《解説》(名指しこそせずに、特定議員のいやがらせとしての「決議案」提出。私の1期目の残り半年の時期だから、自由に発言してきた議員への仕返しなのか。)
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99年3月議会 議会の品位に関する決議案の提案と質疑
《議長》杉山重男君
《杉山》動議を提出したい。先般町長の施政方針演説における被服費の削減、全員協議会において、制服廃止に伴う職員の服装の取り扱いについて、綱紀粛正特別委員会での品位と人格など、いろいろ検討されている。厳粛な議場にそれらに該当しない議員がいる。議場における服装の取り扱い決議をしたいと思うので、作成のための休憩の動議を提出したい。
《議長》ただいま杉山重男君から動議が提出さた。この動議は賛成者がるので、成立した。杉山重男君の動議を日程に追加し、直ちに議題とすることについて採決をする。
日程の順序を変更し、直ちに議題とすることに賛成の方は起立をお願いする
《議長》起立多数。動議が可決されたので、暫時休憩する。
《議長》休憩前に引き続き、会議を再開する。議会の品位に関する決議案を追加日程とする。
《杉山》休憩中に、議会の品位に関する決議案をまとめた。議会運営員会の方でまとめていただいたので、この決議案の動議を提出する
《議長》ただいま杉山重男君から議会の品位に関する決議案が提出され、所定の賛成者があるので、動議は成立した。よって、本動議を直ちに議題とし、質疑を行う。提案者の説明を
《杉山》今般、町長の施政方針演説において、職員の制服が4月より廃止され、私服にて勤務となる。職員のみ品位と名誉を遵守しなければならないこととなる。職員の中から、議員の中にはネクタイをせず、ジーパンの着用など、とても品位と名誉を遵守しているとは思えない状態であるとの意見がでている。
よって、議員としての品位を重んじるため、決議文をもって決議する。
記
1.高富町議会の品位と尊厳を守るため、清潔で明るい服装に努めること。
2.服装、議場、全員協議会室及び委員会室においては、ネクタイの着用、ジーパンの着用は禁止。
という決議。
平成11年3月15日。提出者、高富町議会議員、杉山重男、賛成者、高富町議会議員 福井今男、同見澤昭一、同田中優一。
《議長》質疑をどうぞ。
《寺町》提案者の杉山さんにお尋ねする。提案された2点について、憲法の表現の自由、個人の尊厳、これに抵触しないのか、どうお考えか。それから、ネクタイ着用、ジーパンの着用は禁止と、具体的になっていますが、それじゃあ、ネクタイを着用しているかしていないかをどうやって確認するのか、何がジーパンかをどうやって確認するのか明らかにしていただきたい
《杉山》憲法云々ということだが、私たちの町の高富町、そして、私たちの町の議会というものが、我々の議会としてはその前に大切ではないか。基本的人権が、ネクタイ云々で基本的に人権侵害になるとは私は考えていない。やはり町民の信託にこたえるためには最低の礼儀である服装を考えると、ネクタイというものは最低、議場あるいは委員会室においては着用するのが当然である。それから、ネクタイの着用、ジーパンの云々ということだ、ネクタイにおいては、ネクタイにもいろいろ種類があるが、その種類の中で品位に土台をおいたものと考えている。ジーパン等は、今はいろいろな素材で大変難しい問題があるが、これも、これから具体的な取り扱いについて議会の中で細部検討をしていただきたい。
《寺町》この決議案を見ると、賛成者が福井今男さん、三澤昭一さん、田中優一さんとなっているので、まず提案に対する賛成者の福井さんに質問するが、ここで具体的にジーパンを指しているので、ジーパンであるかどうかどうやってあなたは確認するのか、説明を求める。
《福井》今の質問ですが、ジーパンに対する感覚はどうかということだが、通常店で売っておりますジーパンとして、通常皆さんがジーパンと認めるものはジーパンと認識している。
《藤垣》町長でもいいし総務課長でもいいし議会事務局長でもいいし、答弁はどちらでもいいが、制服を廃止して、服装について、職員らしき服装というのはどのような定義をおもちか。それから、事務局長、服装ということも重ねながら、本議会におけるやはり町議会議員のバッチの使用、これについて事務局長はどういう見解か。つけなくてもいいなら、何のために支給しているのか
《山崎》藤垣議員の職員らしき服装というのは、誰の目から見ても清潔で質素で品位あるスタイルを職員らしき服装と感じている
《藤垣》今の感想の中にも、品位という言葉がでていた。それから、清潔でという言葉、いわゆる職員らしさという定義というのは、大体わかってくる。議員の品位というものはどういうところで表すか、せめて男子はネクタイぐらいと、こういった意味だろう思う。寺町議員が綱紀粛正特別委員会の委員で、いわゆる倫理観、モラル、そういったことを何時間と審議されている立場の方が、やはり品位という言葉をもてあそぶなら、まず自分の襟を正す、こういったところから第一歩じゃないか。
従って、普段はともかく、真正なる議場においてはやはり正装して出席するのが責務であろう、日本国憲法においてどうこうじゃなしに、本議会の決め事として決議しようとしているから、私はこの意見に大賛成だ
《議長》質疑を終結したい。
〔「異議あり」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
《議長》異議があるので、質疑打ち切りに賛成の諸君の起立を求める。
〔賛成者起立〕
《議長》起立多数。田中優一君。
《田中》暫時休憩を、10分ぐらい。
《議長》賛成者があるので、暫時休憩。
《議長》会議を再開。議会の品位に対する決議案は、議会運営委員会に審査を付託したい。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
《議長》異議があるので、議会運営委員会に審査を付託することに賛成の諸君の起立を求める。
〔賛成者起立〕
《議長》起立多数。よって、議会運営委員会に審査を付託する