新しい風ニュース  NO158

やまがたの環境とくらしを考える会 (通巻195)
  岐阜県山県市西深瀬208 
├FAX 0581-22−4989
なんでも相談   どの政党とも無関係の 寺町 ともまさ
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 2004年9月11日

  続 大桑地区ゴルフ場の残土埋立

 先号157号で、大桑地区・岐阜国際ゴルフ場の残土埋立のことを報告したところ、業者の人から電話がありました。
「ちゃんと回収する、ということで県に特別に許可をもらっている。回収するはずがない、なんてこと言われるのは心外。既に、上部で撤去したところは、撤去して数日後に県(市)が確認にくるまでそのままにしておいて、見てもらった」との旨。
私は「では、撤去するそのときに立ち会いたいから、次は連絡してください」とお答えしました。
県や市の事後確認の記録と私たちの直接確認の記録がずれることはないはずです。
※8月26日現地視察のカラー写真10枚をHP(ニュース157号)に掲載中。

廃棄物処分の問題で全国集会が開かれる

 先号で、11月に全国集会を行うことが決まる、としました。
その後、事情で、一週間くりあがって《11月20日(土)21日(日)》と変更決定。
21日の全体の集会の会場は《岐阜大学図書館講堂》です。
ぜひご予定ください。

  山県市の地震の震度 おかしくない?

 先日は地震に驚きました。テレビで速報される震度、翌日の新聞の震度、そのうち岐阜地域では、山県(と大垣)が震度4で突出。
これに疑問を持った方がたくさんあります。
防災がいわれるこの時期、担当の市の総務課に聞きました。

 震度計設置場所  9月5日19時18分  9月6日00時19分
 市役所          4             4
伊自良支所        1以下          3
美山支所          2            2
美山仲越          2            2

 震度計は、仲越は気象庁設置、その他の3カ所は岐阜県が設置。
県が県内各地のデータを自動的に集約するシステム。
山県市役所では、庁舎の北側にある車庫棟の北側で、公道との間に設置されている、とのこと。
私も初めて知りました。

【寺町のコメント】10年ほど前、今の市役所本庁舎を造るとき、工事を始めたら、地盤が軟らかすぎて、急きょ、詳しいボーリングをして、地盤まで届くように基礎杭をたくさん打った、と聞いてます。
ただ、これは本庁舎の建物の直下だけ。だから、完成して使い始めた直後から、建物の回りの舗装した地面があちこちで陥没し、改修工事続き。庁舎一帯は、ふわっふわっの水田の上に乗っているわけです。
大規模地震のときの本部や避難場所になるであろう本庁舎、本庁舎は軽い傷で残るけれど、人や車が建物にたどり着けるか? といわれるゆえんです。

 災害の緊急放送・屋内 屋外放送のこと

 台風のとき、屋外放送があったようだが、聞き取れなかった、不安だった、との声がありました。これも市の総務課の担当。
 伊自良・美山は防災無線受信機が各戸に配布されているので、役所の放送は基本的に各戸の受信機に流している。時報と緊急の場合だけは、屋外拡声器も流す。
 高富は有線テレビの回線で、室内の各戸に配布された音声告知機で流すことができる。
市としては、伊自良・美山のようにしたいが、苦情が来るので、屋外拡声器を主にして流し、重要なものだけ屋内の音声告知機でも流す、とのこと。
 「重要である」として屋内・屋外両方流すかどうかの判断は、最終的には、伊自良・美山は総務課が、高富は流したい各担当課が決める、とのこと。

【寺町のコメント】高富の屋外拡声器の放送は、エリアにより、家の中では聞き取りにくい(私の家も、放送があったことにほとんど気付きません)。
 音声告知機のラジオ機能を日々のラジオとして利用して聴いている人から、突然大きな市の放送が入ると苦情が出る、との話を聞いたことがあります。
 「緊急放送は、受信者がどの状態になっていても強制的に各機器に流せる」システムとのことです。
つまり、ふだんの放送を聴きたくない人は、聞こえないようにしておくという選択ができる。
ラジオがわりにしている人は、1年に数回あるかないかの緊急放送が強制的に流れても、それは税金で各家庭に配布されている機器を「転用」しているのだから仕方ない、ということで受け入れるべきでは。
 この点、市は控えめで「来年防災無線が高富にも整備されたら」と。
今できないことは来年もできないとたいていの人は考えます。災害や緊急時のことなのに。

◆   議会のようす

  9月15日(水) 10時〜 9月定例会開会 市長の提案説明
    22日(水) 10時〜 議案に対する本会議場での質疑、委員会付託
 10月 1日(金)と4日(月) 10時〜 一般質問
     5日(火) 10時〜 委員長報告・討論・採決  閉会

 議員の報酬等を大幅に引き上げ、調査費までつける山県市議会。
私は「一般質問はせめて1時間に」と求めています。
9月2日には議長と議会運営委員委員に文書で要請しました。
9月3日の議会運営委員会での議論の一部は次のようです。
【小森委員:たいていの議員は足りている。質問事項以外を聞かなければいい】
【村橋委員:6月議会の前の話では、まだ30分でいい、とのことだった】
【渡辺委員:制限するのはいけない。議長もとりあえず45分に、といっていた】
【久保田委員長:9月はこのままで、12月議会に向けて協議する、でどうか】
 結局、9月議会もたった3問30分しか一般質問できません。

