新しい風ニュース  NO153

やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻184)
  岐阜県山県市西深瀬208  ├FAX 0581-22−4989
なんでも相談   どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
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tera-t@ktroad.ne.jp 2004年7月3日

6月議会から (次の2議案に反対したのは、寺町、中田のみ)

 議員に調査活動費を支給する条例 可決

 議員提案の条例とともに、市長は「議員一人当月額1万円を上限」と予算計上。
→私の反対理由@ 「実際に使った領収書などの添付を定めていないから、市民が情報公開で確認しようとしてもチェックできない」
→A 「領収書は、会派の責任者が領収書を保管するからいいというが、会派が組み替えられたら、実質的にどこかに消えてしまうのは明らかだ」
→B 山県市議会の議員報酬はこの5月から、一人あたり月額で約12万円引き上げた。議員活動をするのに支障がある、とはまだ、誰も言えないはずだ。必要性も生じていないのに、更に金をくれ、というは許されない。
→C 財政が厳しいから町村合併した。新たな支出増の余裕はない。旧高富町は、財政が厳しいからと、調査費を返上・廃止した歴史もある。

【寺町のコメント】私は、このように不透明で身勝手な条例では、市民の皆さんに申し開きができないので、この交付金は一切使わず、そのかわりに、各会派の調査費の使途をできるだ私が皆さんにお伝えすることにします。


テレビの時期別の加入料の推移と今後

 
【寺町のコメント】加入料について、旧高富は《特例として5000円》を設け、大部分の加入を得た経緯があります。今回、合併特例債と美山の過疎債権を使うのだから、合併する美山・伊自良地区の世帯にも、特例として割安にすることは当然のこと。私は、高富の特例期間が13年も前だったこと(H3年3月31日が期限)やその後の物価などを考えて《美山・伊自良は10500円の加入料でつのる》ということを提案します。《なにごとも「高富だけ優遇」はいけない》

 テレビの伊自良・美山への拡大
  加入料52500円の条例  可決!

→私の反対理由@ かつて、高富が特例として5000円で約82%まで加入者を集めた。しかし、今回も同じ新規拡大であるにもかかわらず、伊自良・美山 は、最初から52500円で進めるとの案。何ごとも「高富だけ優遇」はいけない。合併して、伊自良・美山が軽く扱われているこの段階で、どうしても伊自良・美山の皆さんの納得のいく政策としての《特別割引》が必要。

→A 事業開始の前の年度に、しかも予算議決もなしに委託契約は締結できない。
 ジャパンケーブルネット梶A@niftyとの当該契約は違法である。
→B 同種のサービスの提供を可能とする業者は他にもたくさんある。価格やサ
 ービスの提供に関しても、市と市民に極めて有利な業者もいくつもある。そうなのに、入札にせず「随意契約」したことは、違法である。

→C 条例の2100円、2625円のコースは、民間営利企業ではない市が公営でやるのだから、「最小経費で最大の効果」の原則に反し、「必要かつ最小の限度」を越えて高いから違法だ。加えて、算定根拠に正当性がない。

→D 美山・伊自良の説明会で示した内容も経過もすべて、根拠はなく無効。
→E 以上、違法な契約手続きを前提とし、誤りや根拠のない説明に基づく条例案だ。議員としてこのような議案を通すことは、恥ずかしくて、到底できない。

【賛成討論をした村瀬伊織議員の発言趣旨】は「某議員が2回の印刷物で加入料のことなどを伝えたのは、売名行為で無責任だ。市の説明では、電柱〜軒下の保安器までなどの設備は、3万円から5万円の費用がかかるところ、これを市が持つ。加入料が5万円でも結局、個人としては2万円程度だから問題ない」。

【寺町のコメント】かつて、高富の時は開始前はもちろん、開始後の5年もの間、電柱〜軒下の保安器までは(約2万円から4万円)公費で負担した。それなのに今回は、開始前だけのサービス。
上記議員の論理でいくなら、@前回、高富の人は電柱〜軒下の保安器までの工事費相当の1万5千円から3万5千円ほどの現金をもらって加入した、A今回、高富の人は3万円から5万円現金でもらう、ということを正当理由として述べているのと同じだということに気づかないの?
 今回は、高富も含めて全加入者の屋外設備(3万円から5万円)が無料ですよ。
 加入料は、高富は5000円の特割だったが今回の伊自良・美山には優遇なし。 これらを市民の皆さんに伝えることが、なぜ「売名行為で無責任」なのか?
 私は、市民の皆さんのご意見をお聞きしたい。 
 この事業には大きな問題が幾つもあります。それを、何も独自に調べずに、会派で「事業担当者を呼び付けて説明を聞くだけ」で「ふむふむ」と納得することが議員として責任あることなのか、いろいろ調べて問題を明らかにして交通整理していくことが責任あることなのか、私は、皆さんのご意見をお聞きしたい。


