99年3月15日 中間日質疑記録
補正予算の審議
◆◆◆海外視察◆◆(→これ以後、誰もいかなくなった)
《寺町》、歳出の議会費の議員旅費350万円が減額になっている。これは議員5人が海外研修に行かなかったことによる。この議員の海外研修を将来的にどのように位置づけているのか。
《町長》以前に、既に何人かの方が海外研修に行ってらっいしゃって、海外研修が誰しもがこれは必要だと認められれば大いに研修をしていただくべきだ。本当に必要な研修であればどんどん研修はしていただかなければならない。将来的に絶対にやめるというつもりもありませんが、さりとてどうしてもやらなければならないとも考えていない。
《寺町》
事業が行われた経過ついて振り返ってみると、議員のサイドから必要である、こういうテーマを勉強したいということで予算がついたとは思えない。執行者の側から、こういうふうに予算をつけたいという話があって、海外研修事業になってきたようだ。しかし、今の町長の答弁だと、議会の方が必要であればつけたいと、必要でなければつけないというふうにとれるが、主体的な執行者としての考えは?
《町長》ある議員さんの中には、自分一人で、他の団体と混じって行きたいので、その費用を私のほうへ回してくれないかというお話しもあった。この方法ですと、個人が勝手にバラバラに行けばいいということになってしまうので、それは研修にならないのでお断りした。
◆◆◆◆温泉調査委託料◆◆◆(→前年3月の当初予算で寺町のみ反対。実際には、不執行で終わったとの確認の質問)
《寺町》総務費に、温泉調査委託料800万円がある。これはとりあえず不執行なのか、こう言った事業を中止するという意味での不執行なのか、一時的に留保しておいて、また検討してみようということなのか
《町長》温泉調査については、近いうちにまたあり得るという意味で
か、当分数年はないでしょうという意味なのか
《町長》温泉は、当分無理だなとこんなふうに思っている
99年度予算審議
◆◆◆乳幼児医療費◆◆
《寺町》予算書48ページに扶助費の乳幼児医療費3,919万円がある。これは現在4歳未満児に対して出されている。私が、昨年3月の予算の説明のときには、一応担当課としては、とりあえず4歳であるけれども、今後少しずつ年齢を上げていくようにもっていきたい、という説明を受けた。しかし今回、昨年同様の金額であり、この1年間の中にどのような理由があって判断が変わったのか?
《福祉課長》県下市町村99市町村のうち、義務教育就労前までの無料にしていところが2町で笠松町と柳津町、あと小学校就学前は8町村、6歳未満児が3町村、5歳未満児が5町村、4歳未満児つまり高富町と同じところが16市町村、そして県と同じ3歳児未満というのが65市町村ある。小学校前まで就学前ということで予算計上しているところは、やはり過疎化の市町村が大変多いと思う。高富町の場合は現在過疎化にはなっていない。いろいろな方向を考えて、今年度はやめさせていただいた
《寺町》岐阜県の南部の方の、割と都市化している地域が積極的な政策として、若い人たちに定住をしてほしい、という願いから進めている面もある。
積極的に若者定住という意味での位置づけは考えていないのか?
《福祉課長》確かに若者が定住するためには、やはり医療費、いろいろなものが無料化になっていけばいいのではないのかと思うが、今後は財政面とか町全体的な政策の中で考えていかなければいけない。
《寺町》町長は、若者の定住を促進しようという観点についてどのようにお考えか
《町長》若者に限らず皆さんがおいでいただいて、安心して暮らしていけるまちづくりをしていきたい。ただ、今後の方向としては、やっぱりこういうことも含めて、全体的にこの町の人口推移についてもいろいろ考えていかなければ
◆◆林道用地買収費◆◆
《寺町》予算書68ページ、林業振興費の林道用地買収費がある。俗に、林道の場合は用地を買収する必要がない、地権者の提供による、だから、林道はどんどんと造っていけると言うなこと聞いている。
《産業課長》民有林の林道事業設計書作成要領によると、用地費でみれる範囲としては、住宅、農地等、森林以外の林道用用地ということが提言されており、一般公共事業の場合にはこれでやっている。高田斧田線のふるさと林道の部分の一部分、栗畑があるが
その部分の買収をお願いする。ふるさと林道は起債事業としてやっているので、買収も基本的には可能かと思うが、用地提供の公共事業でやった路線と、ふるさと林道でやった場合での差をつけると非常に混乱を起こすので、基本的には一般公共事業と準拠してお願いしている
◆◆側溝清掃工事◆◆
《寺町》予算書71ページ、道路維持費で側溝清掃工事200万円が計上されている。どの位置、どの路線を予定しているのか
《建設課長》毎年自治会に水路の清掃等をお願いしているが、いわゆる自治会で清掃ができない水路というのが、私どもで把握しているものが3路線ある。その3路線について、経常的に現場を確認して、清掃のときに泥等があったら実施している。新年度は、まだ箇所的な位置づけは行っていないが、現場を調査して決定したい。
《寺町》町が把握していところはそれで結構だと思うが、今後、地域や自治会から、とてもここは自分たちでは手に負えない、というような申し出、要請があった場合に、そういったものも検討対象に含めて行くという余地があるのか?
