95年12月議会 一般質問(寺町)
(1)町長の基本方針について
町長の基本的な公約、姿勢として、「高富町に住んで良かった」「こんな町に住みたい」と思われるような町づくりを進めたいと、とのことです。一日一日をここで生活する町民の立場からみて「すみ良い町」の一つの具体的な姿として、次のようなことがいわれています。
@生活ゴミについて、年間通して、週2回収集の実施
A乳幼児医療の助成(無料化)の対象年齢の引き上げ
以上について、今年新しく選ばれた町長としての基本的な姿勢はどのようですか?
(2)有効な予算を立てるために、決算の認定は9月議会で
現在の高富町は、12月議会で決算の認定を行っています。前年度の決算の審議をしているときには、すでに翌年度の事業、予算の概略の方向が内定している、という状態になっています。9月議会で決算の審議を行えば、前年度の成果と反省を、より効果的に次の予算に反映させることができます。全国でも9月を決算議会としているところが、増えています。限られた予算を、より有効に使い、町民の暮らしをより良くするために、来年度からは、9月に決算案を出していただきたい。いかがですか?
(3)第四次総合計画の策定について
高富町では現在、第四次総合計画が策定中作業です。総合計画は町の将来を示し、役場の仕事の基本方向を明らかにする、最も重要な計画です。この基本構想は、 @現況A基本計画 B主たるイメージ などとの関連なしには策定できません。
地方自治法でも「総合的かつ計画的な運営のための基本構想」の議決を経ることとされています。この基本構想は、来年3月中旬に行われる議会に提案の予定で、一方、年度内に印刷物とするための予算が組まれています。つまり、実質的には、印刷の原稿ができあがってから、議会に提案する訳で、議会はただ承認するだけです。地方自治法の趣旨を逸脱し、あまりにも議会を軽視したスケジュールといわざるを得ません。重要な総合計画であるからこそ、多くの住民の意見を取り入れ、議会の審議を経て練り上げて行く必要があります。既に町報で知らせてあるとの事ですが、そのような形式的な周知ではなく、この際、3月議決を延期し、実体的に住民や議会の意見の反映された策定手続きを取っていくことが必要と考えますが、いかがですか?
(4)町職員の接客の在り方について
◆《来庁者は「お客様」》
先日、委員会研修で訪れた滋賀県愛東町の役場では新庁舎ができてから、職員は来庁者全員に自主的に「こんにちは」とあいさつすることにしている、とのこと。来庁者には、町民の人も、外からきた人にも、誰にでもあいさつするそうです。来庁者は「お客様」と考えています、とのこと。高富町の役場も新庁舎に移行目前です。今こそ、行政は住民へのサービス精神をしっかりと発揮するよう、絶好の切り替え時です。
「来庁者はお客さん」そして、行政は「サービス業」という認識をお持ちですか?
◆《女性職員の「お茶くみ」》
役場では、女性職員がお茶を運んでくれます。そのため女性職員はお茶を出すために、気を使い、時間を費やします。女性の力を役場の仕事に十分発揮し、有能な女性管理職を育てることが必要です。
新庁舎では、「お客さんにお茶はださない」ということ、そして「どうしてもお茶を飲みたいと申し出があれば、男女問わず対応者が『お茶出し』をすること」を、来庁者にも分かるような形で表明、明示しておくことが必要と考えますが、いかがですか?
(5)農業補助金について
高富町の大規模農家の中には、実際に農業を担う身になった行政の仕事がされていないとの不満があります。一方、大桑、桜尾地区には機械化営農組合があり、地域農業の維持、推進に貢献しています。水田農業において、米あまりの状態が続く中で、転作の補助金が政府から支払われています。
◆この補助金等に関して、両組合別に
@ 年度毎の転作補助金の交付対象面積・作目
A同交付額
B 同他用途利用米の数量、買い上げ価格
◆この貴重な補助金等が有効、適正に利用されているか確認していますか?
◆桜尾地区では、組合運営についての懸念の声が強くあります。未収金などが多額であることなど、確認していますか?