新しい風ニュース  95号(通巻127号)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
《なんでも相談》 どの政党とも無関係の  寺町 ともまさ
           発行 1997年12月6日

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 高富町議会12月定例会日程     ぜひ傍聴に!
11日(木)10時〜開会(提案・説明)
16日(火)10時〜 質疑・採決
17日(水)10時〜 産業建設委員会 
18日(木)10時〜 厚生委員会
      13時30分〜総務文教委員会
19日(金)10時〜 委員長報告・採決・一般質問
22日(月)10時〜 一般質問・閉会

 前年度の決算が審議されます。16日(火)10時からの質疑は、事前通告なしのぶっつけ本番の質疑です。一番興味深いのはこの質疑だろうと思います。


   火葬場建設特別委員会(12月5日)   (傍聴)
 山県、武儀郡の6ケ町村が武芸川町地内に、火葬場を建設しています。ここに、県が動物用の火炉と公園を併設することで「周辺整備にも好都合」と話が進んでいました。来年の4月オープンを目指して、工事の60%以上が済みました。  しかし、数カ月前から、県がこの事業からの撤退を示してきました。計画中のゴルフ場と県の施設の予定地が重複していたことが原因のようです。地元補償も1億円以上が組まれ、支払いも順調に行ってきました。「知っていた」「知らなかった」の議論もあってのトラブルで、非常に話が複雑になってきています。関係者の努力で、施設としての来春オープンには差し支えないようですが、どうも、県と武芸川町の分が悪いようです。高富町は、常に全体経費の半分を拠出する立場、町としては、トラブルによる支出増加は、すんなり受け入れられません。


    高富町綱紀粛正懇話会 スタート
 町民の皆さんから選ばれた懇話会は、第一回の会議が11月19日に行われ、第二回は12月8日となっています。

  委員の皆さんは(敬称略)
 鷲見平也(高富)・小森三郎(高富)・今村宏(佐賀)・嶋井幸一(東深瀬)・山下逸夫(東深瀬)・山田富喜市(梅原)・服部公文(赤尾)・横山史郎(大桑)・桐山敏夫(助役)・富松善治(総務課長)です。
 エッ。女性がひとりもいない。 町長の公約にも反するのでは?
 選ばれた委員の皆さんに、住民の皆さんの意見が伝わるといいですね。


    綱紀粛正特別委員会(12月5日)
 職員倫理条例(規程)について、町の案を中心に、副委員長試案(請願者らの条例案)を比較しながら、非常に効率的に進んでいます。今回は、町が、前回の審議の内容をほとんど取り入れ、試案も「罰則」「公表」以外はほぼ取り入れる方向で、修正案を示しました。その姿勢は、心から拍手を送りたくなる、前向きなものです。前回の「町長や助役が認めたときは、酒食の会への(公費)参加、コンパニオン等による接待も可」というものも例外なく禁止の案となりました。
 今回の審議の中で、整理された大変重要なポイントの一つは次のことです。


  《「行政手続上の意思表示がされた」団体、個人を相手方とすること》
 高富町の公務員が接触するに当たって注意を要する相手方は、当初「契約してから」という考え方だったものが、例えば、契約書を結んでから、交際に注 意するというのでなく、「町の仕事をしたいと指名願いを提出した段階から(土木業者は数千社になる)」とか「許認可等の申請書を提出した段階から」とか、ごく初期の段階から網をかけることで合意が進んでいます。
 倫理条例で「罰則」を盛り込むことについては、前回、町は「県は『地方公務員法がある関係で、罰則を定めることは法的にできない』という指導だった」と答弁しましたが、私が尋ねたところ、自治省は「地方公務員法があっても、職員倫理についての罰則を自治体として条例で定めてよい」との回答でした。
 ただ、請願者は、現在は、罰則という定めより、いつ、どこで、どの業者らと接触、食事をしたのか「記録書類を明らかにすること」で十分と考えています。
 しかし、町や委員長は今後の情報公開制度の審議の中で、一括して考えればよいという意見です。よく話題になるように、接待や交際の相手方の氏名、店名などは墨で塗って真っ黒、というのでは意味がありません。
 「罰則」をとるのか「交際、接触相手を、町民の前に明らかにする事」を選ぶかです。届出書を全面公開するルールもなく罰則もなしでは、ルーズな約束です。
 町長汚職事件からまだ半年、時間が経つにつれ「厳しく受け止める」という考えと「あれは前町長個人のやったこと」という考えが別れてきているようです。一般職の町職員の皆さんに厳しい議論をしているのですから、今後は、特別職公務員(町長他三役、議員、審議会委員など)についても、厳しい議論を進めて行く事になります。