    ◇議会の委員会視察のこと

 議会改選を受けてか、常任委員会の視察が計画されています。いずれも2泊3日。
産業建設委員会は山形方面、厚生文教委員会は北海道、総務委員会も北海道。
 総務委員会所属の私は、6月議会前、「2泊3日では視察に集中できない、仮に予算があるからというなら2泊3日でなく『1泊2日』+『日帰り』とかの方が集中した視察ができる」と検討を求めました。しかし結局、北海道2泊3日。
 一人当たり2万円の自己負担はあるものの、旅費のほか所定の宿泊・食費代や日当の全額が市民の税金から出され、その額は議員一人10万円程度。総務委員会のテーマの一つは、「行政改革」。議員が率先して行革の見本を示すべきなのに、「遠いところに2泊3日」では趣旨がおかしい。
これらのことから、私は今回の視察には参加しません。「懇親」の意味もある、との声がでましたが、私は「懇親なら自費で近くできる」とひとこと。
 私は、独自に、自費で調査活動を続けます。


◇大桑・市場でのペットボトル処理計画

 今年、市はペットボトルの処理(圧縮してまとめる工程)の工場を民間に委託する計画です。この工場・倉庫の予定地に業者が大桑市場自治会の住宅地内を指定、市の職員とともに自治会に同意を求めるための説明に訪れました。本日現在、地区が同意するか、地元にゆだねられています。 
 民間事業者が民間の経営として工場や倉庫を作るなら「地元との調整」です。
 今回は、法律に基づいて市が直接設置するか、民間に委託するか、という市と切り離せない事業。近所に迷惑をかけずに済む適当な土地が沢山あるのに、「その事業者が『そこが見つかった』『そこを選んだ』、だからそこでいい」、というのはあまりに無神経です。私は、市が積極的に動いたことに、「全く配慮がない」とその姿勢に強い疑問があることを伝えました。
 ともかく、市側は、地元がノーなら、そこではできない、とは言います。

◇合併記念本=市勢要覧

 「7月の広報とともに合併記念の本が配られた、名前や写真がでている人は記念になるかもしれないが、ほとんどの人は関係ない、無駄遣いだ」、との意見が寄せられました。
 市に聞くと、合併して新市になったので、市勢要覧1万5000部を630万円で製作・印刷してお配りする(単純計算で一部当約400円)。次に作るとしたら、よほどの節目の時。5年か10年は作らないのではないか、とのこと。

※私の一般質問のテレビ放送は7月9日、16日。図書館ではテープ貸し出しも。

【次号のニュース】 ご意見をお寄せください。
次号は、7月17日(土)発行、7月19日(月)の朝刊入の予定(前回は6月21日朝刊)

大規模廃棄物処分施設計画=地球環境村
   地元自治会は不同意で一致

 市は、昨年12月、3月に続いて6月5日に現地大桑に入りました。6月5日は、大桑5地区の自治会の役員に集まってもらって、計画の推進について、回答を求めました。これに対して、大桑地区の5つの自治会は、自治会として「不同意」と明記した文書を、それぞれ、市に提出しました(6月28日)。
 6月30日の議会総務委員会の協議会では、市側は、「(市の土地なので、何かの)計画を進めたい」。

【寺町のコメント】市は、地元自治会の同意は実質的に不可欠と認識しています。今まで、自治会によって揺れていましたが、おおむねの方向が出た、と受け取りたいと思います。ただ、これは、《今まで市が説明してきた、一般ゴミ(市の収集するゴミのこと)も含めた産業廃棄物を何もかも熔融炉などで処理してしまおう、という大規模かつ総合的な計画》について、です。
 下の新聞記事のように、県が、今後、さらに分別を進め、個別に県内で処理する方針ということは、ある種の廃棄物はどこかで処理する方針をとるということ。 行政は、さまざな都合・事情の変化によって、住民の意思表示の「受け止め方を変更する」ことはよくあります。まえの高富町長みたいに、誰かが手を挙げたら、また ゼロ からやり直し。だから、私の心配は、まだ消えません。



7月1日 岐阜