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新しい風ニュース  NO165

やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻202)  
 岐阜県山県市西深瀬208  ├FAX  0581-22-4989
なんでも相談 どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
http://gifu.kenmin.net/teramachi/
 tera-t@ktroad.ne.jp  2005年2月26日

 山県市の新年度の予算から


 2月24日に新年度予算と議案が公表されました。
一人当たりの額の方が実感がありますので、市の人口3万1400人で除した額を示します(端数は略)。

主な収入        予算額    市民一人当額 全体比%   前年比%
地方交付税     40億0千万円 12万7千円   23   − 2,4
市 税            27億4千万円  8万7千円   19   − 0,2
 内(市民税     10億1千万円  3万2千円    7)  − 3,7
 訳(固定資産税  15億3千万円  4万8千円   11)     2,3
市債(借金する)  26億9千万円   8万6千円   19   −55,3
繰入(貯金から)  16億3千万円   5万2千円   11     11,9
国と県から     13億7千万円   4万4千円    9    −27,5

支出   市民一人当額       主な使途の例         前年比%
議会費     5千円  報酬、研修、議会報、政務調査費   − 0,3
総務費   6万2千円  地域情報化、自主バス、イベント    −51,9
民生費   9万2千円  社協補助、医療費等助成、児童手当    2,3
衛生費   2万9千円  ゴミ処理、資源回収や浄化槽補助   − 1,4
農林水産  2万5千円  各種道路等工事、基盤整備等、補助 − 5,6
商工費     8千円  商工会補助、小口融資、観光協会     14,0
土木費   3万6千円  道路や河川改良等工事、用地や補償 −31,0
消防費   3万3千円  防災行政無線整備、各種器具等    −22,3
教育費   8万7千円  高中建築、耐震補強計画、各種補助  − 7,6
公債費  5万8千円  借金(起債)の元金と利子を返す分    −20,5
予備費     7千円                          −14,2
合 計  44万2千円  一般会計総額は138億4千万円    −21,2
 
◎ 会計の組替などによる見掛けの減もある。一般会計予算の実質減は7,7%
◇ 特別会計約115億、企業会計約6億の合計は、123億5322万千円
● 新年度予算の総額は、261億9322万7千円で、前年比4,8%の減
◆ 新たな借金の見込みは、33億6842万6千円=市民一人当10万7千円

■ H17年度末の市の財政の全体像の見込み   (総額と市民一人当たり額)
  貯金=各種基金の合計     約 55億9千万円    17万8千円
  借金=起債=一般会計     約204億7千万円    −65万1千円
  借金=起債=その他の会計   約113億6千万円  −36万1千円
   差し引きした収支は、借金が 約262億4千万円   −83万4千円


◆ 議会の傍聴にどうぞ     【3月議会の予定】

 2月24日(木)全員協議会
 3月 3日(木)10時〜開会 14日(月)10時〜質疑・一部は討論採決
   18日(金)10時〜一般質問     22日(火)10時〜一般質問
   23日(水)10時〜討論・採決・閉会

2月25日 岐阜新聞(110KB)


    《支出のうちのいくつかの具体例》   (万円未満は略)

◎ 議員報酬1億3662万円 議員研修費286万円 政務調査費264万円

◎ 交際費 市長 H15年の 300万円 → 200万円 → 100万円
        議長 H15年の  80万円 →  80万円 →  50万円

◎ 自治会長の報償費 751万円     自治会活動補助金 1078万円

◎ 旧(高富)法務局建物払下げ購入費                5万円

◎ 男女共同参画計画策定経費                  35万円
  2年ごしで計画づくり。職員プロジェクト。民間の識者や公募者の懇談会

◎ 自主運行バス補助金(走行距離47万km)      1億1451万円

◎ 市シルバー人材センター補助金              1287万円

◎ 独居老人配食サービス110人×3食×52週分(219万減)652万円

◎ 乳幼児医療費助成
  県→就学前まで(3歳〜就学前までは入院のみ)(半額を県)3319万円
  市→3歳〜就学前までは外来 (全額が市)4198万円

◎ 放課後児童クラブ事業617万円  児童みちくさクラブ事業1086万円

◎ DV(ドメスティック・バイオレンス)対応 (全額・国と県)281万円


◎ 環境基本計画策定業務委託料                180万円
◎ 環境パトロール (2班で月に10日間巡回)        264万円
◎ ゴミ処理施設とリサイクルセンター整備の計画づくり     140万円
  そのための環境アセスメント調査に             665万円
  さらに、汚染状況事前調査(ダイオキシン量現状調査)に   200万円

◎ 農産物直売所建設事業                     512万円
 梅原から伊自良の信号角のコンビニの西の方に、伊自良の直売所
 を統合。市内の農産物の即売所を造る。土地は市が借り、建物は
 次年度に市が建設、運営は地元組織(美山のバザールと同じ方式)
道の駅構想も。従来の「個別の直売は一切禁止」には疑問の声も。

