97年12月16日(火)締め切り     12月議会一般質問

◆《質問第 番》  下水道計画の現状と今後
 下水道事業は多くの経費と時間を費やす。岐阜県は5年前に全県下水道構想を発表、「あと25年で、普及率100%」と展望をしめしたが、現在、これは大幅に遅れることが、確実になっている。
 農業集落排水事業の場合、岐阜県土地改良事業団体連合会に設計を委託、予定地域の人口予測や処理方式については、日本集落排水事業協会に委託している。処理場については、赤尾地区、梅原地区とも「ジャラスV」という処理方式で、これは、汚泥が少ないことなどから選定されたが、汚泥の管理そのものが大変であり、窒素除去などにも大きな問題がある。伊勢湾への汚染物質の流入規制なども始まり、今後、窒素やリンの除去が義務づけられることは確実である。そうなると、赤尾地区、梅原地区の処理場は、施設の追加、改造が必要となり、多額の経費が必要になる、と専門家が指摘している。ジャラスVは、集落排水事業の先進県では、以前より取り入れていない型式である。下水処理事業自体が何億もの費用がかかる事業だから、処理方式だけでなく、計画自体を多面的に検討していく必要がある。

@現在、大桑地区の計画策定中であるが、将来に大きな問題を残し、追加の経費支出が必要と見られる「ジャラスV」あるいは「ジャラスW」の採用はやめるべきではないか。


◆《質問第 番》介護保険法について
 12月9日、国会で介護保険法が成立し、2,000年4月から施行される。この新しい介護保険制度は、40歳以上のすべての国民から月額平均2,500円を徴収し、原則65歳以上お年寄りの介護に充てるもので、公費で対応できないための苦肉の策として、作られた。総介護費用は、2,000年度で、総額4,2兆円と言われ、利用者負担が0,5兆円で、残り3,5兆円を保険料と公費で半分ずつでまかなわれる。運営主体は地域の実情に応じた最適のケアシステムをつくることができる地元の市町村、つまり高富町となる。この介護保険法で求められている市町村の役割は、きわめて重要である。この保険に定められた介護を提供できるかどうかという市町村間の格差も大きく、「基盤整備の遅れや財政事情により、要介護認定数が制限されたり、低レベルにおさえられたり」という不公平も生まれかねないと指摘されていまる。
また、「お金がない人は介護サービスから排除される」との批判もある。参議院の採決では、19項目もの付帯決議が行われ、この付帯決議の実現は市町村の努力次第で、この法案の成否のカギとなる。この法律にはまだ問題が多く、市町村にとって不安と課題も多い。しかし、基盤整備の遅れを理由に、民間業者に丸投げすることは絶対あってはならない。スタートした介護保険法が血の通ったものとなるよう、今後、行政、議会、住民が、一丸となって努力していくよう、質問する。

@98年度には、介護保険事業計画の策定が必要となる。先の国会で、この計画に住民の意志(要介護者、女性グループ、助け合い組織など)を取り入れるよう修正が加えらた。介護保険は、公的扶助(行政サービス)ではなく、社会保障制度と言われている。住民の合意形成、被保険者の実態をより良く反映できるシステムづくり、住民参加の事業計画をどのように進めるのか。 

A新ゴールドプランが達成されたとして、法案が求める介護サービスは満たせない市町村が多いが、高富町の基盤整備は大丈夫か。

B介護保険から抜け落ちた部分は、町単独のサービスの回数を増やす「上乗せ」、規定外の独自サービスを提供する「横だし」、弱者救済措置などの町独自の政策が必要となるが、基本的な姿勢は。


◆《質問第 番》公平公正かつ正確な税務行政の推進について
 税務行政は「公平、公正かつ正確であること」が最も重要なことである。
@高富町の町税、国保税の滞納は年間約2億円に上る。万やむを得ない理由による案件については、分納や減免などの措置も認められている。確信的な滞納者については、相手方に明確に伝えた後に差押えを執行すべきである。
 最近、これら何れにも該当しない、極めて特殊なケースに差押えが行われた。Aさんの5年前の固定資産税が未納になっているから、という理由である。Aさんは、ごくふつうの納税者である。この未納分というのは、放置されたまま、何と昨年11月になって突然、4年前の未納が確認された、というのである。そして、今年10月になって、差押え事前通告書が発せられて後、Aさんの問い合わせで、初めて徴収官がAさんのところを訪問、三回の話し合いがされており、Aさんも領収書や預金通帳などを調べている途中であった。ところが、三回の話し合いの直後、何の予告もなく、突然に、銀行預金の差押えが行われた。Aさんは、個人で営業しており、信用問題から貸付金引上にあい、実質的に金融機関の取引が一切停止される寸前である。差押え執行の影響は計り知れない。本人が、過去の税金の滞納分を支払わないという明確な意志を表示したのなら、あるいは道理の通らない理由で納入しないのなら、予告の上で、差押えるのは当然である。しかしこのAさんは、明らかに役場の怠慢、ミスによって5年も前の滞納を払え、と言われたのである。十分な納得を得るための努力、時間を経てのち、納税拒否の意志が明確にされたのならともかく、今回は、あまりに軽率で、職権乱用は明らかである。
 今回のケース及び今後の滞納整理の方針について、どのように考えるのか。

