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新しい風ニュース NO175

 やまがたの環境とくらしを考える会(通巻212)
  岐阜県山県市西深瀬208 ├FAX 0581-22−4989

 なんでも相談   どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
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2005年12月27日

             12月議会の報告

 私は、9月議会から、市民生活のゴミ処理をする新たな施設を造ることについて、市が進めている市単独の計画ではなく、現在と同じ岐阜市との広域処理(岐阜市の1/3位+山県市)の方がよいと提案しています。
理由は費用があまりに高いから。
12議会の一般質問で、施設の総維持費が初めて明らかにされました。
山県市負担分 施設建設費  総維持費   合計   ゴミ運搬費用
 市単独処理   27億円    53億円  80億円  基本+2億円
 広域で処理   20億円    29億円  49億円    基本

 単独とは「山県市が美山の以前の敷地内に建設」、広域とは「岐阜市と広域処理で山県市内の新敷地に建設(含用地費)」。期間は市が想定の施設使用20年間。
 山県市は、岐阜市と一緒に組むと用地を山県市内で出すよう求められる、地元の同意を得るのが大変だから単独がいい、という考えです。
   市民の税金をどう使うかの分かれみち
 一年間の経費で見ると、単独の場合は毎年4億円、広域の場合は2.5億円必要だということ。
単独でいけば、毎年毎年1.5億円も余分にいります。
 さらに、皆さんの各収集地点から処理場まで運ぶ費用も、単独は余分に必要。
 毎年1.5億円高いといってもピンとこないので、今年の予算で例えます。
 ・今年の市の一般会計予算が約140億円ですから、この「1%」にも相当。
 ・市議会の議員の報酬なども含めて「すべての議会費合計」でも1.8億円。
 ・今年度の道路新設改良費の工事請負費が全部で約3億円。この半分に相当。
 ・自主運行バスの費用は全部で1.1億円。
 ・皆さんが市に納める各種の「使用料や手数料」の年間総合計が約1.5億円。
 私は、あまりに不合理でムダなことを承知で進めることはできません。
議会議論ではこれ以上変わらないので、1月に住民監査請求しようと思います。
 あなたはどう考えますか? ご意見をお寄せください。

 市は現在、美山の地元と協議中で時間の問題。次の世代にツケを回すとても重要なことなので、今回はこのゴミ処理問題を中心にしまた。
私の一般質問のテレビ放送は12月29日(木)と1月5日(木)です。
なお、政治家の当選のお礼書きはもちろん、年賀状などの時候の挨拶状を出すことは禁止(公選法第147条の2)(詳しくはブログで説明します)。
それで、私はいつものようにニュースだけ。


          12月21日の一般質問の要約

 市単独の一般ゴミの処理計画はあまりにも経費が高い

《質問・寺町》

 私は、市の一般ゴミの処理計画と今後の進め方を検証するために、9月議会で一般質問をした。その後、私のところには、「なぜそんなに高いほうを選択するのか」とか「市長の答弁はおかしい」などの声が寄せられている。この間、私は、「岐阜県ごみ処理広域化計画」を基本方針として掲げている岐阜県に対して、県内各地の同種の計画について情報公開請求した。そのデータも含めて、前回の質問・答弁で整理されたこと、市の委託業務なども参考にして質問する。(通告の「1. 確認事項 2,経費」は、前の表や意見などにまとめました)

◆3. 財源構成について

《問・寺町》 単独の場合、国の総交付金額は9億2060万円となっている。合併特例債を使ったときの交付金額はいくらか。
《答・部長》 合併特例債借入額は17億1千万円で、地方交付税算入額は11億97百万円となる。
《問・寺町》 市が合併特例債を使えるようにするための手続きはどのようか。
《答・部長》 公共施設の改修、整備の項目で申請し、特例債の活用は可能であると思われる。が、審査基準が厳しいため活用できない場合があるかと思われるので、ご承知おきをお願いする。

《問・寺町》  広域の場合も同率で、山県市分には特例債が可能と考えるが。
《答・部長》 広域、単独にかかわらず、交付金対象事業費の1/3の交付金が交付されるし、合併特例債の活用は可能。

◆4. 温泉施設などに対する住民要望は非常に強い

《問・寺町》 この周辺には、いわゆる温泉や温水を使う施設は少ない。単独で施設の廃熱などで可能なのは何か。広域で温水を使った施設は可能か。
《答・部長》 単独の場合、施設内での利用が中心で、場内給湯、燃焼用空気の予熱及び煙突からの白煙防止のための利用方法。広域の場合、温水施設の規模にもよるが、一般的には1日のゴミ処理能力が100トン以上であれば可能と考えられる。 
  (※単独は20トン炉2基、広域は100トン炉2基が見込まれる)

◆5. 岐阜市の動向がこわい?

