新しい風ニュース  NO164

やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻201)  
 岐阜県山県市西深瀬208  ├FAX  0581-22-4989
なんでも相談 どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
http://gifu.kenmin.net/teramachi/
 tera-t@ktroad.ne.jp  2005年1月29日
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    12月17日の私の一般質問から
 多重債務者問題への取り組み開始を


《問・寺町》 消費者金融(サラ金)会社や信販会社など数社から借金して返済に行き詰まる多重債務者が増え続けている。自己破産する個人は、昨年は24万人を越えた。破産予備軍は150万人から200万人と言われる。人口で単純計算すると、昨年の自己破産は山県市内で約60人、破産予備軍は約350人から480人。多重債務者になると、本人だけでなく、家族の生活も困窮してしまう。
 この借金は高金利だが、機械で簡単に借りられる。返済のための借金を繰り返すと自転車操業になる。このときに相談にいけば、ほとんどの場合、解決への道が開ける、という。持ち家を保ちながら債務を減らしていく「個人再生」手続き、ほかに債務を圧縮する解決方法として「特定調定」や「任意整理」などもある。
 多重債務者にならないための若年者への金銭教育・成人への啓発が急務で、「借金地獄から助かる道がある」と知らせることも大切だとも指摘されている。
《答・総務部長》 法律相談を毎月1回開いている。月平均5、6件ある。相談内容は秘密にしているし、弁護士と一対一で相談できるので、自分一人で悩んでいるのでなく、気軽に相談にきていただきたい。

《問・寺町》 自治体はどこも、広報という有力な伝達手段を持っている。多重債務には解決策がありますよ、そのための相談機関もありますよ、ということを分かりやすく目立つように載せることはすぐにできる。「最初に少し借りてずるずると深みにはまる」という多重債務のパターンを紹介したり、高利でいかに多くの利息を払わされるかを易しく解説することも有効だ。広報を。

《答・総務部長》 市の広報「やまがた」や有線テレビCCYを周知啓発の良き媒体として活用したい。

《問・寺町》 市は、簡単なアドバイスをできる程度の職員を一人でも養成して、危機に陥る市民を少しでも減らそうという努力をすべき時代の状況ではないか。

《答・総務部長》 市の弁護士法律相談、岐阜県消費生活センター、岐阜県弁護士会や岐阜県司法書士会が行っている専門家による相談窓口の照会やPRにより、悩み苦しむ人を減らす努力をしたい。職員の養成については、そういう研修とかがあったら、積極的に参加をしてそのような職員を育てていきたい。

       私と地方自治!

 講師  柳川喜郎 さん(岐阜県御嵩町長


【内容】 柳川さんは、自治体の首長を約10年務められています。それらの経験に基づいて、前半は「自治」という観点で首長、行政、議会、議員、住民などの現状の評価やあるべき姿などや「民主主義」について語っていただき、後半は会場の参加者と意見交換をする形式で進めます。

《柳川喜郎(やながわ よしろう)》 NHK解説委員を経て、1995年御嵩町長に初当選し、現在3期目。国や県への贈答を廃止し、情報公開条例を岐阜県ではじめて制定するなど、住民に開かれた町政を展開。前町長時代に進められていた産業廃棄物処分場計画を凍結、1996年10月に襲撃され瀕死の重傷を負った。1997年6月、処分場建設の賛否を問う住民投票を実施、8割が反対。「全国産廃問題市町村連絡会」を1997年に設立、会長を務める。  自治体合併に関して、合併によるスケールメリットを認めつつ、合併の是非は個々に違う、とする。隣接する可児市、兼山町との合併協議を進め、七十数回行った住民説明会では「合併にはメリットもデメリットもある」と説いた。平等、公平な合併を求めたが、産廃処分場問題や財産区の取り扱いなどで可児市と意見が対立。合併協議会は2004年3月に解散となった。各種の講演や原稿依頼等も多く、多忙な毎日をおくる。

日時 2005年2月6日(日)午後2時〜4時


会場 名古屋市都市センター14階 第1会議室
金山南ビル(名古屋市中区金山1−1−1/TEL052−678−2200)内
参加費 無料   公開講座ですから、どなたでも参加できます。定員90名。
《主催》 無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク   
   (問い合わせ・連絡先) (略称/自治ネット)
 鈴木至彦・愛知県師勝町議(TEL・FAX 0568−23−9130)
 杉本信之・三重県鈴鹿市議(TEL 0593−83−2472 FAX・83-2490)
 寺町知正・岐阜県山県市議(TEL・FAX 0581−22−4989)  

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自治ネットは、政党と関係なく活動する東海三県の市町議員らが集まっている会で、3カ月に2回の例会・勉強会を開いています。1年1回は公開講座を開きます。昨年11月には、山県市美山のコテージ村で1泊2日の合宿をしました。皆、コテージ村のすばらしさに関心していました。広く宣伝をしてもいい施設だと感じています。