A町内には、147の納税組合がある。かつてあった、納税貯蓄組合が違法な存在であるとの指摘から、納税組合に名称変更などされ、交付金も減額された。しかし、いまだに、奨励金が1200万円余り出されている。
 納税組合奨励金は、税の割り引きに相当するという面を強くもつことから、税法上の問題があると同時に、団体関係者に個人個人の納税実態が漏れる可能性があり、プイバシーの保護の面でも大きな問題がある。口座振替による納税も広く普及しており、必要性もほとんど無い。
 これらのことから、税務専門家からも問題が指摘され、住民訴訟になると、裁判長の勧めで行政側が和解に応じて、市町村長が個人的に奨励金としての支出の一部を弁償する、謝罪もする、などで解決に至る例がいくつもある。
 納税組合奨励金は直ちにやめるべきだ。


◆《質問第 番》市民オンブズマン的視点から
 全国的に、市民オンブズマンの活動が、行政の在り方を揺り動かしている。しかし、何も、市民オンブズマンの活動によらずとも、違法な支出、不適切な支出は、そもそも、行政の自主的努力、政策的対応で改善されるべき事柄である。以下それぞれについて「今後どのようにするのか」を問う。

@高富財産区は、町の特別会計である。財産区の運営についての諸規定などによれば、当該財産区財産の管理を越えた目的に支出してはならず、他地区との均衡を失してはならないとされている。ところが、高富財産区は、消防寄付金を協力金名目で地域の消防分団に支出している。他の4分団の地区では、自治会などが協力金を拠出しているにもかかわらず、高富地区だけ公費で負担することは、何ら必要性がなく、違法で著しく不公平、不当な支出である。

A道路分担金の適否は以前より議論され、「団体からの分担金徴収は明らかに違法」との県の指導で改めた。そして4地区は個人で分担金を出していた。しかし、長年、高富地区だけ、高富財産区の公費で道路分担金を一部肩代わりしていた。違法で不公、不当な支出である。

B高富町議会では、会派に対して町政調査研究費として補助金が出されている。しかし、議員には「報酬、費用弁償、期末手当以外の給付は禁止」されているが、町政調査費の給付実態は、これに該当する違法支出である。

C議長名の弔電を、総務費一般管理費の通信費で賄っている。議会費を総務費で流用することは、予算の議決に反し、法的に根拠のない違法支出である。

D今や、高富町の起債残高は95億円となり、町民一人当たり48万円もの借金がある。こんな中で、昨年、今年と議員の海外視察に、議員10人分、合計約700万円が支出された。今年、全国各地で、「議員の海外視察は違法支出」と、監査請求、住民訴訟がおこされている。丁度、やめる潮時ではないか。


◆《質問第 番》ゴミ問題の対応について
 ゴミの焼却、野焼きによるダイオキシン、その他の汚染が心配されている。
@東深瀬ゴルフ場計画に数千本のタイヤが放置されていた件は、一部撤去が始まっている。東深瀬向イ地区の炭素素材の関連資材焼却による周辺被害の件も、現在は焼却が中止されている。これらは、行政の指導もあってのことと評価されるが、今後の見通しはどのようか。

A岐北病院の焼却炉が、時々真っ黒な黒煙をあげて、周辺のかなり広い地区と、同時に、病院の入院患者にも非常に辛い思いをさせてきた。地域の基幹病院ということで、誰もが苦情を言えなかったようだ。今後の見通しはどのようか。

B桜尾の椎倉から美山町・武芸川町へ抜けるトンネルがこのほど完成した。この道路は、山県高校へ通学する高校生なども多数利用する。しかし、この美山町側には、非常に悪質な野焼きの現場が2ケ所ある。風向きによっては風が高富町側にくることは当然である。高校生などへのダイオキシンの悪影響も考えると、高富町としても放置すべきでない。

C岐阜市などにいて高富町を訪れた人から、「高富はゴミの家庭焼却の煙がとても目立つ」とよく聞く。町がCATVなどでピーアールしていることは、承知しているが、どうも住民に十分伝わっていないようだ。簡易焼却について、今後どのような周知をしていくのか。

D家庭から町のゴミを出すとき、ペットポトルとスーパーなどのプラスチックパック、発砲スチロールトレーは非常にかさ張り、しかもダイオキシンの大きな発生源である。限られた資源の有効利用とゴミの減量のために、これらのリサイクルに早急に着手すべきではないか。