新しい風ニュース NO138

 やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻171)
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  なんでも相談   どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
     E-mail tera-t@ktroad.ne.jp    2004年1月31日

 (仮称)伊自良文化会館の建設計画

 昨年10月31日に入札があり、現在工事が進められています。
 契約の期限は、今年10月25日。文化の日に間に合わせたいのでしょうか。 ところで、この事業の入札では、通常はされない不可解なことがなされました。
◆本体工事は9社が参加して入札、1回目で、市川工務店が予定価格3億520 0円の98,86%に当たる3億4800万円で落札。

◆機械設備工事は、9社が参加して入札、3回目で、大東(株)が予定価格88 82万円の99,08%に当たる8800万円で落札。

◆電気設備工事は、10社が参加して入札、3回目まで行いましたが、3回とも、 予定価格以上で、不成立(「不調」という)。そこで、市は、入札日を11月 10日として、全く同じ組み合わせの業者を指名。予定価格も同じ。山一電気 が予定価格1億0450万円の94,55%に当たる9880万円で落札。

 ※ これら入札結果の詳細は、1月8日に私が自分で立ち上げたホームページ、http://gifu.kenmin.net/teramachi/ の「ニュース138号」に掲載しました。
  伊自良文化会館の入札結果

  同じ予定価格のまま同じ業者を再指名?
 
このうち、 《伊自良文化会館電気設備工事》が異例でした。

  【どこがおかしいのか】
@,3回の入札で落札できなかった、ということは、設計や仕様など発注者側(市)の積算に問題がなかったか、まず点検する必要があります。

  
 A,点検して、問題があれば、見直す。問題があれば積算や設計、仕様などか変わってくるので、設計(予定)価格や内容が変わる。

B,問題がなければ、設計(予定)価格を変える必要はない。

C,予定価格を変えないのに、同じ業者を指名する、ということは、この世界では、通常考えられません。なぜなら、3回目まで、各社は適正・正当に判断した額のはずだから、それを続けても業者が落札する可能性はないからです。D,全部入れ替えて指名するのが当然の方法です(岐阜県は今は予定価格を事前に公表しているので、このようなことは生じません。が、県の担当者は、通常の自治体のやり方では、当然こうなる、といいます。)。

E,しかし、今回、予定価格もかえず、業者も入れ替えもありませんでした。

       (入札結果の表。上記のwebページの再下段の表)

  佐賀地区バイパス沿いに『斎場』ができる

  
「256号バイパスのトンネルを南に降りたところの信号のところ(少し南西のバイパス沿水田)に『斎場』を作る計画があるらしいということを、ごく数日前にうわさで聞いたが、何の説明もないし、イメージとしても不安」、との声。 
 市では、乱開発などを防ぐために「土地開発事業指導要綱」を作っています。
 かつて、高富町で乱開発が問題になっていたころ、担当課が苦労して作ったものが新市に引き継がれたもの。900u以上のすべての開発に適用されます(第2条)。
第7条では、「1項 事業者は、地元関係者に資料を提示して説明会等を行い、内容の周知に努める」とされ、「3項 市長は、地元関係者又は関係団体の同意書又は承諾書の提出を求めることができる」、「4項 事業者は、地元関係者の意見を尊重するとともに、紛争が生じないようにする」とされています。
 計画は、もうすでに、承認寸前。私なら、直ちに説明会等を実施するよう求めますが、どうも市長にはその気は無なし。
 要綱違反しているのは市長か業者か?

        これは、みんな違反!

   ここのところ選挙に関していろんなところから、いろんな話が届いています。
 「○○議員が、『今度の選挙に出るのでよろしく』といってきた。あちこちの地区にも回っている。」「△△さんが、『今度の選挙に出るのでよろしく』と一軒ずつ回ってきた」、「□□議員が、みんなに物を配った」・・・これらは、明らかに違法な事前運動(選挙運動を告示前にすること)もしくは違法な政治活動。
 かつて、厳しく対応したこともあったのに、警察は今回は放任なのでしょうか。
 皆さん、お知らせいただくときは、できるだけ、状況の確認ができるようにして伝えてもらえるとありがたいです。

   昨年12月の歳末たすけあいの  
    封筒募金は、実質、強制だった!

