松枯れ農薬空中散布に関する県議会への請願(1986年〜)

 松枯れ農薬空中散布に関する請願は、皆さんの協力で、12月県議会(3,909名)、関市議会(3,635名)に提出できました。県議会では、民社・社会・共産・社民連、関市議会では、共産・社会の各会派の議員が紹介議員として、賛同、署名して下さいました。
 各委員会での審議の結果は、いづれも継続審議となりました。特に、農林委員会の傍聴ができた県議会では、議員が行政側に対し「住民の不安も分かるので、充分研究し、反対する学者の意見も調べるように」といった調子で、もともと採択は望みなく、良くて継続審議と考えていた私達には、意外な程に好意的でした。今後、行政の姿勢が問われるところです。
 また、県林政部長は本会議一般質問でも農林委員会でも「空中散布は、住民の理解と協力が得られたら実施する。」と答えています。裏を返すと、“やって欲しくなければ、その旨、しっかり伝えること”が、第一となりませんか。
 私達は、3月議会に向けて、署名運動を続けていきます。住民の本当の声を議会、行政に伝えましょう。
                                      1986年からの経過
 5,15 高富町に、空中散布計画の見直しを求める。
      町長「人畜無害と認識して6年間やってきた。今後も続ける。」
   21 県に、県下全体の見直し、高富町の全面中止を申し入れる
   27 高富町、散布面積 569 haから 405 haに縮小決定  
 6, 2 高富町長へ中止を含めた見直しを求める陳情署名簿提出(1300余名)    5 県と話し合い。「50b離せば安全」「薬剤は、区域外へは絶対飛ばな      い。飛散調査必要なし」と、回答。
      岐阜市大洞地区も中止を求める  
  9〜15 県下 第一回散布 20市町村 32ケ所 約3,200ha
   11 関市散布 飛散調査実施。
      岐阜市大洞地区 関市と交渉の結果、前日夕方 46haから43ha      に縮小決定
   14 高富町散布  飛散調査  町民グランドでヘリコプター、機材洗浄
   16 高富町 ヘリ洗浄に抗議 町長「今まで誰も死んでいない。問題ない。」   26 飛散調査結果をもって県、環境部保健予防課同席で林政部と話し合う。
      「農薬が原因と疫学的に立証された健康被害がないかぎり、問題ない」
   27 関市 関カントリー(大洞地区)・関スポゴルフ場の中止申し入れ
      芥見東広報会連合会会長 大洞地区の見直しを 岐阜市長に申し入れ
   30 岐阜市に三輪地区200haの見直し申入。「今年は、撒かせてくれ」
       大洞地区 「ここは、いつか必ず問題になると思っていた。以前、関      市に止めるよう要請した」
 6,27〜7,4  県下 第2回散布 
 7, 4 関市 高富町 散布 飛散調査   大洞地区一部縮小
   26 「農薬と暮らしを考えるシンポジウム」 大洞・芥見東公民館
10月中旬 12月の県、関市議会に向けて、請願署名集め始める。
11,15 松枯れと農薬散布を考える全国シンポジウム(大阪)
12,11 松くい虫被害対策特別措置法・再延長をやめさせる市民集会                林野庁交渉 (東京)
   15 県、関市議会へ請願提出
      関市長 大洞の岐阜関カントリー、関スポゴルフ場について、来年の散      布中止表明・「県の指導で止める。ゴルフ場が独自にやるのは、感知し      ない。」
☆ ☆  この時点で 高富町は「今年と同程度の要望を出している」 
           岐阜市は「来年度の空中散布の中止をかためている」
          ただし、従来より岐阜市では地上散布が多く、問題がある

1987年  高富町、岐阜市は、散布を中止した
以後、 その後、順次、大部分の自治体が中止した。