新しい風ニュース  131号(通巻163)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
  《なんでも相談》  どの政党とも無関係の寺町 ともまさ発行
       E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 2000年12月2日

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 不燃ゴミ・粗大ごみに出せないものは?  
粗大ごみなどの1月からの個別・有料収集を前に11月、12月は大量に物品が出されます。回収品目になっていないものも、どうしても家庭から出てきて、処理に困ったり、知らずに出して"収集拒否のシール"を張られたりのケースも。それらについては、収集業者の方が、別途回収してくれます(但し、有料)。今月は膨大な量の収集で、現実的には無理のようですが、1月からは中島清掃さんに電話(もしくは、粗大ゴミ受付センターと同じのрQ3−0108でも可)して相談すれば、自治体の個別収集の制度とは別に、有料で“収集拒否物”も回収、処分してもらえるそうです。


    高富町議会 12月定例会の見込み  
  8日(金)10時〜インター周辺整備特別委員会 1時半〜下水道特別委員会
 11日(月)10時〜全員協議会 
 14日(火)10時〜開会
 21日(木)、22日(金)とも10時〜 採決。一般質問。閉会

 決算が9月議会で審議されるようになった高富町では、12月議会はシンプルです。一方、各課では新年度予算の予定がほぼ決まり、上部との調整中の時期、1月は三役査定です。ところで、議会の日程を年度初めに一年間分きめている自治体もありますが、高富町は開会直前の今でも、上表は単なる私の“見込み”という状態です。
 公式日程を早目に決めない、という理由のない習慣は改めて欲しい。


 小中学校の蛍光灯PCBは大丈夫?!
 岐阜市の小中学校の蛍光灯のPCB事故が全国的な話題になっています。高富町内では7月に中学校の特別室の蛍光灯の調整をしていた教職員の方が肩から服にPCB液をかぶってしまいました。夏なので高温の影響かと考えて、蛍光灯を使わないという方針で対処。その後、町教育委員会は小中学校の蛍光灯を点検し、中学校の全体の約2割の約120基がPCB使用と判明しました(他校は無し、とのこと)。そして8月に約120万円でPCB使用の蛍光灯を全部入れ替えました。岐阜市や他の自治体が「今年度中に替える」などとノンビリしているのと比べ、非常に素早く、他の自治体の見本になっていい程に適切な対応でした。ただ、従来も時々液漏れなどがあり、その都度、交換していた、とのことにはビックリしました。全国、同じ状況でしょう。 今回、説明が十分になされずに、不安をもった方々が結構あったのは残念でした。


    6月議会の一般質問の記録(6月3日)
     公園づくりを!
◆《問・寺町》 高富町では、ずっと以前から公園づくりの計画が練られていたが、なかなか具体的なものが提示されない。

《答・都市計画課長》 平成8年度に公園配置計画の策定に着手し、部分修正を加え、現在は平成10年度策定の計画により事業を進めています。公園配置計画による既存公園は17カ所、面積は約15.5ヘクタール、これ以外にもお寺の境内、公民館の敷地内等に公園が11カ所あります。四国山香りの森公園、みんなの元気広場といった町を代表する公園があり、順調に見えますが、各地区の皆様に御利用いただく目的の公園の数は少なく、公園のない地区も存在します。
 これについては、公園必要箇所での用地取得の制約、また公園配置後の維持管理費等の問題により整備が滞っている現状です。

◆《再質問・寺町》 町民1人当たり公園面積は約8u、県下の平均と同じ位。しかし地区別に見ると高富地区は1人当たり1.06u、富岡地区は0.34uしかない。

《答・都市計画課長》 今後は、公園配置計画等により公園必要箇所の検討を重ね、維持管理も視野に入れながら慎重に進めていきたい。

◆《再々質問・寺町》 今年、第四次総合計画を見直しをしている。特に不足しているエリアの整備を四次総の後期計画の中に位置づけていく必要があるのではないか。

《答・企画課長》 公園整備についても可能な限り基本計画に盛り込み、実施計画にも具体的に示していけるよう、前向きな姿勢で進みたい。


           9月定例会一般質問 (9月29日)
   散歩道・ウォーキングロードを!
◆《問・寺町》 今は健康ブーム。最近は、本当に健康にいいというのは、ランニングより少し速い足で歩く、速足で歩くのが一番ということが言われ、定着している。遊歩道、散歩道などのウォーキングロードあるいはサイクリングロードを町の中にきちっと整備していくことが必要。四次総見直しの中で位置づけてはどうか。

《答・都市計画課長》 「公園配置計画」を策定し、今後はこれを充実し、発展することによって、町内に「緑のネットワーク」を形成していきたい。このネットワークづくりは、町内に点在する公園、緑地を街路樹や河川といった緑の線でつなぐことにより、それぞれ独立した施設が有機的に結びつき、相乗効果を生む。自然を身近に感じ、歩いて見たくなるような魅力ある緑道を整備することができれば、健康に資することとなり、御指摘のウォーキングロード、サイクリングロードに相当していくのではないか。しかし、今後この構想を具体化させていくには、歩車道分離の問題もあり、今以上に道路用地幅が必要となるため、町民の皆様方の御理解と、まちづくりに対する意識の高まりといったものが大変重要であると考えています。