   昨年、11月末から12月初め、市内ほとんどの自治会で、自治会長さんや班長さんが、右の封筒を配りました。封筒には、「一世帯300円以上を目安」「自治会、班長様へお出しください」「配布後4・5日でお願いします」とありますから、《準強制的に300円以上の寄付を要求されている》ととっても当然。
 募金の趣旨や目的に関係なく、「募金を強制するのか」と疑問に思った人たちが随分あったようです。市役所や社会福祉協議会に抗議した方もあったとのこと。 私も、回収にみえた班長さんに、「寒い中、ご苦労様ですが、あたかも強制的に集めているように受け取れるので、お断りします」と答えました。

 歳末たすけあい募金に疑問を感じる人はあまりいないと思います。私も、同じ。
しかし、「あの封筒で」「後日回収します」として集めるのは、あまりに良識に欠けている、というしかありません。

 社会福祉協議会の説明では、11月20日に自治会連合会に説明し、「同21日付けの各自治会長への募金の依頼文と各戸数分の封筒」などが、市の広報や配布物と一緒に市を通じて各自治会長に配達されたものです。
 依頼文には「各世帯から各班長へ提出」など、手順が説明・図示されています。

自治会長  →  班長  →  各世帯  →  班長  →  自治会長
      資材送付    配布       回収    取りまとめ


◆(依頼文の抜粋)募金ですのでご自由ではございますが、封筒には、めやすと してご協力いただきたい金額を記入させていただきました、皆さまのお気持ち でございますので、ご都合のよろしい額の協力をお願いいたします。
  尚、班長様におかれましては各家庭へ配布いただきますようお願い致します。

 これらからすれば、班長さんらは配るしかありません。問題は「回収」。
 この市の配達直後から、質問や意見が相次いだので、社協は12月1日付けで、各自治会長に「説明不足で困惑されており、問い合わせをいただいており」「回収に伺っていただくのでなく、お届けいただいた場合に」と要請しました。

 しかし、もうこの時には、広報等と一緒に各家庭に配布され、班長さん等が「また、封筒を集めにきます」と伝えたところがほとんどでしょう。
 実際に集まった募金は二百数十万円。市内約8000世帯として平均は300円を少しきれています。もともと、「竹筒募金」などで歳末の募金をおこなってきた美山(や伊自良)では、割りと額が集まったようですが、そういう習慣のない高富地区では、そうはいきませんでした。

【市民からみた問題点は次のようなことでしょう】
 ◆社会福祉協議会が「回収」と説明したこと。
 ◆全戸一律に効率的方法をとろうとした強引さ。
 ◆訂正・修正の意図が伝わらなかったこと(これに自治会側の問題はない)。 ◆方法に問題があったので、疑問を感じた人がたくさんあった。

【寺町の意見】
 @ 自治体は、地方財政法第4条の5で「割当的寄付等の禁止」が定められています。社協は自治体とは少し性格が違うとはいえ、実質的に自治体が設立・維持し、行政の下請けの仕事が多く、代表が元村長、副会長が現市長と現市議というように自治体と極めて密接であること、さらに今回は募金の募り方が極めて割り当て的であること、これらを考えあわせると、決して黙認できることではありません。

 A 介護保険制度が始まって、社協は、介護保険の事業を仕事にする他の民間の事業者と同じ業務をたくさん行っています。全体事業費のおおよそ半分(約2億円)は、民間と同じ業務です。民間業者の性格が極めて強いのに、そういうところが、「公的な自治会を使って」「一律に寄付をお願いする行為」がゆるされるとは思えません。

 今回のことは@かAのどちらかに、該当します。

 交通安全協会の寄付金や一部地区の消防寄付金の問題が過去にあったのと同種のことですね。

【社会福祉協議会の見解】
《今年の歳末も今回のと「封筒」募金を行いたい。方法については検討する。説明は十分にしなければならない。》というものでした。

【寺町の感想】腰が重いなぁ。どう思いますか?