《建設課長》自治会からどうしてもできない、という箇所等が私の方に連絡があれば、当然その時点で考えたい。現在のところ、側溝の清掃等は、基本的には自治会にお願いしたいが、将来的には当然、町の方でやらなければならないという部分もあるので、今後の状況を考えて結論を出したい
◆◆◆農業委員会費の委員旅費◆◆
《寺町》予算書61ページ、農業委員会費の委員旅費として174万6000円がある。昨年、一昨年は43万2000円ずつの予算だった。この研修の主たる時期、行き先、目的は? 前年より4倍増に当たる、その理由は?
《産業課長》農業委員会費の委員旅費については、先進地の視察を5月ないし6月頃に2泊3日で東北地方を研修する予定で、その費用が174万6,000円のうちの168万8,000円である。
《寺町》予算の大部分が5月か6月に行われる東北地方の研修であるなら、なぜいつもの年の4倍になっているのか
《産業課長》通常の年は1泊2日で研修するが、平成11年度は2泊3日でお願いしたい。
《寺町》農業委員の任期は3年で、今年の7月が改選時期になる。その3年目の任期切れ直前の5月から6月に、2泊3日で行うという。研修という限りには改選後、委員の皆さんが新しくなり、新しい方も何人もいる、だから研修が必要、勉強しましょう、ということなら分かる。3年の任期が終わる1カ月か2カ月前に研修という名前をつけて、通常1泊2日の研修を2泊3日で行く、これはどう考えても「ご苦労さん旅行」ととられる。私は研修はいいと思う。しかし、その時期の問題、それによって意味が全く変わってくる。任期の最後に研修に行くのは理解しがたい
《町長》見解の相違で私の方としては、どういう状況であろうと、農業委員の方たちが研修をしたいとおっしゃるなら、どんどん研修をしていただいて、そして、今後の農業政策にいろいろ携わっていただきたい。これならご理解がいただけると確信をいたしている。
《寺町》見解の相違では済まない
◆◆◆下水道懇話会のアドバイザーの業務委託◆◆
《寺町》予算書73ページ、下水道懇話会のアドバイザーの業務委託がある。これは下水道計画を作り上げていくための費用と思うが、高富の下水道計画というのはどういった状態に仕上がっていくのか?
《都市計画課長》10年度は、下水道懇話会を発足、3回ほど懇話会を開いて高富、富岡地区の下水をどのように整備していくかを建議、意見等を出し合っている。平成11年度に関して下水道懇話会はメンバーは改選があるとしても、また新しく継続していく。下水道懇話会は諮問機関だから、平成12度以降に町長に対して答申を行っていきたい。それ以降にどのような展開になるかが、おおかた決まるのではないか
《寺町》高富、富岡の下水道計画というのが、見える形の成果物になってこない。遅れれば当然事業着手、あるいは町内全般の供用開始が遅れる。行政サイドとして、いつ頃計画ができあがるのかを明確に示していただきたい
《都市計画課長》下水道の事業は莫大な費用が要る。展望を出せればそれは早急が一番よいが、12度以降には決断をお願いしたい。現在はそのような状況である。
◆◆国保会計◆◆
《寺町》特別会計の予算書の国保に関して質問する。15ページ、保険給付費、出産育児一時金があるが、これは定額というふうに定められている。一方、葬祭費は、市町村の裁量で決められる。今回この予算というのは1人当たり幾らと見積もられている額なのか、さらに周辺の葬祭費の設定状況はどのようか?