《問・寺町》 9月議会の市の答弁の「懸念や心配」とはどういうことか。
《答・部長》 広域処理の場合、約4/5が岐阜市からのごみと想定される。岐阜市から多大なごみを山県市内に搬入し処理することについて、山県市民の理解を得ること及び地元の協力について同意を得ることが極めて困難であると思われる。 (人口が多い)岐阜市の意向が強く反映されることも予想される。

◆6.  将来を見とおして

《問・寺町》 施設建設の経費だけでも7億円の違いがある。仮にその1/2を地元対策に使ったとしても、なお余りあるが、それでも市は地元対策・用地問題が解決困難とする理由はなにか。
《答・部長》 用地が決まっていない中で、特に、ごみ処理施設の建設については、地元住民にすれば迷惑施設というイメージが強い施設であること。
 また、なぜ、私たちの地域に作らなければならないのかというような問題などが生じ、地元の理解と協力を得るには長期間を要することが予想される。

◆再々質問と市長の答弁

《問・寺町》 広域処理の建設費と維持費の合計は49億円、単独処理の場合は80億円と非常に大きな違いがある。市長は岐阜市に行って一緒に出来る可能性がないのか、確認してくるべきではないのか。
《答・市長》 岐阜市と組んでやれば、経費的にはそういう面が非常に安く付くだろうということは十分想定される。が、できんという仕事を検討するのも大変かと思う。山県市のゴミは山県市で処理するという基本原則からいっても、大規模な岐阜市のゴミを山県市に持って来る、そういった用地を選定する場合において非常に問題があろうかと思っている。
 15年12月2日の(議会)全員協議会でも、皆さんのご承諾を得たと思っている。私は物理的にも難しい問題だとして既に意思決定したことについて今更それを変更する気持ちは毛頭ない。

【寺町のコメント】 

市長は、15年12月2日の(議会)全員協議会で了承を得たといいますが、この時は建設費のことだけ。岐阜市とは一緒にやらないという前提。しかし、「運搬費」やもっと高額な「維持費」のことなどは何も説明していません。最重要なことを説明せず得た了承が無効であることは、各種の賠償問題でも明らか。(なお、私はその時、議員ではなかったので、今、検証作業中)
 山県市は時間が無いといいますが、リミットはまだ5年先。しかも、岐阜市からは協議するならその期限は延ばしてもいい、との話も聞こえてきます。
 施設の建設費は、単独・広域どちらもでも1/3の交付金は出ます。が、合併の新市建設計画に入れなかったので、今からでは合併特例債は認められない流れ。
 これだけの財政負担の違いが明らかになった以上、財政が厳しいからと合併した山県市が選ぶべき方向が広域処理なのは明らか。それを、試みてもいない「地元調整が困難」を理由に安易に走るのは、現在と将来の市民に対して無責任です。


  汚職の後始末のこと
 その@ 市が訴訟を起こすことを決定

 3年前の高富町の汚職事件の時に入札価格が不当に1000万円吊り上げられたことで、その1000万円の返還を請求することについて、訴訟提起の議案がないので1月に住民監査請求するしかないと、先のニュース174号で書きました。結局、12月議会の中間の14日の本会議に、訴訟提起の議案が追加提案され、22日の最終日に全会一致で可決されました。この点、市長に拍手します。
 

     そのA 汚職町長の退職金の返還

 旧高富町長の退職金1500万円を返還請求せよとの住民訴訟の判決は、12月21日に判決があり原告の訴えが棄却されました。あまりに短絡的、簡略的、事務的な内容の判決なので、控訴することにしました。
 訴訟の争点は、「その者が在職期間中の行為に係る刑事事件に関して禁固以上の刑に処せられたときは」退職金を返還するとの条例に照らして、今回の汚職事件のどの部分が、ここで定める「行為」に該当するのか、です。
 事実は、元町長は2001年3月から業者と接触、5月22日の入札直前に予定価格を教え、落札。6月上旬に100万円を町長室で受け取ったが心配になり、数日後に戻した。6月中旬の町長選挙で無投票で再選され7月6日から2期目が開始された。町長は改めて100万円が欲しくなり同年8月上旬に自分の後援会に分けて振り込むよう求め、同年8月21日に100万円が振り込まれた。
行政は、「争点は01年8月の受け取りであって、その時期は2期目であるから1期目の退職金を返還請求すべき場合には当たらない」。
 こちらは、「一連でなければ犯罪行為は成立しないから1期目も2期目も共通だ」
 裁判所は行政の言い分をそっくり取りました。やっぱり「公務員」か。
 
   3月      4月       5月      6月     7月     8月
 業者と接触 指名業者入替 入札・落札 百万円授受 2期目開始  再受領

    行政と裁判所 ⇒                             ■■■
    こちら住民  ⇒           ■■■■■■■■■■■■■■■■
 
 市民感覚、納税者感覚からすれば、行政や判決がおかしいのは当然ですね。
 

             記録的な豪雪

 郡上から岐阜地域の大雪が大変です。事故も起きました。豪雪は全国に拡大。
産業建設委員会では、除雪を担当する建設課から報告を受けました。
 「通学路・幹線道路を優先して除雪し、家がある市道は順次除雪する。雪の降り方などで時間がずれたりすることもあるが、足らないところがあれば連絡を」、とのこと。折からの大雪で、業者さんたちもヘトヘトのよう。ご苦労様です。
 除雪の基本原則や図面などは自治会長さんや議員に配布済み。私は、2年前のニュース141号で詳しく書きましたので、紙面の都合でここでは略します。
 ただし、インターネットの私のブログやホームページには、説明などを書き、今年の図面などもリンクさせておきますので、ご覧ください。
        

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 インターネットで「ブログ」が昨年から爆発的に広がっています。今、私は、「速報や写真、私の日記」はブログで、「詳しい情報やデータ」はHPで、「紙のニュース」は本紙のように、としています。私のブログの先週一週間の総閲覧数は「6,586」、アクセスIP数は「1,933」でした。ご覧になるには、インターネット検索で「てらまち・ねっと」という言葉での検索が一番楽です。