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  建築廃材チップの大量堆積問題

 産業廃棄物の中で「木くず」に分類されるところの建築廃材等を細かく砕いてチップにし、それを堆肥として再生する事業がある。この「堆肥づくり」ということで、伊自良地区の大森地内3カ所に大量に堆積されている。新しい住宅地に隣接していることから、私には、不安や苦情も寄せられた。この元の破砕場では、善商事件後の5月頃から入荷物が急増しているのが外部からも目視できる。
 今年9月ころからは、藤倉の農地にも大量に運び込まれている。その様子は、どうみても、廃材のチップで農地を埋め立てている、というしかない。しかも、最近では、チップにしたら即そのままダンプで運んできて水田にあける、というやり方だ。
 このままだと、今後、伊自良や梅原のいたるところがこの建築廃材のチップ堆積場になる可能性がある。
 建築廃材を柱や板の形のそのままで農地に入れたら、善商の「不法投棄事件」「野積み産廃」と同じになる。では、建築廃材を分別して「木部分」だけをチップにして農地に大量に敷き詰めたら、一体どう評価されるのか? そういう素朴な疑問がわく。
 大森地区の堆肥用の山は約60も。これら写真は私のHPにものせている。

《問・寺町》 許可の破砕場への建築廃材(木くず)の1日あたりの入荷量は?
《答・助役》 日平均入荷量は今年3月までは71 、5月以降は100 だ。

《問・寺町》 大森地区の上の部分に積んである総量、総搬出量は?
《答・助役》 現在積まれている総量は8826 、総搬出量は4674 だ。

《問・寺町》 大森地区の下の部分について、堆積しているその深さと量は?
《答・助役》 堆積した深さは約80p。3カ所約9300uに7500 だ。

《問・寺町》 藤倉地区の造成している分についてはどうか。
《答・助役》 面積は6488uで量は4500 、堆積した深さは約70p。

《問・寺町》 「木くず破砕処理施設」の許可というのは、「破砕をすればよく、あとのチップは最終的にどのように扱ってもよい」ということか。
《答・助役》 技術上の基準及び維持管理上の基準などは規定されているが、製造された有価のチップの取り扱いの方法及び形状についての規定はない。

《問・寺町》 チップの保管上限はどれだけか?
《答・助役》 破砕した後のチップについて、保管上限の規定はない。

《問・寺町》 破砕後のチップの「許可場所」及び「本件移動先」それぞれについて、不適正保管と認識される「量」及び「期間」はそれぞれどの程度か。
《答・助役》 山県市に保管されているのは、許可業者と異なる事業者が行っており、この事業者は許可業者からチップを購入し、半年で土壌改良剤を製造しており、廃棄物処理法の適用を受けない。

《問・寺町》 本件に関して、「不法投棄」との認定もあり得るのか。搬入の方法及び現地の態様からして、撤去・除去すべき「事案」と「段階」ではないのか。
《答・助役》 山県市内で行われている行為は、チップを利用した土壌改良剤を製造するもので、廃棄物処理法上の「不法投棄」又は「不適正処分」ではないと判断でき、問題はない。ただし、チップをそのまま放置した場合は、廃棄物処理法の違反となる。

《問・寺町》 浸出物、浸透水、周辺の大気などや堆積場の拡大に関する住民の不安や懸念に対して、市はどう応えるのか。
《答・助役》 今までに許可場所内の貯水池と放流水の水質検査を実施され、「異常はない」と聞いているが、堆積している近くでの井戸水検査を実施し、市へ報告するよう事業者に指導した。今後、市は不適正処理等がされないよう、県とともに定期的なパトロールを実施し、監視していく。

《問・寺町》 では、「農地」であるが、「市農業委員会との調整」及び「市土地開発指導要綱との整合」に問題は無いのか。
《答・助役》 平成14年度から旧伊自良村において、大森地区の農地を借り受けて土壌改良剤の製造が行われているが、当時から農地転用許可に該当しないとの見解を示してきたが、この判断は誤りだった。深くおわび申し上げる。
 今後、大森地区、藤倉地区ともに市農業委員会との調整のもとに、農地法による適切な指導に努める。
 また、開発指導についても農地転用許可申請が提出された段階で、事業内容をよく精査し、適切な指導に努める。ご理解のほどよろしくお願いする。

《再質問・寺町》 農地法5条違反というだが、今後、どのようにしていくのか。
《再答弁・助役》農地法の関係だが、現在既に山積みしてあり、これを速やかに元の原形に復していただいて、農地法の申請をしていただきたいと指導していく。


◆寺町のコメント◆その後のことなど、情報をお知 らせください。

◆私のHPには質問と答弁の全文 をのせています、詳しく知りたい方はそちらを。
また、1月6日以降、高富中央公民館、伊自良図書館、美山中央公民館では、議会一般質問のテレビ放送のテープが貸し出しされています。