新しい風ニュース  87号(通巻119号)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
《なんでも相談》 どの政党とも無関係の  寺町 ともまさ
           発行 1997年6月7日

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 町長選挙説明会は11日10時から
 町長選挙に関わると見られている4グループ関係者の動向は・・・・

【議会多数派】 県職0Bらに当たったが、誰からも了解が得られず、役場現役幹部にも断られた。そして、町長逮捕直後から、後継候補者として名前の挙がっていた元古参議員を、5日夜議員らが要請に訪問、即“前向きな回答”を得た。翌6日には、候補者として公表。この週末の候補者決定が事前に流されており、県職OBらに対しても、“真剣な要請”もせず、全てが“この日の発表”に至るレールの上のでの行事のよう。多数派町議(12+1)人中心。

【現職町議YT氏】 正式表明こそしていないが、町長逮捕を受けて、関係者らが各地で事前運動を、素早く開始。他に町議1人。

【高富町を明るくする会】 6月1日、発足。14日頃の候補者発表を前提に活動開始。共産党中心。

【もうガマンできない高富町民の集まり】 議会請願や退職金不支給措置請求など、活発に独自活動。「高富町を変える3つの基本姿勢」も発表。町議1人。


         事件に関連して
 起訴された前町長の第一回公判が、6月27日に決まりました。今回の事件や疑惑について、お問い合わせや意見もありますので、情報の一部を整理します。

◆ 事件の経過について、前町長は「5月7日朝に北署に呼ばれて、午後11時に逮捕さ れた。何のことか分からなかった。警察に『平成4年7月頃、O氏から100万円貰い、有利、便宜をはかる趣旨で渡されたのだろう』と言われた。『記憶がない』と言ったが、『そんな言い訳は通らない。ビデオに写っている』といわれ、そういものがあるのだろうと、その旨の調書を取られた。」と言っている。お金の件については、「ビデオの一本に自分が写っていた。別の一本には、仲介者とO氏とのやりとりが写っていて、二人は『指名業者のランクを上げよ』『そんなことはできない』『自分の裁量でやりなさい』と言っている。」「私はO氏に500万円出資していた。そして300万円は回収している。『あとの200万円は、お詫び料としてお前にやるから』と言っている。」「出資の件と言うのは、ある山を買って、ドロを売って宅地にする事業。平成4年10月ごろ、500万円をO氏の事業に出資した。その事業がうまくいかなかったので、回収しようとした。そこで私が『町長選挙で金がいるから返してくれ』と頼んで、O氏から300万円もらった。」「町長選挙は微妙で、楽勝で勝てるものではなかったので、選挙妨害もされたくなかったし、お詫び料を入れた」・・・・・・・


     信じられない やりとり
普通感覚からすると、信じられないようなやり取りです。しかし、今はこんなことが、あちこちで行われていても不思議ではない、と誰もが考えてしまいます。現職建設課長が出入り業者に出資すること自体が大問題です。また「100万」もらったことが「記憶にない」ほどに、授受に無頓着(頻繁)なの?と言いたくなります。汚職再発防止には、厳しい対策が必要である事がよく分かるでしょう。 これらの経過に深く関わるのは、町議のFK氏・MI氏、県議秘書らとされており、問題や背景の広汎さが伝わってきます。町内やこの地域周辺の大型公共事業などに急速に入り込んで来た“ゼネコン”の事も、他方面で論議されています。 先日、話したある県職OBは「もうこの際、スッキリしてほしい」といっています。これは、多くの人に共通する願いです。何年後か、また「高富町で汚職」なんて本当にイヤ。捜査当局には、この際、一気にやってほしい・・・    


 6月議会日程  (ぜひ、傍聴にどうぞ)
 9日(月) 1時半〜 東海環状特別委員会  3時半〜 議会運営委員会
10日(火) 1時半〜 全員協議会      3時半〜 産業建設委(協)
16日(月) 9時半〜 本会議開会(提案説明など)
18日(水)10時〜 質疑
19日(木)10時〜産業建設委 1時半〜総務文教委 3時半〜厚生委
20日(金) 9時半〜 本会議 一般質問


   乳幼児医療費無料化 その後
 今年から、高富町と伊自良村は4歳未満児、美山町は就学前の全児の医療費を無料化しました。ただ、適用方法が、3歳未満児は医療機関の窓口で即できるのですが、今年度拡大した年令の児は、実費証明書で役所に申請するという面倒な手続きになっています。保護者らからはこの点の改善が強く求められていました。 あちこち関係機関に確認していくと、5月になって、医療機関等の了解が得られるなど、見込みがついて来たので、  3歳未満児と同様に、今秋から医療窓口で対応可能になる  ようです。基本的に大変評価されていますが、年度初期からの適用拡大がどうしてもできなかったのか、と一部残念な思いもあります。


    道路分担金 廃止 で混乱
 高富町では、今年度から道路等の分担金がなくなりました。しかし、これが、3月の予告はもちろん、4月になっても、5月になっても、町報等で知らされず、一方、自治会長にも全く通知がされず、「土木費」などとして従来から集金していた自治会等では、混乱し、徴収を急きょ取りやめたところもあるようです。 住民に知らせることも含めて、  「住民の立場になって、しかも速やかな行政を進める」  ということについて、具体的な問題が最近強く指摘され二点です。 これら、役所に共通する《素早い対応》はトップの方針次第です。