新しい風ニュース  NO140

やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻173)
  岐阜県山県市西深瀬208  ├FAX 0581-22−4989
なんでも相談   どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
     E-mail tera-t@ktroad.ne.jp    2004年2月14日

      選挙に関する違反の続々編   

自治会推薦を求めた公明党後継者

 公明党の中村洋一議員の後継者に、私の自宅の2軒となりの女性が決まったそうです(ここに、政治的意図があるのは明らか、と指摘する人もあります)。
 先日、私の地区(十王自治会)の臨時総会がありました。総会議事終了後、自治会長が「・・市議選に出られるということで来られて、自治会の推薦をいただきたい、とのことでした。どうしましょう」と出席者にはかられました。
 「昔は明確でなかったが、5年ほど前から、県の選管などが、投票という行為は誰も犯すことのできない個人の自由な権利なので、全員参加の全会一致での合意がない限り推薦、ということはできない。ふつう、全会一致ということは考えられないから、実質的には推薦はあり得ない、と説明している」との意見で、この立候補予定者を推薦する件は、それ以上何らとりあげることなく終結しました。
 現職の中村議員は、支援団体とともに地元自治会らの協力を得て選挙をしていましたが、その地元の自治会の人からは、「地元でしばりつけて、困っている」との声が以前から届いていました。

  実質的には、自治会推薦はできない

 99年(平成11年)の高富町議選の直前の候補者説明会でも、候補者側からの質問に対して、選管が「県の見解として(投票に関して、「誰か」で)全会一致ということは考えられないから、実質的には自治会推薦はできません」とはっきり回答しています。公明党の関係者が、このことを知らないはずはありません。 にもかかわらず、後継の新人候補は、なに知らぬ顔で、自治会推薦を求めてくる、しかも、自治会に特定政党を推してほしい、という感覚はどうでしょうか? 決して、許されることではありません。
  あなたはどう思いますか?

 今回、この候補者らは、すでに、あちこちで、「今度の市議選に出ますのでよろしく」「この人に投票してください」・・・などとふれて回っているとの話しがあちこちから届いています。明らかに違法で禁止された「事前運動」です。
 当局に話をした人もいるようです。  (「事前運動」とは何か、は裏面に)


 そこで私の友人からの提案を紹介します。ご協力ください。

 →「いつ」「どこで」「だれが」「だれに」「どう頼んだか」「どう言ったか」
  を、こちらにお寄せください。順次、記録していきます。
 →当局も見過ごすことができない位の情報と事例を集めて、いずれ、まとめて、当局に対して法的手続きをしましょう(捜査の情報源の秘密は守られます)。

※【自治会推薦と事前運動】 

 実質的に、地区推薦、自治会推薦はできません。
 もし、仮に、100%参加の総会で全会一致で自治会推薦が決定されたとしても、ふだんは決めたことを一つずつ全部お知らせしているわけではない自治会が、その例を外れて「○○さんを推薦する」と念押しで文書や口頭で伝えることは事前運動に当たります。「私の自治会では○○さんを推薦している」と他の地域の誰かに文書や口頭で伝えることも事前運動に当たるのでできません(日進市選管)。


2月10日朝日新聞    見出しは次のよう。
    ためらい・疑問、反対署名も
       公明党、ビデオで「説得」
          創価学会員「派遣承認 会則違反」 
             「人道支援なら納得」「治安が心配」 

        
私は、国際貢献は必要ですが、自衛隊派遣を同列に考えてはいけないと思います。

《前のページからのつづき》

「事前運動」とは、立候補表明や
     投票依頼を告示前に行うこと

 選挙告示後の選挙期間中の一週間は、「立候補の表明、口頭や電話での投票依頼、働きかけ」などが認められています。これらを「選挙運動」といい適法です。 これに対して、選挙期間中にのみ許される上記のような行為、つまり「選挙運動と同種の行為」を選挙告示前に行うことを「事前運動」といいます。
 「事前運動」は、禁止されています。違法の程度や時期などによって、立候補できなかったり、逮捕されたり、警告されたりします。今回なら4月10日までが対象期間で、現在はもうこの期間に入っています。

 汚職・不正の続いた高富町の流れを引きつぐ山県市。法律を守る、公正公平でいく、との当然の決意や姿勢、そして倫理に欠ける政治家はご遠慮ください、というのはみんなの願いです。今回はきびしく観察するという市民が増えています。

※寄付や差し入れ、食べ物の提供は、買収や接待としてもちろん禁止ですが、【事前運動】として禁止されているのは、@選挙の特定、A立候補表明、B投票依頼の3種類の行為。つまり、選挙が告示される前に、「○○の選挙に、○○が出ますから、○○してください」と言うのは、文句なしにだめ。
 買収などの罪は、当選しても、落選しても、立候補しなくても適用されますが、「事前運動」の罪の場合は、通常は最終的に立候補しなければ「罪の対象がない」ので、当局が「あなたは、立候補したら×ですよ」という事態もあり得ます。

    まちづくりアンケートを開始

 アンケートを始めています。ご意見をおよせいただければ、うれしいです。
◎アンケートの必要な方は、ご連絡ください。
◎このアンケートと回答用紙は、1月に私が立ち上げた、
以下のホームページにも掲載しています。ご利用ください。
 http://gifu.kenmin.net/teramachi/

     《アンケート項目の一部を紹介します》

 ◆5◆若者定住促進のための乳幼児医療費助成

   ア,義務教育課程(中学校終了)までの医療費を無料化する
   イ,現在の小学校入学前までの助成でよい
   ウ,対象年齢をもっと、引きさげてもよい


【寺町のコメント】一昨年の高富町の合併論議のとき、「岐阜市と合併すると乳幼児医療費助成がダウンする」と言って回る人たちがありました。しかし、現在、岐阜市は、周辺との合併協議の中で「入院は義務教育修了まで、外来は就学前まで無料」と決定しました(下記新聞)。あのうわさは、いったい何だったのか?
 しかも、西濃の新市は、岐阜市よりもさらに充実することを決定(下記新聞)。

 これに対して、合併した山県市はいま、「入院外来とも就学前までが無料」

@この比較からみても、若い世代の多くには岐阜市などの方が魅力的です。
 若い世代、子育て世代がそちらに流れてもおかしくありません。

A人口に占める65才以上のお年よりの割合を高齢化率といいます。合併前の昨年3月末の高齢化率は高富町(17,1%)、伊自良村(18,7%)、美山 町(27,2%)で加重平均20,1%でした。合併半後の昨年11月末には、0,3ポイント上がり20,4%に。今後、さらに、高齢化していきます。

Bいまこそ、若者や子育て世代の定住促進の政策が不可欠、かつとても重要。
 私は、義務教育課程(中学校終了)までの医療費(外来、入院とも)の無料化を提案します。
 あなたは、どのように考えますか?

Cいろいろな子育て支援の政策が大事。大都市名古屋市ですら、第三子の保育料 は無料にする、との方針を決めました。私も、賛成。

D財源は、もちろん、予算配分の見直しで可能。


      2003年11月19日 中日
      2003年12月26日 中日