要 望 書
                         1994年11月1日
岐阜県知事 梶原拓 様

               たかとみの環境とくらしを考える会  
                         事務局    寺町知正  
             東海環状と256バイパスを考える会 
                         連絡先(仮) 寺町知正 

 貴職におかれては日頃より、県民の福祉の向上、生命と財産の安全の確保にご尽力いただき、感謝いたします。

 さてこのほど、東海環状自動車道の地元説明会が11月8日9日、当町にて開催されると聞きます。これは都市計画法第16条に基づくものであると理解しています。高富町助役もこの説明会が正式な公表であるとしています。
 別添資料をご覧いただければご理解いただけると思いますが、高富町及び周辺の住民はこの道路計画に対し、地権者、利害関係者あるいは隣接住民として、各自強い不安をもってそれぞれの対応を判断しつつあります。

 今回発表のルートに関し、高富町を含む岐阜北部つまり関・広見インターから高富インターを経て、岐阜インターの西に至る、岐阜市及び高富町内の通過地域及びインターは、他の区間と比べて非常に問題の多い設定となっています。
 北部の企業立地など面的にも経済的にも効果的と考えられる地域(高富町大桑、桜尾)があるにもかかわらず、良好な住宅地帯として発展していく見込みの地域(高富町富岡)を本線が通過し、インターを造ることは都市計画の目的及び基本的理念に全く反するものです。
 また、悪影響を極力少なくするルートが他にあるにもかかわらず、集落や住宅の上を通過し、約60軒の新しい団地の道一本横にインターを造るしいうような計画は、人格権、環境権を著しく侵害するものです。
 さらに、現時点において、市町村原案と位置づけられている計画は、地元に何ら協議もなく、説明会の公表を持って後は都市計画審議会の審議のみで原案が確定するという手続きは、あまりに非民主的な行政の有り様と言わざるを得ません。
 以上のような理由をもって、来る高富町、及び岐阜市における東海環状自動車道の地元説明会の開催の延期を強く求めます。

 万が一、これら切実なる住民の要請を無視して説明会を強行されるなら、私たち住民としては、国、県、市町の住民無視の行政の執行に対抗するために、やむにやまれぬ気持ちから、共有権トラスト運動を開始せざるを得ません。また同時に、都市計画つまり“まちづくり政策”の失策としての学者、専門家を含めた多くの人達の議論の対象としてゆき、さらに今回の計画がいかに法の主旨を無視したものであるのかを法的に争っていかざるを得ません。以上申し添えます。
                              以 上   
 
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         要 望 書
                         1994年11月2日
建設省 中部地方建設局長   様
建設省 岐阜国道工事事務所長 様

               たかとみの環境とくらしを考える会  
                        事務局    寺町知正                     岐阜県山県郡高富町西深瀬208 
              東海環状と256バイパスを考える会 
                        連絡先(仮) 寺町知正
                        同上


 貴職におかれては日頃より、住民の生命と財産の安全の確保、福祉の向上、利便の確保等にご尽力いただき、感謝いたします。

 さてこの程、東海環状自動車道の地元説明会が11月8日9日、岐阜県山県郡高富町にて開催されると聞きます。これは都市計画法第16条に基づくものであると理解しています。高富町助役もこの説明会が正式な公表であるとしています。
 別添資料をご覧いただければご理解いただけると思いますが、高富町及び周辺の住民はこの道路計画に対し、地権者、利害関係者あるいは隣接住民として、各自強い不安をもってそれぞれの対応を判断しつつあります。

 今回発表のルートに関し、高富町を含む岐阜北部つまり関・広見インターから高富インターを経て、岐阜インターの西に至る、岐阜市及び高富町内の通過地域及びインターは、他の区間と比べて非常に問題の多い設定となっています。
 北部の企業立地など面的にも経済的にも効果的と考えられる地域(高富町大桑、桜尾)があるにもかかわらず、良好な住宅地帯として発展していく見込みの地域(高富町富岡)を本線が通過し、インターを造ることは都市計画の目的及び基本的理念に全く反するものです。

 また、悪影響を極力少なくするルートが他にあるにもかかわらず、集落や住宅の上を通過し、約60軒の新しい団地の道一本横にインターを造るというような計画は、人格権、環境権を著しく侵害するものです。
 さらに、現時点において、市町村原案と位置づけられている計画は、地元に何ら協議もなく、説明会の公表を持って後は都市計画審議会の審議のみで原案が確定するという手続きは、あまりに非民主的な行政の有りようと言わざるを得ません。
 以上のような理由をもって、来る高富町、及び岐阜市における東海環状自動車道の地元説明会の開催の延期を強く求めます。

 万が一、これら切実なる住民の要請を無視して説明会を強行されるなら、私たち住民としては、国、県、市町の住民無視の行政の執行に対抗するために、やむにやまれぬ気持ちから、共有権トラスト運動を開始せざるを得ません。また同時に、都市計画つまり“まちづくり政策”の失策としての学者、専門家を含めた多くの人達の議論の対象としてゆき、さらに今回の計画がいかに法の主旨を無視したものであるのかを法的に争っていかざるを得ません。以上申し添えます。

                              以 上 

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            要 請 書
                         1994年11月8日
建設大臣  野坂浩賢  様
岐阜県知事 梶原 拓   様
高富町長  玉井治郎市 様
               たかとみの環境とくらしを考える会  
                         事務局    寺町知正  
             東海環状と256バイパスを考える会 
                         連絡先(仮) 寺町知正 

 私たちはかねてより、今回の東海環状自動車道の岐阜北部のルートやインターの立地について
  一、  住民への悪影響があまりにも大きすぎること
  一、  地域の都市計画の見地からも不適切な設定であることであること
を主な理由として、ルートの変更を文書や口頭で要望してまいりました。

 都市計画法の定めにより、住民の意見を計画案に反映させるために開かれた本日の地元説明会でも、このような意見が圧倒的であることはお聞きのとおりです。 
 このようなルート変更を求める住民の強い意見に対して「ルート変更は出来ない」という回答があるとしたら、それは都市計画法の主旨に全く反するものです。また「今後検討する」という事であれば、どのような方法で本日の住民の意見が反映されるのか、今日ここに明らかにしていただくことを求めます。

 また、私たち住民は地元説明会の開催の延期を求めてきました。それにもかかわらず、本日の説明会が強行されたことから、行政が今後も住民の声を聞き入れずに、本日の計画案を推し進めていくのではないかと、強い不安をいだきます。
 詳しい理由は後日文書にて申し述べますが、私たちは、改めて、今回の東海環状自動車道の高富部分を含む岐阜市北部のルートの変更を強く要請いたします。
                              以 上   
              (連絡先) 岐阜県山県郡高富町西深瀬208