《答・企画課長》 四次総の基本施策の一つである「快適な生活環境のまちづくり」の中で検討しており、後期基本計画の中に重要な施策の一つとして位置づけたい。

   9月定例会一般質問(9月29日)
   大桑椿野の福祉村構想について
◆《問・寺町》 高富町の土地開発公社は、昨年の8月以降大桑の椿野地区の福祉健康村構想用地の大部分を取得した。その面積、取得費及び全体計画における割合は?県は福祉村に積極的ではない。現在の福祉村の立案状況、実施年度の見込みは?
美山、伊自良に土地取得費を分担してもらうのは困難ではないか。

《答・企画課長》 福祉健康村に関して、取得面積は約4万9,000uで、取得費は約6億6,900万円、全体計画における割合は83%。未契約地はあと数筆。
 資金借入機関との契約は、町内の二つの金融機関に入札により年利1.1%の
固定金利で契約しています。現時点での利息分は約670万円となっています。
 立案状況、実施年度は、できるだけ早い時期にお示ししていきたい。

◆《問・寺町》 取得して後、この1年間の用地費の金利分だけで670万円。何もしなくても670万円増えてしまった。事業着手が遅れれば自動的に毎年毎年増えていく。しかも、いずれ高富町がこれを加算して買い取らなくてはいけない。そもそも私はスタートからおかしかったと申し上げていきた。やはり徐々に、実現困難な計画という状況になっていると思う。そのときの一番の理由というのが、ゴミ処理施設である地球環境村誘致の話ではないか。ところで、1年前、2年前と比べて、高富町の環境村計画の推進意欲はダウンしているというふうに考えるが、いかがか。

《答・町長》 環境村はダウンしていませんし、上がってもいません。環境村は、2年ほど前にお話して以来やっておらず何回おっしゃってもらっても白紙状態です。

【寺町のコメント】知事は相変わらず、地球環境村を、といい続けています。


 岐南町長の褒賞汚職事件への対応は?
 策略までして褒賞を得たいという画家がいて、岐南町長に絵を贈り(町議が運んだ)双方逮捕起訴されたという贈収賄事件は、記憶に新しいことです。この片桐乙日子氏の大きな絵画が役場庁舎の四階ロビーに掲げられています(12月1日現在)。スパッと入れ替えた県のある施設、ネーム版を覆った自治体、いろいろありますが、高富町は公式には何も検討していません。民間同士の事件ならともかく、同氏から寄付されたものについて、「何も検討しないということ自体」、それに加えて「掲げ続けている現状」は、公職にたずさわる側の一種の倫理観の表れではないでしょうか。

 執行部の不祥事や事故について、内緒にしているとの指摘があり、議会中に確認したところ、適切に対処し再発防止に努めている、とのことでした。 


   議員や町長の報酬や旅費 (費用弁償)
◆《問・寺町》高富町は特別職の報酬を2年ごとに引き上げる習慣がある。一昨年は例外的に据え置になった。2年たって、その時期だが、今回の場合はどういった方向の予定か。また、議員などの費用弁償の条例によると町内の場合、旅費(費用弁償)として1日につき5,000円が支給されるが非常におかしいという声がある。

《答・総務課長》 町議会議員の報酬や町長、助役、収入役の給料月額は、慣例により2年に1回ずつ原案を作成し、あらかじめ特別職報酬審議会の意見を聞いてから行っており、議会に提案します。同時に他の特別職についても審議していただいています。本町議会議員の費用弁償は、条例の定めで「町長の支給する旅費の例による」とされ、町内の場合には1日につき5,000円を支給します。ただ、町外へ旅行した場合における費用弁償の方が安い、という逆転現象が生じています。
 議員の費用弁償は、町長部局だけで決定することは難しい面もありますが、町長の場合には町内旅費が支給されていないことも踏まえて対処したいと考えます。

◆《再質問・寺町》 議員が出張した場合に、5,000円で大体どこまで行けるのか、私たちにイメージができるように具体的にお答えいただきたい。

《答・総務課長》町長の5000円の日当でどこまでいけるか、ということを車で計算しますと、往復1キロメートル当たり車賃は37円になっていますので、この計算でいきますと往復65キロメートルの範囲内ということになります。
 国道22号線で南の方へ行ったと計算しますと、一宮市の次の西春町の入口ぐらい、国道21号線で西の方ですと垂井町の入口ぐらい、ということになります。

◆《再々質問・寺町》 この5,000円をもらって、この9月議会で議会がどの程度の議員活動をしたかは次のようだ。9月25日の産業建設委員会は20分。同日午後の厚生委員会は87分。26日の総務文教委員会は41分、全員が参加した27日の決算特別委員会は16分。これでも議員は1人当たり一日5,000円ずつが出ている。これはどう見ても、やっぱりおかしい。条例改正の議案提案権の基本は町長にある。

《答・町長》 この5,000円はあなたも受け取っていらっしゃる。指摘は、今後一つの課題として取り組んでいきたい。

◆《再々質問・寺町》 今の答弁の「あなたも受け取っているじゃないか」と、まさにそうだ。公職選挙法の規定で、条例で決まったものを受け取らないと法律違反になるので拒否は許されないからだ。費用弁償と報酬との兼ね合いもよく考えてほしい。

【寺町のコメント】 今年の報酬審議会は町長からどのような諮問を受け、どのように議論し、どのような答申をするのでしょうか。
 費用弁償は続ける、報酬は引き上げる、では町民のガマンも限度でしょう。
町内での移動も一宮や垂井に行くのも同じ交通費、というのは明らかにおかしい。
 一方、議会の主流派の人たちがずっと独占している「議会運営委員会」では費用弁償ももらい続けるし、公費での飲食をする「夜の懇親会」も続けると決めたようです。