声 明 文
政治家は国民によって選ばれ、国民の税金から歳費を受け、全体の奉仕者として働くことが義務づけられています。しかし、政治家による口利きはひろく横行しており、その権力を利用して、交通事故のもみ消し工作から、公共事業の決定や業者選定にまで及び、政治家は当然のようにその見返りを期待している、との指摘がなされています。
これらの違法行為は収賄という犯罪で、法を守って真面目にくらしている私たち市民にとっては許しがたいことです。
今年、福祉複合施設「やないづもえぎの里」等に関しての岐阜県柳津町長の収賄事件の公判の中で、代議士による働きかけがあったことが具体的に証言されました。この事件では伊藤郁雄氏は町長在任中の今年1月、内藤建設の入札指名をめぐり収賄容疑で逮捕され、右設計コンペをめぐって追送検され、6月2日有罪判決を言渡されています(司設計側は1日、有罪判決言渡)。
今回の事件は国や地方の政治家の一部に著しいとされる利権構造の一端にすぎません。
私たちは、政治家がその権力を、一部特定の人のみの利益のために行使することを排除し、政治家が行政を私物化することを否定します。
よって、ここに主権や自治を侵害するこれらの行為を根絶するために、今般、法廷で明らかとなった当事者の代議士を告発するものです。
検察当局が告発を端緒に、早急かつ公正に捜査されることを期待し、すべての政治家が、利権に左右されず、真に国民のために職務を遂行する社会が実現することを心から願っています。
2000年6月10日
くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク 及び 告発人一同
※ 警察・検察・裁判所が衆議院選挙に関係なく事件の審理手続きを進めてきた結果、判決がこの時期となりました。それを受けての告発であり、告発時期も単にその連続に過ぎません。
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(以上を告発状提出の後に、発表しました。)
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