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新しい風ニュース　　９６号（通巻１２８号）
　たかとみの環境とくらしを考える会
　　岐阜県山県郡高富町西深瀬２０８　 TEL･FAX ０５８１-２２-４９８９
《なんでも相談》　どの政党とも無関係の　　寺町ともまさ
　　　　　　　　　　　発行　１９９７年１２月

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　　　　９７年１２月議会一般質問
　１９日質疑採決、２２日一般質問の両日は、傍聴の方も結構ありました。
　私の一般質問は、「下水道計画の現状」「介護保険の取り組み」「公平公正な税務行政」「市民オンブズマン的視点から」の４問です。ゴミの焼却、野焼きによるダイオキシン、その他の汚染が心配されており、今号では、時間ぎれでできなかっ５問目
の　「ゴミの問題の対応について」
に関して、議会後に確認した町（保健衛生課長）の回答を紹介します。

　ゴルフ場予定地の数千本のタイヤなど
◆①東深瀬のゴルフ場予定地に数千本のタイヤが放置されている。現在、タイヤの一部は撤去された。また、東深瀬向イ地区の工場がカーボンつまり炭素系素材の関連資材を焼却していたことで、周辺に大きな粉塵などの被害があった。現在は焼却が自粛されている。行政の指導もあってのことと評価されるが、今後の見通しはどのようか。

《回答》タイヤについては、１２月７日、保健所の立ち会いで、一部が撤去された。『受け入れ先のタイヤ処理場の能力に限りがあるので、順次、撤去する』という。
向イ地区の工場など公害に関する件については、時々見回り、訪問しているが、『燃やさないようにする』とのことだ。

◆《寺町》美濃市での産廃火災で、一層、周辺の住民の皆さんが心配しています。最大、約７千本あった、という人も。一刻も早い撤去が必要です。なお、９８年６月からは、タイヤについても半月以上の放置は認められなくなります。

岐北病院の焼却炉
◆②岐北病院の焼却炉が、時々、真っ黒な黒煙をあげて、周辺のかなり広い地区に、そして同時に、病院の入院患者にも非常に辛い思いをさせてきた。地域の基幹病院ということで、誰もが苦情を言えなかったようだ。今後の見通しはどのようか。

《回答》病院からは『保健所の指導で炉の改修など行ったが、まだ不十分なので、非感染性廃棄物と同様に、今後はビニール系の物も、専門の業者に処理委託する。今でも年間２１００万円の費用がかかって苦しいが、今後、分別をさらに徹底する。なお一層、設備の充実強化に努め、地域住民の負託に応える所存』とのことだった。

ものすごい野焼きの現場
◆③桜尾・椎倉から美山町・武芸川町へ抜けるトンネルがこのほど完成した。しかし、この美山町側には、非常に悪質な野焼きの現場が２ケ所ある。風向きによっては風が高富町側にくることは当然。ダイオキシンの悪影響も考えると、高富町としても放置すべきではない。

《回答》東側は関保健所、西側は伊奈波保健所の管轄で両者が協議、保健所が業者を呼び出して『野焼きを中止するよう』指導し、更に『今後は、焼却炉を設置するか、専門の業者に委託するよう』に指導している。町も早急な解決を希望している。

◆ 《寺町》通りがかりに一度覗いてみてください。但し"煙にまかれないように"

ゴミの簡易焼却の今後は
◆④岐阜市などに居て高富町を訪れた人から「高富はゴミの家庭焼却の煙が非常に目立つ」とよく聞く。家庭などの簡易焼却について、今後どのように徹底していくのか

《回答》新しい処理基準が１２月から施行された。今後は、機会あるごとに、分別・リサイクルの徹底や、ダイオキシン発生の可能性の高いゴミの焼却の自粛を求めていく。町も、生ゴミ堆肥化の装置に補助をしており、極力利用していただきたい。（価格の４０％を補助・一基の上限５０００円、年間２０基ほどの要望がある）

◆《寺町》簡易焼却の規制はなかなか伝わっていないようです。答弁のように、いろんな機会を利用して、案内して欲しい。環境と生命を守ろうという大局にたって法律改正した国の方針の徹底を、ぜひともよろしく。

　　パックやトレーなどのリサイクルを
◆⑤家庭から町のゴミを出すとき、ペットポトルとスーパーなどのプラスチックパック、発泡スチロールのトレーは非常にかさ張り、しかもダイオキシンの発生源。限られた資源の有効利用とゴミの減量のために、リサイクルに早急に着手すべき。

《回答》一般ゴミの約１／４位が、パック、トレーなど容器包装廃棄物である。
　ペットポトル、アルミ缶、スチール缶の分別収集については、平成１０年の中頃には、山県郡で歩調を合わせて実施する予定。トレー、紙パックについては、法律もあり、平成１２年からの収集を計画している。

◆《寺町》「３年後の実施」は最終のリミット。高富町単独でも、試験的に着手してはどうでしょうか。市民グループや前向きなスーパーなどへの依存から脱して、早急に全量を行政の通常の収集ルートに乗せることが求められています。
　ゴミ問題に関して、高富町は、１０月から学校を含む公共施設での焼却を全面停止、各学校にはシュレッダー（重要文書などの裁断機）を配備。他の自治体が来年４月の予算措置を待つっているのに比べて、素早い対応は大いに評価されます。（寺）

◆（再質問）助役
　トンネルを抜けたところの美山町側には、山県郡、武儀郡の６カ町村の屎尿処理場である岐北衛生センターがあり、このセンターの１００ｍほどのところですから、関係公務員の人達は、野焼きの実態をよく承知しているはずです。そして、さらに驚くことに、このセンターのもっと近くには、膨大な量の焼却灰が、トタンで囲っただけで、野積みされていました。これは、完全に、管理型の処分場に処理されるべきものです。このそばの小川は１ｋｍほど下流で武儀川と合流、そこは、河川公園として整備されており、夏に高富町の人達もよくバーベキューや川遊びに行くところです。
　助役は、広域行政の調整役です。この野焼きと、焼却灰投棄早急に対応すべきだと思うのですが、いかがでしょうか。