《住民課長》周辺の状況は、美山と伊自良が5万円で洞戸、板取が5000円、その他は2万円というところが非常に多い。
《寺町》現在火葬場も6カ町村で共同でやっている。国保が2万円であり、ほかの保険とのバランスもある。そういった意味ではもう少し増額する必要がある
《住民課長》岐北斎苑の使用料は、大体大人一体が1万5,000円で、霊柩車一回5000円の大体2万円。岐北斎苑に係る事務の取り扱いについても同じにしていくように努力をしていきたい、そうした中で、この葬祭費につきましても検討をしていきたい
◆◆◆徴税費の臨時雇用者賃金◆◆
《寺町》予算書の39ページ、徴税費の臨時雇用者賃金に関して、納税組合を廃止にする中で、臨時職員を増やして徴収率を上げていこうという。高富町の場合、現在の徴収専門間が徴収に訪れるのは昼間だけ。よその自治体に聞くと、結構、夜に訪問する、そのことによってこそ徴収率が向上するということをはっきりいわれる。今年度、仮に臨時職員を増やしたとして、昼に同じように回り続けるだけなら、そのことによって得られる効果は少ないであろう。どの時間帯に増やすかということが非常に重要で、増員が夜の分に回される必要がある
《税務課長》昼間、現在では2名で1班で行っている。人員を増やして町職員一人ずつに補助員をつけていくが、必要に応じて、夜訪問してほしいということであれば、そうしたこともやむを得ないかとも思っている
《寺町》相手が「夜に」というふうに言われたら行くということでなくて、他の自治体の例から考えると、臨時雇用という新しい制度を設けるなら、当初から夜を想定して行くべきである、それが効率的な予算の執行ではないか
《町長》夜行くと「何で夜来るんだと、昼に来い」といわれるので昼に行く。そうすると、昼に行くと「何で夜に来ない」と言って怒られる。今ある税金を納めていただくためには、何かしら新しい方法をとらないとできないので、とりあえずこういう方法を模索の中から選び出してこういうことだ。
《寺町》ある自治体の税務の専門家に聞いたところ、滞納される方の一つの理由は、その自治体の行政に何らかの不満があるから、という。それを聞くことによって随分改善されるという。
◆◆道路改良費委託料の工事請負費◆◆
《寺町》予算書71ページ、道路改良費委託料の工事請負費について、道路改良工事は昨年は3億8,000万円で、今年はちょっと減っている。昨年何本の路線をされ、今年度、この予算の中で何本の路線を予定されているの。道路改良工事費はそもそもどういう目的があったのか
《建設課長》道路改良工事は、昨年は22カ所実施した。今年度は、39カ所を実施する予定。金額的に減額となった理由については、鳥羽川の右岸堤の道路工事、あるいは蛍ケ丘の防災道路の事業費が大幅に、約2億円ほどの減額になっている。それを考慮するとかなりの増額になるといっていい。事業の目的は自治会からの要望を中心に実施していきたい、ということ。
《寺町》建設課長の答弁では、昨年は22カ所、今年度は30カ所予定している、予算的にも地域の分は増額している、自治会要望に応えているというふうに理解する。それでは、一応3年前に自治会要望をとってやってきたが、これで大体各自治会の要望というものは満たされたというふうにとらえるのか?あるいは、まだこの道路整備に関しても、町内のいろいろな所にまだむらが残っている、偏りがあるというふうにとらえているのか?
《建設課長》自治会の要望は一応満たしていると判断している。しかし、自治会側からすると、自治会によって要望箇所が十数カ所、あるいは1カ所というようなむらもあり、要望箇所を全部実施できていないと、不満な部分もあろうかと思う。当然それは町の方で実施すべき事業なのか否かということを判断して選択、実施しているので、そういう結果になる。自治会からの要望は、満たして十分にやっていると判断している。
◆◆監査委員費◆◆
《総務課長》予算書の44ページ、監査委員費の旅費が1万6,000円ある。これは一体何か。もう一点、需用費のところに食料費というのが15万8,000円ある。これはどういったものか
《総務課長》旅費は、委員さんの県等の研修会に出席、あるいは、弁護士に相談ということで予算化をした。需用費の食糧費が158,000円は、監査委員が毎年交代される折の費用、あるいは弁当代等が計上してある。
《寺町》監査委員の交代時期に食糧費としての支出している、という。岐阜県の場合は決算委員会をつくってそこで審議しているが、この決算委員会の懇親会に監査委員が出席していた。「それは不適切ではないか」と指摘をしたところ、出席は直ちにやめられた。監査委員というのは行政とは特別な関係だ。議会以上に行政と特別な関係にある、きちっとチェックして監視するという機構が明確で、そういった関係にある両者が、昼間の役所を離れて、夜の懇親会に臨むというのは非常にまずい関係ではないか
《総務課長》十分検討してまいりたい
◆◆保育所費の特殊勤務手当◆◆
《寺町》予算書51ページ、保育所費の特殊勤務手当とはどういった内容で、誰に対して支出されているのか。保育所の仕事は早朝あるいは夕方に延長されることもあるが、時間外勤務手当は100%手当されているのか?休日の仕事の手当は手当されているのか?
