新しい風ニュース NO144
やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻177)
岐阜県山県市西深瀬208 ├FAX0581-22−4989
なんでも相談 どの政党とも無関係の 寺町ともまさ
E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 2004年3月13日
新年度の予算を見る
役所や新聞は通常は各費目の金額で表す習慣ですが、一人当たりの額の方が市民の実感が生まれますので、市の総人口3万1500人で平均した額を示します。
(インターネットでは、見やすいように、下段にペーパーニュースと同じ表を張り付けました)
主な収入 一人当額 予算額
全体との比率
市債(借金)19万1885円 60億4千万円 34,4%
地方交付税 12万9841円 40億9千万円 23,3%
市税 8万6984円 27億4千万円 15,6%
支 出 一人当額 主な使途の例
議会費 5890円 議員報酬、議員研修、議会報発行
総務費 12万9328円 光ケーブル、自主運行バス、イベント補助
民生費 8万9971円 社協補助金、各種医療費助成、児童手当
衛生費 2万9740円 ゴミ収集、予防、資源回収や浄化槽補助
労働費 967円 労働者生活資金融資預託金
農林水産業 3万1640円 各種道路など工事、テレビ事業、各種補助
商工費 7745円 商工会補助、小口融資、観光協会補助
土木費 5万2457円 道路、河川改良など、用地や補償
消防費 4万2511円 防災行政無線整備、各種器具など
教育費 9万3970円 高富中建築、文化会館整備、スクールバス
公債費 7万3538円 市債償還金(過去の起債=借金を返すお金)
予備費 8890円
合計 55万7788円 (市の予算総額は175億7千万円)
インターネットのための表
《支出のうちのいくつかの具体例》(万円未満はカット)
◎ 広報配布用ラック 37万円 コンビニなどに設置
【広報の配布は同居世帯でも1部だけ、1割程度ある自治会未加入世帯には届いていないから、広報が身近で自由に手に入ることは意義あり】
◎ 自治会長の報償費 751万円 自治会活動補助金 1078万円
【やっぱり、自治会は選挙にかかわれませんね。】
◎ 合併1周年記念事業委託料 100万円
【いまさら、必要性がある?】
◎ 市議会議員選挙 5672万円
【多額になった理由の一つは、市の公金で経費を負担してもらうことを申請した候補者に対しては、その候補者のポスター、選挙カーや運転手代を税金で出す条例を合併後に作ったから。】
◎ 鳥羽川サイクリングロード6000万円
【赤尾の5号(柳団地あたり)から鳥羽川右岸堤防を北へ2,5Km(斧田・機械化倉庫近くまで)整備する。来年度は、さらに5000万円で0,5Km延長、四国山公園へつなぎ、途中には公園も整備する。】
◎ 独居老人配食サービス 871万円 147人×3食×52週分
◎ 放課後児童クラブ事業712万円
児童みちくさクラブ事業1421万円
◎ ふるさとクリーン村モデル事業と伊自良むらおこし実行委補助金 大幅減額
◎ ふれあいバザール整備事業 513万円
◎ ハイウェイオアシス構想 300万円
◎ 高富中学校整備事業 9億1395万円
◎ 市債償還金 元金約19億円とその利子など3億9788万円
【今現在、利子等だけでも、市民一人1万2632円にも。】
予算の報道2月28日 岐阜
鳥羽川工事で談合。県は指名を組み替えてのやり直しを決定。
3月11日 岐阜
議員選挙での『市長推薦』の意味
私のところに、市議選予定候補者のパンフがいくつか届いています。
一見して思うことは、政策はほとんど無し、顔が大写しなだけで、この人は議員になって何をしたいか、それがちっとも伝わってこないこと。もう一つ、「推薦者 山県市長」となっている人たちのこと。
地方自治体では、議会と首長が共に住民を代表する二元代表のシステムがとられています。選挙で選ばれた住民の代表機関である議会と首長とが、相互の抑制・均衡を通じて、民意を反映した政治・行政が行われることを期待するシステムです。だから、議会(議員)が果たすべき機能は、政策形成機関(=専門職としての議員像)とコントロール機関(=監視・統制する議員像)といえます。
議会と行政は、適度な緊張関係が保たれてこそはじめて、市民にとって車の両輪になり得ます。首長と議員が活発に知恵を出し合い、ざん新な発想を投げかけあい、真に地域のためになる政治をおこなう必要があります。
それにもかかわらず「議員選挙での市長推薦」というのは、「私は当選したら市長の出す議案には、何でも賛成します」という契約を事前に結んだ、ということ。つまり、「議員が本来、果たすべき義務を私は放棄します」、ということを表明しているパンフ。与党・野党や、是々非々ということとは意味が違います。
あなたは、こういう候補をどう思いますか?