◎ 畜産環境衛生事業費補助金                    500万円
 畜舎等の薬剤購入費の半額補助。本年予算75万円から大幅アップ。
◎ 悪臭改善調査委託料13万円  畜産公害・市活性化構想策定 250万円

◎ 商工会補助金 3498万円      小口融資関係    6270万円
◎ 商工会地域振興活性化事業補助金              100万円

◎ 道路維持事業費
 点々補修工事費(60%増)道路小修繕工事費(108%増) 3400万円

◎ 学校校舎・耐震補強計画策定業務委託料(5校6棟分)   3086万円
◎ 高富中学校整備事業費(前年比47%増)秋ごろ完成 13億5181万円
◎ 美山中学校整備(3年後に完成予定)設計プロポーザルコンペ 104万円

◎ 図書web公開システム購入費                   640万円
 蔵書の検索や予約をインターネットでできるようにする。伊自良
 図書館は好評。「高富中央公民館図書室」と「みやまジョイフル
 倶楽部図書室」を分室として位置付け、横断的な運営を目指す。


     市長の提出予定の議案から

◆ 山県市総合計画基本構想(今後10年分)と市民憲章制定について

◆ 69歳老人医療費助成廃止の条例改正案
 県が制度を廃止、健康寿命が延び69歳はもう社会的弱者ではないとの理由。

◆ 美山・葛原保育園の廃止の条例改正案
 s47年にできたが、園児が減り休園となっていた。建物も取り壊す。

◆ 市職員の定数を減らす条例改正案
 条例で規定する職員総数を433人から417人に16人減らす案。
  (市長部局307→294 教委事務局27→21 消防52→55)

 なお、実際の常勤の一般職員数は、H16 425人→H17 414人
 また、一般会計だけの人件費(議員・各種委員等含み、臨時職員等除く)は、
 前年32億19万円(全体費18%)から31億2189万円(同22%)に。

◆建築廃材のチップ問題   自己破産!

  緑化保全が自己破産へ  負債3億1000万円

帝国データバンク岐阜支店は25日、造園・のり面工事業の緑化保全(本社岐阜市香取町、田畑友彦代表)が24日事業を停止し、岐阜地裁に自己破産を申請する準備に入った、と発表した。負債額は約三億一千万円。
 同社は1974年創業。公園・緑地の自然回復、グラウンド芝生造成管理、住宅の庭園施工などを手掛けていた。01年9月には産業廃棄物処理、堆肥(たいひ)製造の関連会社を設立、03年5月期には売上高4億9200万円まで拡大していたが、近年は公共投資の削減などで受注減少が続き、金融負担も大きく資金繰りが悪化していた。
 (1月26日 岐阜新聞)


町長退職金 返還請求 の 住民訴訟

 高富町長が公共事業に絡んだ収賄容疑で逮捕され、有罪が確定しました。条例では、在職期間中の行為についての刑事事件で禁固以上の刑に処せられたときは、支給した退職手当を返納させるとされています。が、関係者は返還請求を拒否しまた。そこで、市民13人で住民訴訟を起こしました。
 第1回弁論は3月9日(水)午後1時10分から岐阜地裁で

旧高富町長退職金 市側は返還請求を      住民が提訴

 収賄罪が確定した旧高富町(現山県市)の元町長に支払われた一期分の退職金の返還請求をしないのは違法だとして、同市の住民十三人(代表・寺町知正山県市議)が四日、県市町村退職手当組合と山県市を相手に、退職金千五百四十万円の返還を元町長に請求するよう求める訴えを岐阜地裁に起こした。
 訴状などによると、元町長は二期目の二〇〇一年八月、町発注の児童館建設工事に絡み、業者から現金百万円を受け取ったとして昨年二目、有罪判決を受け、罪が確定した。元町長は無投票当選で〇一年七月から二期目に入ったが、その前の〇一年三月から業者と接触し始め、五月には落札予定価格を業者に漏らすなどの不正行為を、一期目の任期中にしていたとされる。
 同組合は〇一年八月に一期目の退職金干五百四十万円を支給したが、寺町さんらは「返還請求を怠るのは同組合退職手当条例に違反する」として昨年十二月、住民監査請求していた。
 市監査委員は却下。同組合監査委員は「罪となるべき事実と認定されるのは二期目の現金収受」として棄却したため、寺町さんらは提訴に踏み切った。寺町さんは「罪となるのは一期目からの一連の行為。条例は厳しく解釈するべきだ」と話した。
 (2月5日 中日新聞)。

上野千鶴子教授 来月26日に講演

 市民団体、岐阜で開催

 岐阜市や近郊の女性でつくる市民団体「女あそびの会」は3月26日、岐阜市のハートフルスクェアーGで東大大学院の上野千鶴子教授を招いて講演会を行う。
 上野教授は「差異の政治学」 「ナショナリズムとジエンダー」などの著作をもつ社会学者。「当事者主権−私のことは私が決める」と題して講演する。
 定員は100人。参加費1500円。
問い合わせは 寺町みどりさん(0581・22・4989)へ。

 (2月25日 朝日新聞)
3月25日開催の上野千鶴子さんの講演会の案内(PDF・1100KB)