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新しい風ニュース NO166
インターネットだけの増補版 05年3月25日
※ペーパーのニュースより、詳しく掲載することが目的です。
山県市議会3月14日本会議質疑(本会議場でぶっつけ本番の議案の質疑)と一部は3月23日の最終日の討論、採決も加味した)。
討論の要点は発言のページに載せました。
◆市職員の勤務時間、休暇等に関する条例
《問・寺町》育児や介護を行う職員の早出遅出を認めるというが、実質的に機能するか。制度を利用する者の見込みをどのようにもっているか
《答・総務部長》時間は、午前7時から夜10時までの間で、規則で決める。こういうことを決めた以上、次世代育成の問題もあり、極力とっていただくようにしていきたい。
《問・寺町》申し出があったら、快く認めるのかどうか
《答・総務部長》申し出が業務に支障のない範囲で認める。
《問・寺町》勤務評定には影響しないのか。
《答・総務部長》制度としてあるのだから、とったからといって影響はない。
【寺町のコメント】後日の委員会で、部長に、「実際に申請するのは、男性と思うか、女性と思うか」と質問。「たぶん、女性」との答え。たいていの人がこう考えるところに、男女の固定した認識が根深いと思う。議案には賛成した。
◆美山の養護老人ホームの廃止について
《問・寺町》施設を民間に払い下げ、運営も民間に任せる、という。現在働く職員はどうなるのか?
《答・保健福祉部長》寮母の6名は学校・保育所で調理員6名の退職があるのでそちらに、事務職はそれぞれのポストへ移動する。
《問・寺町》大桑にある特養「椿野宛」を運営している同朋会に委託するという。従来から、同朋会の運営に自治体が直接タッチできない問題が指摘されていた。運営体制やサービス維持について、市はどのようにチエックするのか。どのような権限で改善要求できると考えているのか
《答・保健福祉部長》同朋会は藤倉に本部を置き、実績がある。老人福祉法により県が指導監査を行う。市は基本契約書で決算書を求めている。
【寺町のコメント】委託運営の監視には、制度上の問題を感じます。市の主体性がない。委託自体は既に他の施設でも行っているので、議案には賛成した。
◆69歳の福祉医療費助成廃止
《問・寺町》条例が定めている対象者について、「家族の全員が個人の市民税を課されていない者」とされている。
《答・保健福祉部長》「同居の全員が非課税の場合に限定」とされている。
《問・寺町》69歳は弱者ではない、との提案説明だが、全くちがう。「対象者は、生活面、所得面では弱者だ。市が独自の予算を付けることが禁止されているわけではないから、政策として行うことは可能。結局、市の政策として、やらないだけ。高齢者に冷たい、というしかない。
《答・市長》・・・もろもろ勘案して決めたものだ。
【寺町のコメント】そもそも、対象者は69歳の市民人372人のうち96人が対象者。69歳医療費は年間で約400万円程度。私は、議案には反対した。
◆長期継続契約とする契約を定める条例
《問・寺町》地方自治法の改正で条例を提案するという(法234条の3、施行令167条の17)が、漠然としている。対象の契約の範囲は市独自に選んだのか?
《答・総務部長》これだけでは分かりにくいので規則を作る。4月1日からのものには間に合わない。他の自治体も調べる。山県のものを示したのでなく、準則的なものに基づいただけだ。
《問・寺町》本当にこの条例がないと支障があるのか。敢えて条例をつくる便利さは何か?
《答・総務部長》あった方が便利。それでつくられた法律だ。事務上どういう点が省けるかというと、予算書に債務負担の計上をしなくてよいことが一番だ。
《問・寺町》金額などは? 一千万、何千万、億、となったら大変だ。
《答・総務部長》いくらでも、ということはできない。他のものとの関連もある。
《問・寺町》担当者がかわれば、それは分からない。
《答・総務部長》条例だけでは。しっかりした規則制定が必要だ。
《問・寺町》実際に下水関係でグランドルールという超・長期契約がある。この種のものはどうなるか
《答・総務部長》事務機器などに関するものは予算書から消える。下水の長期契約など、そういうものは想定はしていない。規則で定める。
《問・寺町》額や期間など規則でなく条例で決めるべき。仮にできても、予算書に記載するというルールを作るべき。
《答・総務部長》新しい法律に伴って出した。かなり勉強していかなければと思っている。議会にお知らせすべき点はきちっとお知らせする。
【寺町のコメント】自治体の会計は一年単位と定められている。しかし、条例で定めたものについては例外としてよい、との法改正があったことからの条例案だ。 市は、事務機器の賃貸契約や施設の維持管理などの委託契約、その他を規定するという。全国でも、この条例を議会に出すところは、ごく少ない。岐阜県もやらない。
このように、不可欠な条例、という要素は全くない。市側は、まだこれからよく研究するところ、と答えている。あまりにも、無責任だ。公開原則、説明責任という時代の流れに反する。
議会軽視も甚だしいのでは、私は議案に反対しました。
◆図書館設置条例とインターネット公開
《問・寺町》高富と美山の図書室を伊自良図書館の分室に位置付け、横断的な運営をするという。蔵書のWeb公開はどうしていくのか?
