受付番号 第  号       2010年3月3日      時  分 山県市議会議長 様     山県市議会議員        寺町知正   印 一般質問通告書 下記のとおり質問したいので、通告します 質問番号3番  答弁者  産業経済部長 質問事項  鳥獣被害対策の推進と強化は急務 《質問要旨》  全国で、鳥獣による農産物や住宅地での被害が増加し、住民の困りごとが増え、自治体の課題にもなっている。近年、テレビの報道番組などでも、その重大で深刻な被害が紹介されることがある。山県市内の各所でも同様の問題がある。  全国で対策が試みられ、推進されている。その中には、自治体として直接にすすめること、間接的にできること、個人としてできることなどがある。   (たとえば、兵庫県中部の加西市役所(人口4万8千人)では、アライグマ・ヌートリア対策に「箱わな100個」を導入し無料貸出し、繁殖期を迎える春先の適切な管理が夏場の被害を抑制するとされる。捕獲には基本的には狩猟免許が必要だが、市は各防除実施計画を策定し、講習を受講すると捕獲従事者の資格が与えられ、猟友会の指導のもと市内全域で箱わなによる駆除捕獲活動が可能となっているという。)    昨年の3月議会で害獣対策の補助のことなどの一般質問をしたが、今回は、農産物が狙われ始める季節を前に、質問する。    1. 行政として  (1) 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)に基づき、地方自治体において「防除実施計画」を策定することによって捕獲・処分等の「防除」が可能となる。  「山県市鳥獣被害防止計画」(以下、単に「防止計画」という)は、有効に機能しているといえるか。 (2) 防止計画では、「箱わなの個数を増やし、捕獲を推進する 」(「3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項」)とあるが、現在市の運用個数と貸し出し状況、および成果はどのようか。 (3) 防止計画では、「◎アライグマ  数年前にくらべ、農作物への被害は減少傾向にあるが、住宅の屋根うら等に住みつき、生活環境が悪化するなどの被害は増加傾向にある。外来生物の防除計画にしたがい計画的に防除を進める。 」(「3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項(3)対象鳥獣の捕獲計画」)とある。  対応と成果はどのようか。 2. 地域として  各防除実施計画を策定したうえで、「講習を受講すると捕獲従事者の資格が与えられ、猟友会の指導のもと市内全域で箱わなによる駆除捕獲活動が可能」となるという。  防止計画では、「農作物への被害が多数発生しており年々増加傾向にある。そのため、農家の生産意欲の低下が懸念されている。・・・駆除を実施しているが、農作物の被害対策としては限界があり、地域が一体となって対策に取り組む必要がある。・・・さらにアライグマやヌートリアなど・・ハクビシンやアナグマなどの小動物による農作物被害が増加しており、市民からも積極的な駆除を求める声が上がっている。」(「2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針(2)被害の傾向 」)とされている。  山県市は地域的、つまり面的ともいえる広域的対策について、どのようにしていくのか。   3. 個人として  私は、昨年、一昨年と畑で大きな被害を受けた。市の仲介で「箱わな」を設置していただいたが、駆除にはいたらなかった。その後、何か個人で対処できる方法は無いかとお願いしたところ、いろいろと市の担当者が調べ、検討してくれた結果、個人でも、「期間と場所を定めて『鳥獣の捕獲等許可』をすることができる」ことが分かった。私は市として第1号の許可をもらった。駆除の意味で結果は不成功だったが、何かできることは分かった。ちょうど今月3月の広報でも、PRされている。  「許可」の状況、成果、今後はさらに広げていくのか。 4. 住宅への対策は  まちなかの住宅にも被害が広がっている。住宅や建物への対策は何があり、どのようなことがなされ、どのような効果があったか。  先の「個人の許可」も含めて、今後の展望や施策はどのようか。                                            以上 1/2