新しい風ニュース NO146
やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻179)
岐阜県山県市西深瀬208 ├FAX
0581-22−4989
なんでも相談 どの政党とも無関係の 寺町
ともまさ
E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 2004年3月27日
市議選立候補予定者説明会が開かれる
山県市議選の立候補予定者説明会が開かれました。
説明会は選挙管理委員会側が質問に答えられなかったりの場面も。正式な説明会なのに、最後は質問を打ち切るかたちで終わりました(そんな例は聞かない)。山県市は、選管に選挙法令と実例に関する認識と主体性があまりに欠けている。なぜ、これがいけないかというと、候補者側は「こういうことは良いのか」と問い合わせたとき、「こうです」と明確に答えないと、候補者や周辺市民に無用な法違反や逸脱をさせてしまう可能性があるからです。
3月25日 岐阜
他の選挙管理委員会では
例えば、兵庫県加古川市の選管は、明快です(市のホームページより)。
選挙運動が禁止される人
◎すべての公務員(特別職、一般職を問わない)は、その地位を利用して、選挙運動はできません。また、地位利用による選挙類似行為もできません。
@すべての公務員が対象ですから、一般の職員だけでなく、現職の議員や市長、非常勤の消防団員もここでいう公務員にあたります。
A選挙運動類似行為とは、候補者の推薦に関与したり、選挙運動の企画をしたり、後援会結成の準備をしたり、後援会に入るよう勧誘したり、文書図画の頒布や掲示をさせたり、これらの行為を援助したりするような行為。
B「その地位を利用しての選挙運動」とは、外郭団体、請負業者、関係団体、関係者に対し、その権限に基づく影響力や便益を利用するなど、職務上の地位がその行為に結びついている場合をいいます
清潔な選挙の実現を!
敦賀市などの選挙管理委員会は、市議選や市長選に立候補した各候補者の事務所入り口に、市が作った「きれいな選挙を推進しよう」との看板を掲げてもらっています。
旧高富町の選挙では、毎日、事務所横の建物の机の上に沢山の弁当がならべらているのを見たこともあります。選管は、どうも、「そのようなことはない」と信じたがっている様子。
選挙事務所での炊き出しはご法度。
過去の寺町の選挙事務所では、手作りで右記のように書いて、掲示し、皆さんにお願いしていました。
掲示用の張り紙
まちづくりアンケート
◎このアンケートと回答用紙は次にも。http://gifu.kenmin.net/teramachi/
アクセスするには、インターネットの《検索》の画面で、「寺町ともまさ」と入力して、開いたページの一番下から3行目をクリックすると、すぐにトップページに行きます。この方が簡単で早いです。
《質問の例》
◆1◆町村合併して一年。
その評価は?
ア,合併してよかった
イ,変わらない
ウ,かえって悪くなった
◆16◆あなたのために《かろやかな》まちづくり
@すべてのひとのために「ユニバーサルデザインのまちづくり」を
A市役所業務のスピードアップを
B休日・夜間の開庁をすすめる
C旧町村の庁舎の支所機能を充実する
第三子以降、保育料無料。1月31日読売
畜産センター近くでの不法投棄
その量は 国内最大級!!
岐阜市椿洞の畜産センター近くでの産業廃棄物の不法投棄は、その量の多さ、悪質さ、都市部で起きたこと、などなどで大きな問題となっています。
【状況】
「(岐阜)市の担当者は、業者から『残土だと思って捨てた』といわれればそれを信じるしかない」(3月21日毎日新聞)、「投棄されていた産廃の中には、コンクリート片や木くず、紙くずのほか大量のプラスチックが含まれていた(3月22日朝日新聞)。
「県警の調べでは、埋め立て量は約70万立法メートルを超す可能性がある」(3月19日読売新聞)、「国内では、香川県豊島で約56万立法メートル、青森・岩手県境に約88万立法メートル」(3月19日岐阜新聞)。つまり、不法投棄された量は国内2番目。
【岐阜市】
業者への許認可や監督権限があるにもかかわらず、これを放置してきたことには、大きな責任があります。3月18日ころに明らかになって、市長も現地を視察し、市議会でも23日の本会議では緊急に原因の解明や追及がされました。周辺の環境調査等のため5700万円の追加予算も組まれました。
そして、24日から26日、近隣の椿洞(地図@)、岩野田北(地図A)、粟野地区(地図B)で住民への説明会を始めました。
【では山県市は?】
市や議会、議員はまるで他人事。
本当にそれでいいのですか?
現場から、岐阜市役所までは直線で約8kmあるのに、山県市役所まではたった2,5km。
岐阜市が説明会を開いた椿洞、岩野田北と山県市の佐賀地区は同じ距離。
粟野地区と高富地区の中心は同じ程度の距離。
現場を中心にした半径2,5kmの円内の1/4は山県市域です。
投棄現場を中心にした地図
【寺町のコメント−1】
県警によれば、撤去費用は100億円規模だろう、とのこと。結局、これは税金でまかなうことになります。1年2年で解決つかないのは間違いありません。行政のいい加減な姿勢が、地域の将来に大きな影響を及ぼす大きな負の遺産をつくってしまったのです。
【寺町のコメント−2】
私は、3月22日月曜日午後、専門家や市民らとその不法投棄の行われている現場を訪れました。あまりの規模の大きさにあらためて驚きました。一部を焼却している炉について、一緒に行った専門家は、「ダイオキシンの出やすいタイプの焼却炉」と断言。
西の風が吹くと、岐阜市内より佐賀や高富の方がストレートで風下です。
南の風が吹くと、ひとつ山を越えた風は高木地区に。
山県市は岐阜市に資料提供を求めるとか、佐賀や高富で岐阜市とともに説明会を開くとか、すぐにやるべきことはいろいろあるのに、何も動きません。市議会も、岐阜市に早急な情報提供を求める決議をするとか。しかし閉会して選挙へ。
こんな前例のない事態だというのに、山県市の行政や議会は何とのんびりしているのか。市民の健康を守り安全を確保することに、遅れや怠慢は許されません。
大桑地区の別の廃棄物最終処分場計画
梅原・大桑地区の岐阜国際カントリーのゴルフ場が、四国山公園の南の谷を残土で埋めています。次に、西側の谷を、大規模に埋め立てよう、という計画が1年ほど前から、地元に提示中です。名目はゴルフ場のコースの改造のための造成。 鳥羽川の源流部です。業者から地元への文書によると次のようです。
ゴルフ場の区域内と新たな借地で、 【事業区域は22万8700u】 。埋立量は明らかにされていませんが、ものすごい広さです(どれくらいかというと、あの「御嵩の産廃処分場」が県へ申請している面積が約40万uです)。
【安定型最終処分場】 で 【廃棄物(安定型4品目)の有効活用によって埋め立てをする計画】という説明。
業者の予定する「安定型4品目」が何をさすかは不明ですが、法律でいう「安定5品目」とは、@廃プラスチック、Aゴムくず、B金属くず、Cガラス・陶磁器くず、D建設廃材、とされています。
業者は(今から2年後に完成する) 梅原〜大桑の林道を使って梅原側から搬入するから大桑地区にはトラックはこない、 新しい林道の高さまで埋めたい。
地元は同意していませんから、「大丈夫だろう」と思う人もいます。しかし、同意しないので、最近、ゴルフ場側から地元に圧力がかかり始めました。
「岐阜市の不法投棄は許可がなかったから大問題だが、こちらは許可を得れば良い」、そんな話ではありません。
先号で説明した椿野地区で山県市の推進する計画とは別の、この民間業者の計画について、みなさんは、どう思いますか。