選挙は清潔に。若者も投票に
3月8日の岐阜新聞には、総務省が広告を出しています。「あなたの代弁者は、あなたの暮らしとつながる・・20代の投票率が特に低いのをご存じですか? 選挙へ行こう。」
予定候補者が物を配った、ということで指摘があって、警察に伝えました。その後、警察は「これ以上言えないが、何もしていない訳ではない」と。
ほかにも、私のところでキープしている話や、通報した話もあります。物や金で有権者を動かそうという古い体質はもうごめん。新しい市にふさわしい選挙のために、疑わしいことはどんどん警察に。
総務省の寄付禁止の新聞広告
倫理問題の再議無視はどうなるのか?
議会(議員)は4月30日の任期切れで清算のつもり。しかし「違法な議決」として市長がした再議請求が無視されたとき、それを放置すること=市長の違法追認は明確な政治姿勢として将来も継続します。
知事請求の期限は3月16日。
法改正で『地域自治区』ができる見込み
先の3月9日に国会に提出された地方自治法改正案では、「市町村が小中学校など一定の区域単位に『地域自治区』を設定できる。法人格は持たず、長も一般職の事務所長になる。自治体の長が住民から選んで構成する『地域協議会』の意見をとりまとめ、地域福祉や窓口業務などを分担する」とされています。
3月9日 朝日 地域自治区 の イメージ図
大きい合併か小さい合併か、合併するかしないか、などに関係なく地域自治を拡大し、住民主権を拡大する方向の可能性の一つとして、私は歓迎します。
もちろん、進め方を慎重にしないと、大きな問題を生む可能性もあります。つまり、従来の地域ボスや代表らで協議会を構成したら、かえって、古いまちづくりになってしまうのは確実です。女性や若者は、ますます失望。
選挙基盤をもくろむなどは、もってのほか。
人選や運営には大きな注意と決断が必要です。すでに、「協議会の構成員は住民投票の結果を尊重する」、と条例で明確にするよう検討をしている自治体もあります。
まちづくりアンケート
アンケートをおこなっています。ご意見をおよせいただければ、うれしいです。◎このアンケートと回答用紙は、 http://gifu.kenmin.net/teramachi/ にも。
《アンケート項目の一部を紹介します》
◆2◆庁舎の機能をどのようにするか?
ア,山県の拠点となる本庁舎にもっと機能をあつめる
イ,いまの各庁舎の機能配分でちょうどよい
ウ,旧町村の庁舎にもっと、いろいろな機能を分散させる
◆3◆地域の主体性をどうするか?
ア,旧町村や小学校区単位に予算を配分せず、市一本でよい
イ,旧町村ごとにも独自予算を配分、主体的自主的なまちづくりをめざす
ウ,小学校区単位の地区にも独自予算を配分、主体的自主的なまちづくり
◆6◆学校や施設の統廃合をどうするか?
ア,積極的に統廃合をすすめる
イ,現在ある計画は実行する
ウ,住民理解がなければおこなわない原則を確立する