新しい風ニュース  113号(通巻145号)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
  《なんでも相談》  どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ発行
       E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 1999年5月28日

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   3月19日(金)一般質問から

地球環境村・ぎふ と まるごと福祉健康村

◆《問・寺町》大桑地区では、地域環境村の廃棄物処理の計画が進行し、同時にまるごと福祉健康村構想が進んでいます。これについて高富町内全体の住民の皆さんが大きな関心を持っています。12月議会での私の質問に対して町は、1月になると県や地域環境村の財団を伴って現地の大桑地区に説明に入りたい、との答弁でした。一方、1月22日には大桑の市場地区から高富町長あてに要望書が出されました。 

@これに対する高富町の見解および評価
A説明会をどの地区で行ない、その反応はどのようであったのか
B現在のこの計画では、市町村が回収するごみなのか、民間の産業廃棄物なのか
C実際に環境村をつくった場合その事業主体は町、県、財団、民間団体いずれなのか、また、今後も構想を進めるのですか

 続いて、まるごと福祉健康村構想について、財政難で見通しは非常に厳しい、と新聞で報道されています。この予定地は、町土地開発公社と地権者が覚書を結び、売買の予定価格は1u当1万2,800円と明示されており、坪当4万2千円ほどです。
D地権者は現在この価格をどのように考え、町はそれをどう受け止め
E地元と町の話し合いの現状と今後の展望はどのようですか
Fこの構想は高富町が12月議会で7億6千万円の予算を議決していますが、美山町や伊自良村と経費負担の具体的な協議は進んでいますか
G事業着手は何年頃になる予定ですか
H環境村構想と福祉村構想を同時に進めていく場合、計画の区域が現在は「違う」とされていますが将来的にはどうなのですか

《答・企画課長》 @大桑市場の代表者の皆様から構想の反対者署名が提出されました。町の見解は、地域住民の皆様の現時点での意思として受けとめています。ただ、構想に関して具体的な説明会や勉強などはまだ開いていせんので今後、ひざを交えた場を開催できる機会を与えていただきたい。

A財団の職員を伴って2月23日に市洞自治会で説明会を開催し、感触としては、事業の必要性は御理解いただけたと受け止めています。栢野、市場自治会は、申し出で延期となっています

B財団では、主に岐阜圏域に関係する産業廃棄物の処理を目指した考え方で

C財団が関与し建設を行い、その後の管理運営も、公共が関与した形態での運営を前提に運営方法を検討中です。

D福祉健康村構想の用地買収価格は、覚書のその価格でお願いをしています。

E現時点での地権者の皆様には協力いただけるものと推測しています。

F構想作成の時点から伊自良、美山町にもご理解をいただき

G事業着手時期は、今後の各町村の状況を考慮しながら検討していきます

H二つの構想を並行、同時進行することのメリットは、県補助等により事業費が軽減できるほか、地域の雇用の拡大や小子化対策、高齢化社会における基盤整備、さらには道路網等生活基盤の整備なども挙げられます

◆《問・寺町》処理するものが、岐阜周辺の17カ町村の産業廃棄物というのは公式には初めて聞きました。「事業に公共が関与」という方針は以前からの総論。そうでなく、公共関与の中に高富町は入る予定があるのかないのか。バブルの崩壊で地価はすごく下がっており、福祉健康村のこの地域でもまあ3分の2がいいとこだ、と聞きます。しかし、この覚書の予定どおりの価格が維持される訳で、それはなかなか町民には受け入れがたい。この土地代金に関して伊自良、美山が金銭的に関与しない場合には高富町はこの金額を出さなければいけないが、その心配はどうですか

《答・企画課長》地域環境村の加入について、今後財団が、岐阜圏域17カ町村の各首長に対して、これから協議を持ちかける、ということです。高富町はそれなりのメリットをいただけないか、という希望です。土地価格は、覚書の5年間の経緯の中で、それぞれの付加価値をつけてくれ、との御要望も地権者からいただきましたので、諸事情を考慮した上でこの価格でお願いしたい。伊自良村と美山町は、これは紳士協定ですし、今後当然対応していただけるものと確信しています

◆《問・寺町》町として、事業主体に全面的あるいは一部でも参画するのですか。産業廃棄物の岐阜圏域の業者の集まりで「将来、高富町の土地開発公社から、地球環境村として自分たちが使う産廃処理施設のための土地を買う」という話が出ている、とも聞きます。公社の土地をこれら業者が買うことについて、町長はどう考えますか

《答・町長》今具体的にどうだといわれても、私の方はこれ以上説明するだけの材料を持ち合わせていません。事業主体に参画するかどうかも。公社で取得したものを業者も一緒にやっていくのではないか、についてこれはあくまでもうわさです。

【寺町のコメント】町長は、まだ具体化していない、町が参画するかもわからない、とのことですが、私はいろんなことが徐々に煮詰まっている、現地の皆さんとの話し合いは今は停滞していますが、周辺の業者や行政的には進んでいっていると感じています。産業廃棄物がくるメリットが大きいという行政関係者、地元の方もありますが、逆に産業廃棄物なら心配だという、これも素朴でしかも圧倒的多数の住民感情です


 3月議会 新年度予算から 

議会議事録が早くできた
 高富町は、毎年100万円の経費で議会議事録を作っていますが、厚さ1センチ程度の冊子が年間に数冊です。あまりにも、割高です。私は、これを図書館や公民館においたり、議員や役場の各課に配布するよう求めてきました。刷増し印刷費はごくわずかです。
 議事録の作成に要する期間を比較すると、県内の町村で要点のみの議事録しか作っていない19町村は問題外として、全文記録の議事録を作っている66町村のうち、製作期間日数が10日以内は11、10日が9、20日が7、30日が16、40日が8、50日が2、60日が10、70日が0、80日が2、90日が1です。驚くことに、何とこの最長記録の90日で製作しているところが高富町議会。
 これを示して、何とかするようと求めた結果、出来上がりが早くなりました。