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          2005年9月22日
岐阜県フェロシルト問題検討委員会 
 委員長 佐藤 健様
    放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜
    くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク
 
要 望 書
 私たちは石原産業製造のフェロシルト撤去を目指して2005年2月からフェロシルト搬入地域の方々と共に運動している市民団体です。
 私たちはフェロシルトは放射性物質を含んだ廃棄物であり、1991年の「チタン鉱石問題に関する対応方針」(旧科学技術庁、通商産業書、労働省、環境省による通達)により、産業廃棄物として扱われるべき物と考えています。
 しかし環境省は有価で取り扱われていること、六価クロムやフッ素の汚染原因がフェロシルトに由来するかどうか明かではないことを理由として、産業廃棄物とは認めていません。
このような状況の中で、貴検討委員会が六価クロムの原因究明、放射線等の県民生活への影響について検討されよりよい県民生活のために尽力くださることを期待し、以下の要望をいたします。

要 望 事 項
1.検討委員会の公開を求めます。

2.岐阜大学地域科学部粕谷志郎教授の「フェロシルトに関わる六価クロム生成実験報告書」を提出します。検討資料とされることを強く希望します。[別添 1]

3.チタン鉱石に由来するウランやトリウムによる放射線の影響に強い不安を持っています。不安はγ線による直接被曝だけではありません。乾燥状態では微粒子となり飛散するフェロシルトを吸入することで起こる内部被曝、およびウラン、トリウムによるラドンガスの影響を評価していただくよう要望します。
 理由 @県内10ヶ所のウラン、トリウムの含有量が未確認であること
  Aウラン、トリウムの含有量にバラツキがある
    B生活圏内(特に瑞浪市稲津町は直下に小学校や幼稚園があります)にあること
  C搬入量が大量であること
D野積みの期間が長いこと

  ウラン、トリウム含有量にはバラツキがあります。石原産業が示したウランは6ppm(6mg/kg)、トリウムは11ppmです。ところが別紙のように愛知県の市民団体が採取したフェロシルトからは最大でウラン35ppm、トリウム 100ppmでした。[別添 2]
 ウランとトリウムがそれぞれ最大値含まれていると仮定すると、フェロシルト1トン中にウラン35g、トリウムは100g含まれることになります。1万トンにはウラン350kg 、トリウム1000kg
含まれることになります。 石原産業の数値でも1万トン中にはウラン60kg、トリウム110kg含まれることになります。ラドンガスの影響も増大します。
 今年6月に発表された米科学アカデミーの報告では、被曝リスクは低線量に至るまで直線的に存在し続け、閾値はないという考え方を示しました。
 岐阜県は花崗岩地域だからこそ、余分な放射線の影響を避けるという観点で、内部被曝やラドンガスの影響評価を実施されることを要望します。
             以上
         連絡先 兼松秀代 電話&FAX 058-232-2073