新しい風ニュース NO145
やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻178)
岐阜県山県市西深瀬208 ├FAX 0581-22−4989
なんでも相談 どの政党とも無関係の 寺町
ともまさ
E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 2004年3月20日
議会の違法議決=市長は違法放置!
選挙で選ばれた住民の代表機関である議会と首長とが、相互の抑制・均衡を通じて、民意を反映した政治・行政を行うことが地方政治のシステム。ただこれは、どういう政策を選択するか、何に予算を投入するか、などの議論の場合のこと。
行政や議会が「法律違反をする」ということは、あってはならないのは当然で、気づいたら直ちに改めるのは、言うまでもないこと。この制度の一つが再議です。 今回、市長は、最終的に、議会の違法を放置する決断をしました。市長に何の
権限もないなら仕方ありません。
しかし、議会の議決が違法だと判断するときは「知事に審査を請求できる」という手続きが法律で保障されています。その市長権限を行使しない、という姿勢は、結局、今後、市民が違法行為、不法行為で苦しんでも、迷惑しても、知らんふりをすることが有り得るとの予告。
市長の違法追認は明確な政治姿勢として将来も継続。
市長や議会が「何があっても、違法は許さない」という姿勢のとき、初めて市民の暮らしや権利が守られます。無責任な世界にはまり込んだ市長の結論に大きく失望しました。あなたは、どう考えますか。
3月17日 中日
児童虐待が各地で明らかに。
誰にもやさしい政治。
弱者にはより一層。
3月10日 岐阜
アンケートをおこなっています。
ご意見をおよせいただければ、うれしいです。
◎このアンケートと回答用紙は、 http://gifu.kenmin.net/teramachi/ にも。
アドレスを入力したがページが開けなかった、との声がありました。
「検索」画面で「寺町ともまさ」と入力して、開いたページの一番下から3行目をクリックすると、すぐにトップページに行きます。この方が簡単で早いです。
《アンケート項目の一部を紹介します》
◆10◆大規模廃棄物処分施設の計画は?
ア,計画を推進
イ,住民合意ができるまで凍結
ウ,計画は白紙撤回
◆11◆政治家の倫理、汚職や不正には?
ア,しかたがない
イ,有権者が再選すべきでない
ウ,もっと厳しく
◆19◆すくすくと子どもが育つまちづくり
@子どもの権利条約の実現
A児童虐待、いじめ、暴力、体罰の根絶
B児童館、図書館の設置充実
C学童保育、延長保育など
D母子、父子家庭の子育て支援
E身近な公園や広場づくり
F子ども会など、子どもの自主活動を支援する
◆20◆のびのび《教育》のまちづくり
@少人数学級の実現
A教員増員や二人担任制などの拡充
Bマルチメディア教育
C学校給食に地元の安心できる食材を使用
D通学路の整備と安全確保
大桑の産業廃棄物大規模処分施設の現状
廃棄物処分施設や焼却施設は、いやがられるので、「環境村○○」「△△環境村」というような名前の付け方がよく使われます(私のアンケートで、この「環境村」という言葉を回答に使ったので、答えに迷う、との声もありました。すみません)。
大桑地区には、98年(H10年)からこの計画が進められています。地元である大桑地区だけでなく多くの住民が反対していますが、行政や大部分の議員(含公明党)は推進の立場できました。
現在の平野市長は、「前町長のような進め方はしない」が「検討してから対応する」ということで、最近まで「休止」状態できました。
市は推進活動を再開!
1年半が経過して、一応、理解したということで、03年12月、大桑地区の各自治会の役員3名ずつに集まってもらった場に、市長、助役、企画部長、総合企画課長が初めて地元を訪問、「いつまでも放っておいてはいけない。できれば計画を進めたい」ということで「説明会をしたい」と提案しました。
役員からは、6、7点の質問がでました。市は、いったん持ち帰って質問への回答をまとめ、先日3月9日頃に、再度、地元役員に集まってもらいました。
市は、役員さんから個々の住民の人に伝わっているかいなか、あるいはどのように伝わっているか分からないので、個々の住民の人に直接説明したいとの旨を伝えました。
従来から反対を表明している市場、栢野の各自治会は「市の説明のために案内を配ることも公民館を貸すこともしない」。市洞自治会は「公民館は使ってもいい」という反応。斧田、雉洞は静観。
市としては、各戸に直接案内を配って、市の多目的センターで住民の皆さんに説明会をするなどして、何とか進められるなら進めたい、との意向です。
【現地】 予定地は大桑地区椿野。市の特別養護老人ホームのすぐ北側の土地で、広大な桑畑。もともと、県が音頭をとって、この一帯に福祉ゾーンを造ろうと始まったのですが、県が撤退して宙に浮いた状態に。そこで出てきたのが、岐阜地域の産業廃棄物を処分する施設を誘致しよう、という当時の高富町長の発案。
現地の桑畑の桑の木の株は、今はもうすでに抜き取られました。
【寺町のコメント】 何とか推進したい市は、議員選挙の前に話をさらに進めれば火に油を注ぐことになるだけなので、選挙後をねらうのは当然。言葉を変えれば、今度の選挙の結果次第、というのはだれが見ても明らかです。
どんなものを処分するのか!
運搬・処分する品目は、「汚泥」「建設廃材」「廃油」などのほか、「廃プラスチック」「動植物性残さ」「ばいじん」「特定有害産業廃棄物」「廃アルカリ」など(地球環境村財団の調査結果)さまざま、たくさん。
当初は、産業廃棄物はきちっと管理されているが、一般廃棄物(自治体が扱う住民の家庭ゴミなど)は何が混ざっているか分からない、大桑の計画では、大部分が産業廃棄物だからよい、と説明していました。それが、今では、一般廃棄物も扱うから「より、意義がある」との言い方もでてきました。
産業廃棄物をつんだ10トントラックが
一日70台とおります。毎日毎日!
01年秋の大桑地区で住民説明会。02年春は桜尾地区で説明会。
さらに富岡・高富地区でも説明会を行う予定のところまできて、町長の汚職事件で中断。
環境汚染、くらしへの悪影響の心配から、説明会のたびに、不安と反発が広がりました。
一昨年、私は、中止を求める地元自治会の皆さんの要請で、県との話し合いの場を設定し、同行しました。今、地元の皆さんの意思や私たちの活動・存在で停止している状態。これを前に動かそうというのが、今回の市長の方針。
市長推薦で市議になろうとする人たちの計画への見解を聞きたいという声も。
【寺町のコメント】 健康やくらしを心配する住民の声に逆行する計画は、撤回・返上することが、どうしても必要だと、私は考えます。処分施設はどこかに必要、と行政関係者はいいます。私は、どこまでもゴミ、廃棄物減量政策を徹底すべきだと考えます。仮に、どうしても処分施設を造りたいというなら、岐阜地区では県庁の周辺が最適だという意見もあります(周辺に土地がたくさんあり、駐車場を立体にすれば余裕は十分)。なぜなら、産業廃棄物は産業の集積地で発生しますから、そこに近いところで処理するのが、運搬の経費や汚染などあらゆる面を考えて、もっとも合理的だから。しかも、この計画は県の提案ですから、県がしっかり毎日監視できます。県庁周辺は不可、との合理的理由は何かありますか?
旧高富町が手をあげたことで続いているだけだから、手を降ろせば済みます。
当初の予定の福祉エリアなどやソフト事業に戻すのは自然なこと。