《福祉課長》特殊勤務手当とは、実際に保育を行っている保母全員に出している。時間外手当は6%という枠をいただき、早朝保育又は時間外保育など保母が時間外勤務についた手当は、100%支給している。町が主催しているイベント関係については、私(福祉課)のほうでは支払っていない
《寺町》イベントなどで職員が出た場合きちっと手当がされているのか。
《総務課長》現在、町のイベントは春にある福祉健康まつり、秋のふるさと栗まつりで近年ボランティア精神ということが大変叫ばれており、・・(一部だけ支給している)。
◆◆町観光協会補助金◆◆
《寺町》予算書の69ページ、商工観光費の負担金補助及び交付金に町観光協会補助金5万円がある。高富町で観光協会というのは、通常余り耳にすることがない。代表は誰で、構成団体はどういったものか、事務局はどこにあるのか?活動の内容は?
《企画課長》代表は町長、組織については、従来高富町はマツタケで有名でもう何十年前かと思うが、マツタケで観光産業をやっていらっしゃった方々がメンバーになっている。現在はマツタケも少なくなり、協会としては方向を変えて、四国山香りの森公園を観光地として、今PRを行っている。5万円は岐阜県の観光キャンペーン推進協議会の冊子の掲載費用である
《寺町》通常、観光というのは大抵が商工会関係のところが中心的に運営される。積極的に商工会など他団体に活動を進めていくべきではないか
《町長》来年度からたくさん予算をつけて、観光協会のために、またこの地域の発展のためにがんばりたい
◆◆東海環状のインターチェンジ周辺整備構想◆◆
《寺町》予算書の73ページ、都市計画費委託料として、東海環状のインターチェンジ周辺整備構想ということでここ毎年、委託料が出ている。しかし、策定構想が委託はされても、目に見える形の構想というのがなかなか出てこない。現状あるいは見込みは?
《都市計画課長》平成8年度より10年度でもう3カ年経過する。10年度に周辺構想案ができ上がる。もう、そろそろ成果品が届く。11年度は基本計画の策定、12年度にはインター周辺の実施計画、13年度以降になると事業化の予定。ただ、事業が13年度に入れるかどうかは分からないが。
◆◆じん芥処理費として梅原の最終処分場の管理◆◆
《寺町》60ページ、じん芥処理費として梅原の最終処分場の管理について99万2,000円があり、内容は草刈りが主であるという。ここはもう既に使用休止した状態になっている。今後、毎年毎年この程度の額が支出されるということなのか?もしそうだとしたら何らかの方法を考える必要があるのでは?
《保健衛生課長》梅原最終処分場は年3回の草刈りを予定して毎年やっていきたい。今地元の方もあそこは日当たりが悪い、あぶがたくさん来るとかで、なかなか遊ぶところにはできないと、町で何かいいものをつくってくれというような要望もある。今後地元と協議して、いろいろな方法を考えていきたい
《寺町》処分場の跡ということで、通常の建築は無理、何らかの対策を講じないと、財政的に毎年毎年、無駄にならないか
《企画課長》地域の方々の要望もあるようなので、担当課長と今後むだな費用となれば他のものも考えていかなければならない。今後の課題とする
◆◆選挙管理委員会費◆◆
《寺町》予算書の41ページに選挙管理委員会費としての経費がある。選挙管理委員会というのは法律で一定の資格の枠決めがある。それは、委員の2人が「早くいえば、同一の政党、あるいは後援会に名前を出している人は2人あってはいけない」とういう定め。通常政党の名簿というのは気軽に出されることが多い、後援会もそうだ。これに関して、行政側がきちっとそれぞれの委員の資格、適格性を検討しうえで選管の予算を出されているのかどうか。不適格であるのならば直ちに補充員を該当させねばならない
《総務課長》現在の選挙管理委員さんは、最も適任者を選任している。
《寺町》同一の政治団体に属する人が2人以上あってはいけない、だからそのチェックが毎年度きちっとされているのかという点についてお尋ねした。適任者であることは何の疑いももっていない。ただ政治的な立場として適っているのかという点で、もし不明なら後日でもいいから、きちっと確認していただきたい
・・・・(氏名確認)
《総務》今はそこまでは十分は承知していない、今後調べる。