新しい風ニュース  89号(通巻121号)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
《なんでも相談》 どの政党とも無関係の  寺町 ともまさ
           発行 1997年6月22日


6月議会一般質問  6月20日(金)

《公共事業の予算配分について》
(議長が、時間切れで助役の答弁を途中で切ってしまったので、閉会後、深まったやり取りができました)

◆ 《問・寺町》 各種公共事業の策定・実施において、地域毎のムラを解消するためのキメ細かな事業選択・決定がなされているか?

《答・助役》 昨年の建設課分について、地域要望をもとに行った事業を地区別でみると、高富・13件7600万円、富岡・10件6300万円、梅原・12件7億6千万円(集落排水事業が大部分)桜尾・14件9200万円、大桑・1億2千万円だった。

◆ 《問・寺町》 校区別の比較ではなく、さらに細かい地域別で町内を見たとき、公共事業の実施にムラがあるのではないか。力の強い所、裏工作のうまい所などが、片寄って事業をとっていないか?
 道路整備、河川改良、公的施設の充実度などを指数化して、地域毎に点数化し、かつ、定期的に見直す事などを行う、例えば「まちの評価委員会」を設置してはどうか。

《答・助役》 今回、質問を受けて、手作業で集計しなければと思ったが、コンピューターでやってみたら、校区別には数字が表になった。校区より細かい事情は、議会等の意見も聞いている。

◆ 《問・寺町》 言葉をかえれば、入力段階から地区名をいれれば、(データの)細分化も可能と言うこと。ところで、議員の意見をストレートに聞くこと自体が、地域格差を助長している現実がある。

《答・助役》 確かに、地域代表ということで、そのようなことはある。 

→(感想・寺町) 計算上の金額の問題とともに、現場の比較が必要。住民も含めた「まちの評価委員会」をつくって、町内現地をみてあるき、充実度を数値化することが必要。大半の議員が地域代表としての利益誘導(事業を地元にもってくる等)活動に主たるエネルギーを注ぐような現状は絶対よくない。議員が地域代表としての利益誘導に奔走しなくてもいいような状態、つまり、行政が、町内全体を公平に見回し、公共事業を選択、実施していくようなシステムづくりが重要です。その他「入札制度の現状・実態・問題点」「公務員の公平、公正な業務確保について」を一般質問しました。


  町長選挙 立候補表明  それぞれの6月
◆ 《土井候補》
 6月6日、町農業委員会の会議後「立候補することにしたので、よろしく」と挨拶。農業委員は各自で事務所へ出るようにとの、半ば強制も。記者会見は、主流派議員らと、役場4階議員控室で。議員控室を使うことは「私物化」ではないかとの声に、議長らは「マスコミが1時間も付いていて、発表を待っていたから仕方なかった」。表向き、自治会組織を使わず、後援会の充実を図る最中だが、地元梅原では、区長ら準公職者等が署名を集めて回り、内心憤慨する人達の声が高まってきた。

◆ 《山崎候補》
 16日、月曜休館日の中央公民館で、閉館中のところを、強引にカギを開けさせ、ロビーで立候補表明の記者会見。東深瀬の定例自治会長の集まりに出て、推薦要請。会長らは推薦しなかったが、拍手でガンバレ、とはいった。候補らは、翌日から、東深瀬自治会連合の推薦をもらったと、ふれて回り、記者会見でも。
高木の連合会長には「東深瀬の推薦をもらったので」と要請、17日、高木自治会連合は集まり、候補者も来たが、推薦しないことを決定。西深瀬自治会連合会長には16日、「東深瀬と高木の推薦をもらった。西深瀬も」と。18日、西深瀬連合会は集まり、候補者も来たが推薦しないことを決定。ただし、この決定後、その場で突然、一部自治会長から、その場を「西深瀬自治会長会議」という名称とし、4対3の多数決で「西深瀬自治会長会議で推薦」とすると強行突破。富岡の自治会長らが困惑。これら強引な手法と〇〇舌は政治家としての氏のセンス、との非難続出。

◆ 《安江候補》
 14日の「高富町を明るくする会」や共産党関係者らの集会で、立候補表明。集会出席者によれば、2年前に議員を引退した氏は「16年間の議員生活で使命を果たした。正義感はある。身体も回復した」と。

◆ 《寺町候補》
 19日、役場4階ロビーで、立候補表明。◆情報公開◆倫理条例◆入札制度改革の三つの基本方針の早期実現を合意し「もうガマンできない高富町民の集まり」の推薦で決意。「公明・公正で自由な選挙こそ、今の高富をかえるために必要なこと」と、自治会等の推薦や公職者の肩書利用は行わない方針。


   おまけ・・《前町長・鷲見岩男氏嘆願書・不審な署名簿の回覧》
 27日の公判を目前に、「嘆願書」として、少しの前書きと19名記入できる欄の付いた署名簿が、高富地区を回っている。発起人も責任者も連絡先も一切記載なし。隣の家から、突然くる署名簿に、「家の順で回ってくるので、飛ばしたらバレてしまう」「本当にイヤだけど書かざるを得ない」と、署名して次の家へ。自治会組織と人の弱みに付け込む巧妙なやり口に、批判の声が続々。「事件による高富地区での信頼喪失という後遺症の対策」のために、土井氏を担ぐ“主流派”の策略、との声も。