98年9月議会 一般質問
◆《第1問》高富財産区を元の地縁者に戻すことはすぐにできる
現在の高富町は5ケ町村が合併して成立しています。この合併のときに、旧高富地区、つまり今の高富小学校区のうち、西の方の佐賀や共和町を除いた地域が、それまでの共有地を町に提供する形で、今の高富財産区ができました。この合併の際に、高富地区以外の地域も共有地を町に提供する話が出ていましたが、結局、旧高富地区だけが、土地を出したようです。ですから、財産区の役員の中には、今でも、自分たちの財産をどうして町や外の議員にうるさく言われなければいけないのか、という声があるようです。
そこで私は、財産区の財産を歴史的な経過のある元の所有者の集団、つまり旧高富地区へ早急に移管、返還してはどうか、という観点で質問致します。
私は、財産区の解消に関して国や県に確認していく中で、財産の返還については財産の受け皿となる団体が、正統で確かなものであれば、ごくごく簡単にできる、という確信をもちました。この受け皿団体とは、地縁団体の事です。
地縁団体は、地域の住民で構成する集団が設立を市町村長に届け出て、認定されると財産などの登記や保有等が認められる、という制度です。高富町でも、 団体が認定され、高富地区には5団体あります。そして、今年、高富地区には、この受け皿団体に相当するぴったりの団体ができているようです。
@今年設立されたこの団体の概略、特徴はどのようですか
Aこの団体が地縁団体として認定されるための手続きや要件の簡単な説明を
◆《第2問》地球環境村の広域ゴミ処理施設を誘致するのか
ダイオキシンや環境ホルモンなどの問題が指摘されてきたことから、ゴミ処理をどうするかが困難な課題となっています。
誰もが知るように、御嵩町では、業者と一部行政トップ、議員らが内緒で事業計画の誘致を進めました。しかし、3年前に改選された新しい町長や議会がこの計画を凍結し、町民も住民投票で計画を完全に拒否しました。
これらの手続きの中で、岐阜県は大きなミスを幾つも犯し、問題を複雑化させました。そして現在、岐阜県は副知事を代表にして地球環境村・ぎふ構想を進めています。これは、噛み砕いていえば、ゴミの処理施設だけでは、どこに話をもっていっても地元の反発をかうから、周辺にいろいろなレジャー施設やフィールド設備などを配置して、迷惑施設を目立ちにくくしよう、というものです。岐阜県内を五つのブロックに分けて、それぞれに広域のゴミ処理施設を造る計画で、それぞれに候補地を捜してきました。高富町は岐阜市周辺の17市町村ととも、岐阜圏域に含まれています。
ところが、最近、高富町内の二か所で同じような時期に話が進み始めました。お尋ねします。
@地球環境村構想のうち、本来の目的であるゴミ処理施設とはどのような計画の施設ですか
A伊佐美地区惣賀地内の大桜グランド北東の山中、蛸田のため池周辺での計画の話はどこから出たのですか。町と地元の接触の経緯はどのようですか。地元の意向はどのようですか。そして現在の状態はどのようですか
B大桑地区椿野には三光園、幸報苑、椿野苑があり、入り口には最近「あしたの会」の施設ができたばかりです。この椿野苑の続きにつくる計画の話はどこから出たのですか。町と地元の接触の経緯はどのようですか。地元の意向はどのようですか。そして現在の状態はどのようですか
◆《第3問》介護保険の運営主体と広域行政について
高富町が関係している一部事務組合は、山県郡の三町村単位では消防、ゴミ処理など五つ、その他は武儀郡三町村を加えた火葬場、県内各地で構成する競輪関係の合計七つあります。しかし、その中身は住民には全く分からず、私たち議員ですら、ほとんど分かりません。このように、事務組合の運営は、非常に不透明です。
ところで、
介護保険事業の再来年4月からのスタートに向けて準備が進められています。介護保険の事業は市町が単独で行うのが望ましいとの基本的な指摘が専門家からされています。しかし、現在、県が広域行政で行うように指導していることもあって、山県郡3町村が一緒に一部事務組合で進めて行く方向で進んでいます。今年11月に3町村の臨時議会を開いて規約などを承認し、12月には新しい一部事務組合として発足立ち上げという、本当に忙しいスケジュールです。
県内では、揖斐郡、本巣郡が広域連合を設立して、そこで介護保険事業全般を行うことになっています。その他の所は、介護の必要性など認定する事務だけを一部事務組合で行う方向で進んでいます。
県の広域化の指導の理念は、事務の合理化とともに、財政力やスタッフに余裕のない小さな町や村では何もできないから、いくつかの自治体が合同で進めることで、この格差を無くそう、ということにあると思われます。これは見方を変えると、合同する自治体の中で、福祉レベルの高いところはレベルの低いところに引きずられる恐れが高い、という事です。
介護保険においては、各市町村が提供できるサービスのメニューを、一体どれだけ用意できるのか、が重要なポイントであると言われています。私は、美山や伊自良がどうなってもいい、という積もりは毛頭ありません。大事なのは、レベルの高いところにならって、低いところのレベルが上がる、と言うことです。
しかし、実態はどうみてもそのようには進まないと私には、写ります。
@介護保険事業を、高富町単独で行うことは不可能なのですか
A現在進みかけている広域の一部事務組合方式でいくとして、組織上や運営などに関するメリットとデメリットはどのようですか
B事業(サービス)に関する具体的なメリットとデメリットはどのようですか
◆《第4問》消防組合について
昨年11月6、7日は、山県消防組合が「全国消防長会」の組合消防委員会の会議を岐阜のルネッサンスホテルで開催しました。6月議会で私が「当初に400万円の予算を組んだ・・・」と指摘したことに対し、町長は「400万円全部、遊興費に使ってしまったと受け取られるので、400万円を計上しただけで、実際には200万円ほどしか使っていない、というようにして欲しい」との答弁でした。そこで、「実際の200万円ほど」という支出に関して、支出の内訳及びそれに対する見解についてお尋ねします。
@会場費借用料など A会場設営費など B交通費など C食費など
Dその他の支出 E合計 Fこれら支出に対する見解
◆《第5問》町長の政治姿勢や倫理について
国家公務員や地方公務員の汚職が相次いでいます。最近では、防衛庁上層部や、国立大学教授まで逮捕されました。高富町では、昨年の町長汚職事件を受けて、議論が高まり、今年4月1日には、町長名で「職員倫理規定」が施行されています。そこでお尋ねします。 「職員倫理規定」を施行して、その後の職員倫理の状況はどのようですか。