《答・教育次長》伊自良には5万6000冊、高富には2万2000冊、美山には1万2000冊の蔵書がある。伊自良図書館の蔵書について、インターネットでの検索や予約ができるようにする。
《問・寺町》高富、美山の蔵書は、できないのか。その図書は、伊自良まで行かなくてもよいのか。
《答・教育次長》高富、美山の蔵書は、将来にわたっては構築したい。予約した図書を高富や美山の分室でも受け渡しできるようにする。貸し出しについては、数日後にはそれぞれの分室に届けれるよう考えて行きたい。
《問・寺町》県の図書館はコンビニなどでもやっている。
《答・教育次長》その他の場所の拡大については、今後、より便利な方法を考える。
【寺町のコメント】伊自良図書館は好評です。私は議案には賛成した。
◆年度末の最終の補正予算
《問・寺町》今回の補正の基本の一つに入札や委託料の差額があって補正する、という。
こういった、予算より安くできたことで予算が残る場合に、@同種の他のことに回して使いきる、A全体をみて他のことに回して使いきる、B次年度に残す、
といの3つのパターンがある。
では、山県市はどういう基本方針でこの一年やってきたのか、新年度はどういう方針でいくのか。
《答・企画部長》残ってきたものは、次年度の財源として確保している。次年度もそうする。
《問・寺町》道路などに関して、少し残ったから、他のところを、というやり方もある。
《答・企画部長》緊急、突発以外のものは次年度の予算に残す。
◆予算書の明示について
《問・寺町》予算書の債務負担行為の公共用地先行取得は、どこの何をと明示していない? なぜ、何のどこと明示しないのか。明示することで何か不都合があるのか。
《答・企画部長》事業名等の記載は今後検討する
【寺町のコメント】情報公開ととも、「説明責任」がいわれている時代。予算書に明示するのが当然ではないか。なお、私は、新年度予算の全体には賛成した。
◆新年度予算の市長の提案の基本方針
《問・寺町》ハード事業は重点化する、とのことだが具体的にどういうことか。
《答・市長》財政事情も厳しい。ソフト面は市民の意を用いる。ハード面では、基本的に重要事業は積極的に取り組むが、従来のように全てにはできないので、必要なものを重点的にやっていく。
◆職員の質の向上のため研修
《問・寺町》職員の質の向上のため研修を進めるとのこと。具体的にどういうことか?
《答・市長》私は、研修が必要だとの持論をもっている。合併して三町村の職員も寄った。総合的に職員の資質を向上させたい。
《問・寺町》予算的にはどの程度確保しているのか、それは増加しているのか。
《答・総務部長》予算を大幅に増やしたわけではない。あちこちに派遣する。昨年から、別に、各課に5万円ずつ割り振っているから、それも使ってもらう。
《問・寺町》予算を越えたとき、年度途中で研修希望があったら、基本的にどうするのか。
《答・総務部長》予算にはしばられるが、どうしても必要なら、配慮させてもらう。
◆山県市の食糧費
《問・寺町》新年度予算全体で食糧費はいくらか
《答・企画部長》市全体の17年度予算の総額で572万円。うち、高額としては、敬老会に114万円、消防の大会などで120万円、成人式のパーティ90万円。
《問・寺町》残業やイベント、事業の協力などの際、市の職員に対する食糧費支出の基本方針はどのようか
《答・企画部長》原則として、職員の個人負担だ。
【寺町のコメント】10年前の食糧費は高富町だけでも、1年で2400万円だった。食糧費について、まだ、公費の宴会を認めるところもある中、山県市は、よく頑張って削減していると思います。
◆悪臭改善調査委託事業
《問・寺町》畜産公害・市活性化構想策定事業とあるが、「畜産公害」と「市活性化構想」との関係は何なのか
《答・産業経済部長》特に伊自良地域の畜産について、悪臭とか衛生とか総合的に施設の構想を立てる。規模、処理状況、意識調査など。そして、基本構想を立てる。
《問・寺町》現地聞き取り調査もあるというが、具体的にどういうことを聞くのか。
《答・産業経済部長》農家や地域住民の聞き取りをする。
◆農産物直売所建設事業
《問・寺町》どういう経過か。今後の市の支出に関して、年度ごとの見込みはどのようか。
《答・産業経済部長》昨年9月、4つの直売所を統合してほしいとの要望があった。土地は約3000平米。今後は、市が土地を借り、それを貸す。建設費は、建物を約400平米と駐車場に5000万円程度を予定している。
《問・寺町》付加される構想や計画、事業に関して、市はお任せでいくのか。《答・産業経済部長》これから、協議する。
《問・寺町》運営組織に参加する農家の範囲はどのようか
《答・産業経済部長》山県市全体の農家に参加してもらう
《問・寺町》生産物は時期的に多い少ないがあろう。市外からのものを売る、ということをするのか。運営がマイナスになった時どうするか
《答・産業経済部長》山県市内の農産物を使う予定にしている。赤字になったときも(農家の)組織に運営してもらう。
《問・寺町》個人の露店はどうするのか?
《答・産業経済部長》市の要望は、新しくできたら既存の青空市場は廃止してもらう、ということ。4つの青空市場は閉鎖します、小さな路地でやっているところは個人の裁量で、と聞いている。
以上