれが十分にあります。これらは、すべて伊自良川を改修しなければ、解決できる問題ではないと思います。地元関係者は、悲願であります伊自良川の改修を一日千秋の思いで待ち望んでおり、一日も早い改修をお願いしたいものと思っております。
 そこで、基盤整備部長さんに3点についてお尋ねをいたします。
 第1点は、岐阜市にある伊自良川改修期成同盟会は、どのような組織でどのような活動をしているのか。
 2点目は、伊自良川の改修の進捗状況、計画の実施がどのようになっているのか。
 3点目は、山県市内の伊自良川改修計画の内容と改修を強力に推進していくため、山県市にも伊自良川改修期成同盟会を設立し、活発な運動を展開していく必要があると考えるが、基盤整備部長の所見をお聞かせください。
○議長(藤垣邦成君) 長野基盤整備部長。
○基盤整備部長(長野昌秋君) 谷村議員の御質問についてお答えいたします。
 岐阜市にあります伊自良川改修期成同盟会は、流域地域(方県、黒野、常磐)15集落の代表者それぞれ2名から構成されている組織でございます。自主的に運営され、現地の視察、勉強会等を行っていると聞いております。
 山県市内の伊自良川改修は、県直轄事業で、山県市小倉地内の清水橋から同地区主要地方道関・本巣線の富士橋までの約900メートル間で計画されております。平成9年度から県単河川局部改修事業によって事業着手されております。
 本体工事は、護岸工事で平成11年度から施工され、延長380メートルが完成し、平成16年度の内示としまして2,500万円、延長80メートルが予定されており、今後におきましても、現在の事業規模で進められていく予定でございます。また、富士橋から岐阜市境までの七日市区間の計画は、岐阜市側からの公共河川改修事業計画区間に含まれており、平成14年度までに岐阜市安食地内まで施工されてきましたが、その後中断されていると聞いております。
 山県市における伊自良川改修事業の促進につきましては、昨年も現地で市長、岐阜建設事務所長立ち会いのもと、要望を行っていますが、さらに伊自良川流域住民の熱意を結集し、期成同盟会を設立し、関係行政庁へ要望することも意義のあることと思います。
 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(藤垣邦成君) 谷村松男君。
○11番(谷村松男君) 再質問をさせていただきます。
 ただいま基盤整備部長の答弁では、岐阜市にある伊自良川改修期成同盟会は、地域住民の代表で組織されているとのことでありますし、伊自良川の河川事業の計画及び工事の進捗状況につきまして説明がございました。また、期成同盟会の設立につきましては、意義あることと御認識をいただきまして、評価をいたしております。
 伊自良川の河川改修につきましては、下流の始点、鳥羽川と伊自良川との合流地点にあります繰舟橋、ここが始点でございまして、上流は、先ほど答弁にもございましたけれども、主要地方道関・本巣線に架かっております富士橋までの総延長9,400メートルが公共の国庫補助事業で進められているところでございます。本事業は、昭和45年度に着手し、工事は、現在岐阜市の村山と安食の境にございます竜巣橋、ここまで延長5,700メーターがほぼ完成していると聞いております。この工事の進捗率は、平成15年度までの延長でいきまして、33年間の時間を費やし、ようやく60%という工事の進捗でございまして、工事は遅々として進んでいないのが現状でございます。
 また、山県市の関係区間は、岐阜市との境の岩利より富士橋までの区間でございまして、いまだ全く着工されていないのが現在でございます。そのほか、富士橋を始点に上流の清水橋までの延長900メーターは伊自良地域にありまして、県の単独事業、河川局部改良工事として平成11年度に着手し、現在護岸工事380メートルが施工されている。先ほどの答弁のとおりでございますが、平成15年度までの5年間の進捗率はといいますと42%、極めて進捗率が低く、これも地元要望とはほど遠い現状でございます。このような状態では、いつになったら伊自良川の改修が完成し、水害のない安全で安心な暮らしのできるまちになるかわかりません。伊自良川改修工事の早期完成には、一日も早く期成同盟会を立ち上げ、岐阜市の期成同盟会と手を携えて、促進運動を展開していかなければならないと思います。
 そこで、山県市で設立を考えている期成同盟会も、岐阜市の期成同盟会と連携して運動をしていくためには、岐阜市と同じように、流域住民の代表で組織するのが一番よいのではないかと考えます。また、伊自良川の改修につきましても、山県市として非常に鳥羽川の改修も重要でございますけれども、やはり伊自良川の改修につきましても、積極的に取り組んでいただき、重要な事業であるという考えから、同盟会の設立につきまして、山県市の指導、協力なくして立ち上げることはできません。また、今後十分な活動をしていくためにも、市の御指導と御協力がどうしても必要になってまいりますので、積極的な御指導、御支援を賜りたいと存じますが、基盤整備部長の御所見を再度お聞かせいただければ幸いに存じます。よろしくお願いします。
○議長(藤垣邦成君) 長野基盤整備部長。
○基盤整備部長(長野昌秋君) 行政は、市民とともに考えながら進めていくのが本来のスタイルということになっております。そういう意味で流域住民の盛り上がりは非常に大切と考えております。流域住民の熱意を結集した同盟会が設立の方向であれば、市といたしましても応援はおしまない所存でございます。鳥羽川の改修とともに強力に県の方へ要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(藤垣邦成君) 谷村松男君。
○11番(谷村松男君) ただいま非常に前向きな御答弁をいただきました。本当に地域住民も今後この問題に積極的に取り組んでいくよう、私も努力をしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしく市の御指導を賜りますようお願いをいたしまして、私の質問を終わらさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(藤垣邦成君) 以上で、谷村松男君の質問を終わります。
 ここで暫時休憩いたしたいと思います。
 再開は、13時30分からお願いをいたします。
 午後からの再開には、執行部の出席は、基盤整備部長、市民部長、産業経済部長、総務部長で結構ですので、執行者の皆さん、よろしくお願いいたします。
午前11時44分休憩

午後零時30分再開
○議長(藤垣邦成君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
 お諮りいたします。本日の日程は、すべて終了しておりませんが、台風が接近しておりますので、本日の会議はこれで延会にしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤垣邦成君) 異議なしと認めます。したがって、本日の会議はこれで延会とすることに決定いたしました。
 なお、22日は、午前10時から開会でございますので、よろしくお願い申し上げます。
 本日は、大変長時間御苦労さまでございました。
 終わりに、市長より御報告があるそうですので、よろしくお願いいたします。
○市長(平野 元君) 御報告申し上げます。
 台風6号が接近しておりまして、大変災害発生が予想される面もございます。そういった面で県知事からは、10時に岐阜県災害警戒本部が設置されたということの通知を受けました。したがいまして、山県市におきましては、本日正午、山県市災害対策本部を設置いたしました。そして、第一次配備に入って、部下職員に命令したところでございます。
 以上報告させていただきます。よろしくお願いします。
 それぞれの美山支所あるいは伊自良支所の配備につきましても、十分意を用い、増員を図っておるところでございます。追加して御説明申し上げました。よろしくお願い申し上げます。
○議長(藤垣邦成君) どうも御苦労さまでした。
午後零時30分延会