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2006年第二回定例会・6月議会(6月12日から6月29日まで)
質問番号 2番 答弁者 基盤整備部長
質問事項 土木関係の改修・整備に関する要望と市の予算の使い方
《質問要旨》 市では、身近な生活圏の土木関係の改修・整備について、地域のみなさんからの要望を自治会単位でとりまとめて出していただき、採否を決め、実施している。住民の皆さんにも、議員の中にも、いろんな意見がある。
市から頂いたデータは、以下のようである (太字は私の計算による)。
自治会(156自治会)要望の件数や事業執行などのデータ
2004年度 (H16)
要望本数380件 箇所付け分 133箇所 執行額 5億0300万円
不用額 1670万円
小修繕箇所数 (不明) 執行額 1200万円
件数でみた施工率=要望達成率 35%プラス小修繕
執行額に対する不用額率 3.2%
箇所付け分平均額 378万円/箇所 小修繕平均額 不明/箇所
2005年度 (H17)
要望本数435件 箇所付け分 62箇所 執行額 3億7800万円
不用額 4090万円
小修繕箇所数 42箇所他 執行額 2500万円
合 計 104箇所
件数でみた施工率=要望達成率 24 %
執行額に対する不用額率 10.1%
箇所付け分平均額 610万円/箇所 小修繕平均額 60万円/箇所
2006度 (H18)
要望本数503件 箇所付け分 103箇所 予算額 3億4900万円
不用額 まだ
小修繕箇所数 42箇所他 予算額 2500万円
合 計 145箇所
件数でみた施工率=要望達成率 29%
執行額に対する不用額率 まだ
箇所付け分平均額 339万円/箇所 小修繕平均額 60万円/箇所
このデータとしての2004年05年の実績や06年の予算を見ると、おおよそ次のようなことがいえる。
要望に対する件数でみた施工率=要望達成率は、おおよそ25%から35%位である。
市が「箇所付け分」と表現する、その事業についてみると、一箇所あたりの事業から推測して、従来は不用額としていた分を使うことで「5件から7件程度」は追加して要望を達成できる計算になる。
市の方から「要望がありますか?」として受けた以上は、制度の趣旨からしても、達成してこそ意味がある。
市は財政が厳しいから、予算が残ったら次年度に回す政策・方針だという。それ自体は私も望ましいと思う。通常の単独事業とか大規模事業であれば、残額がでたからといって新たなことを計画するのは不自然で不合理だ。
しかし、今回質問の争点としているのは、市民の要望への対応の仕方である。この要望達成事業という特殊な市の施策に、残ったら次年度に回すという原則を適用することはかえって不合理で要望達成度を低くしているという事態になっている。
要望案件の達成というその事業の性質を考えれば、いったん、予算に組んだ額であるから、当初の予定外として残額が発生したら、同種の事業に回すことは合理的である。
(1) この事業に関しただけは、年度内の予算の満額執行を目指して、柔軟な対応をして、市民の要望にこたえるよう政策転換すべきではないか。
(2) 前記前年度に受ける自治会要望に対して、市民や自治会長の「随時の求め」には、別に「情報受付書」で対応をしていると聞く。
「市民」と「自治会長」を比較して、受付件数、対応(実施)状況と件数、おおよその執行額もしくは要した経費額はどのようか。
また、制度の評判はどのようか。
以上