新しい風ニュース  号外(通巻167号)
 たかとみの環境とくらしを考える会
  岐阜県山県郡高富町西深瀬208  TEL・FAX 0581-22-4989
  《なんでも相談》  どの政党とも無関係の寺町 ともまさ
    E-mail tera-t@ktroad.ne.jp 2002年5月14日発行

  
     またもや町長逮捕!

 山崎氏については、ずっと前から、いずれはこうなる、とみられていました。
 県警は、一年ほど前から精力的に町長の周辺の情報収集に入っていたようです。
 昨年4月ごろには、町内の農業用水工事に関連しての疑惑。ただ、これは名目上「国から民間の用水組合への事業」であったので、町長に職務権限が見いだせないことからあきらめたようです。
 そして、誰もが(山崎氏の支持者ですら)強い疑問をもったところの、町長就任数年にしての立派な自宅の新築。
 山崎氏がT県議と一緒に作ったK警備会社も、支持者Tに代表権を譲ったことになっていますが、不透明極まりなく、解明が待たれています。
 山崎町政に変わった翌1998年から突然、高富町の公共事業を多額に受け始めた●組、そこにぴったりの▲建設。■建設を元請けに、両社が自宅建築にかかわったことは以前から山崎氏本人が公然と認めていたことです。
 他にも、98年に突然数億円の事業を落札し始めた★建設。
 私は、今回の容疑の「げんきはうす」もこの当たりが落札するだろうとみていました。しかし、意外なところが落札しました。

 富岡地区にできた児童館である「げんきはうす」は、「平成12年度当初予算」として2000年3月の予算で議会で初めて提案されてきました。新しい風ニュース128号(00年3月4日付け)で「設計費252万円。事業費の4%程度が設計費(だから、建物全体は約6000万円)」と紹介しています。このとき、場所は中部保育所の西側駐車場、とされていました。ずっと以前から、高富地区に続いて、富岡地区にも児童館をつくって、と主張してきた私は、歓迎しました。   (うらへ)


    とても不自然な規模拡大!
 ところが、予算議決からたった4カ月後の7月31日に開かれた臨時議会で、突然、「設計費等経費を約900万に増額し、場所も保育所南東側に」との予算が提案されました。事業費は2億数千万に跳ね上がることを意味する増額なのに、町長の提案説明は簡略。私は、担当の課長に増えた理由や明細についての答弁を求めました。
 @あまりに無計画であること、A本当にそれだけの規模が必要かということ、B用地取得が必要になること(実際、12月議会で1億6千万円の用地費が追加提案された)、C高富町にそんなに財政の余裕があるのか、・・・・疑問は付きません。 
 そして、町長選挙2週間前の2001年の6月議会。5月22日に行った入札の結果を受け、「げんきはうす」の落札者との契約の議案がでました。私は、「入札参加業者名とそれぞれの入札の額」の説明を求めましたが、入札指名業者選定委員会委員長である助役は、「価格までは・・・」となかなか答弁しません。強く求め、やっと「宇佐美組2億4400万円、青協建設2億5400万円、西濃建設2億4900万円、野田建設2億5500万円、大橋組2億4800万円、寺町建設2億4000万円、岐南工業2億4500万円、内藤建設2億4500万円」(契約する額はこれに消費税分5%を加える)との答弁がされました。
 また、「最近、業者が入れ替わっている」との質問には、「業者の選定については、選定委員会で慎重に審議をし、その事業にもっともふさわしい業者を選定している」と形式的。


   高富町の入札や公共事業の現状
 入札について、いまだに予定価格を公表しないなど、助役が取り仕切る高富町の入札制度は、極めて不透明で、議員としていつもはがゆい思いばかりです。
 今年の3月議会では、町の公共事業について建設課長・助役に一般質問をしました。 公共事業では、「丸投げ」ということがよく問題になります。A業者が落札しながら、実際には下請けのB業者が仕事の大部分をする、A業者は手数料的に一部をもらう、というものです。公正性や透明性がなく、事業費が高くなると指摘されています。 小さい会社が落札して、大きい会社に仕事を出す「上請け」も問題となっています。実際に、01年度、町長の親しいT県議の会社が「上請け」で仕事をしたことも分かりました。
 どうも、高富町はこれらチエックが甘いし、業者も堂々としている。そこで、平成13年度の主な事業について、下請け届けの有無、届けにかかわらず丸投げでなかったか、上請けでなかったかなどを質問したものです。
 高富町の公共工事の詳しいことは改めてニュースとして報告いたします。 


      議会は町長に辞職勧告すらしない!
 昨日5月13日の町議会。町民の皆さんから出された100条委員会や不信任議決を求める請願の審議、私は紹介議員として採択を強く主張しました。しかし、大半の議員が、不信任議決などして、捕まっている町長から「議会解散」を宣告されたら大変、との本音がありあり。大半の議員が町や町民のことを考えるのでなく、自分の保身しか考えていないようです。私は、めげずに改革を続けて行くしかない、と改めて感じています。皆さんも、町民としてあきらめないで下さい。        (とりあえず)