 私の議員報酬   7月の議員報酬 33万円  8月の議員報酬 33万円
 この「新しい風ニュース」の発行費用についての質問がときどきあります。
 1号当たりの発行費用(原稿の作成の手間や時間は除く)は、「紙代」「印刷費(自家印刷)」「市内の新聞5紙11,000部の折込料」の合計で約5万円。
 今回、7月は3号、8月は2号、合計5号を発行したので、支出は約25万円。

 公務員の守秘義務違反や情報ろうえい

 市民の住民監査請求について、公務員の守秘義務違反や情報ろうえいが疑われます。
例えば、愛知県警は名古屋市の情報公開請求者のことを漏洩した市職員を02年11月に守秘義務違反容疑で書類送検し、四日市市は市民の情報を不正照会した市職員を氏名不詳のまま02年12月に告発するなど、それほど重大なことです。
 そこで、8月20日、山県市長と監査委員に緊急に申入しました。

         緊 急 申 入 書 (一部略)
 山県市地域情報化事業と防災無線につき、7月8日付けで市民8人から、8月6日付けで市民67人から住民監査請求が出されたところです。
 この請求者の名簿は当然ながら全く表に出ていません。
 しかし、驚くべきことに、一部の行政関係者しか知り得ない請求者のところを、当該住民監査請求に関して《民間人》が回った、という事態が発生しました。
 これは、明らかに、公務員の守秘義務(地方公務員法第34条)に違反する重大な事実です。それに加えて、住民監査請求をした者に圧力を加えようとする意図が強くうかがえます。
組織的背景もまたしかり、です。
 過去にも、山県郡旧町村において、住民が署名等を行政に提出した際にその署名をしたことについて「圧力」を受けた、ということを何度も聞きます。
 自治体合併して新しいステージに向かおうとしている山県市において、情報漏洩しかつ市民の正当な行為に圧力をかけることなど、決して許されるものではありません。
よって、8月31日までに、以下3点につき文書での回答を求めます。
   (1)上記事案の事実及び背景に関しての調査結果
   (2)当該関係者への措置の内容
   (3)今後の対応方針
 なお、回答がない場合、より良い山県市をつくるために本件を警鐘とすべく、当事者としての告訴告発や損害賠償請求等を検討せざるを得ません。

◎地方公務員法
 (秘密を守る義務)第34条「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする」
 (罰則)第60条「該当する者は、1年以下の懲役又は3万円以下の罰金に処する。 
    2号 第34条の規定に違反して秘密を漏らした者」

◎刑法 (共犯)第60条「共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする」
 (教唆)第61条「人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する」
 (幇助/ほうじょ)第62条「正犯を幇助した者は、従犯とする」

 8月30日付けで市長から文書の回答がありました(監査委員も同文)。

 8月20日付け緊急申入書に対する調査結果は下記のとおりです。
    問1:職員が、第2次住民監査請求人(67人)を外部に漏らしたという事実はありません。
    問2:問1の回答のとおり 
    問3:問1の回答のとおり

【寺町のコメント】8月6日の請求者は、伊自良地域57人、高富地域7人、美山地域3人。
その伊自良地域のうちのある地区の請求者のところに、「この地区の○○人がなぜ住民監査請求したか知りたい」旨を地元の役員が言ってきたことが発端。
民間人が知り得るはずかないのに、何という「市の回答」なのか?!

監査請求は棄却  入札は9月14日実施

 地域情報化と防災無線の住民監査請求は棄却。
肝心の監査委員の監査結果部分が極めて短かいから、結論ありき、であることは明瞭。
全文は私のHPに載せました。
山県市として初めての住民監査請求、皆さんの感想をお聞きかせください。
 住民監査請求してのち、驚くべきことが展開されました。
今は「その結果としてできあがった状態」。本当のことは、今後、必要が生じたときに明らかにしたいと思っています。
注目の入札は9月14日実施。
入札が成立すれば、契約承認の議案が9月15日開会の市議会定例会の会期中に審議される流れです。

《投稿》 伊自良で地上波デジタル放送が!

 名古屋で実験している地上波デジタル放送が、私の家で受信できました。
8月に受信できたのは中京放送だけで電波が弱く安定しませんでしたが、9月に入り電波を増幅しているようで、他の局も受信できるようになりました。
 詳しい人に聞いたら、8月から9月に向けて順次増幅するそうで、9月15日には、1KWに増幅され確実に受信できるようになるだろうとのことでした。
    (7月30W→8月300W→9月1KW、年末には3KW)
 受信できる局は、中京テレビ・CBCテレビ・メーテレ・東海テレビ・NHK総合・NHK教育。
東海テレビと教育は電波が弱いのか、時々画像が乱れます。
 まず、ハイビジョン放送と同じように画像がきれいなのに驚きます。
 面白いなあと思ったのは、各放送局が3つづつチャンネルを持っていることです。
3チャンネルとも同じ番組を流している場合が多いようですが、教育テレビなどは、2つの番組を別々のチャンネルで同時に流していました。
 新聞のテレビ番組欄では見られない番組を受信するのは、変な感じです。
 これで、既設のUHFアンテナでデジタル放送を受信できることが証明できたので、自前のアンテナでテレビを見ている家庭は、CATVを引かなくても地上波デジタルに対応できることが明確になりました。
 たまたま私の家は、配線やブースターやTVなどデジタル対応済みだったので良かったのですが、いづれはどこの家庭でも同じ整備が自費で必要になります。
 衛星放送は、既設のBSアンテナで、そのままデジタル放送が受信できるばかりか、CS(スカイパーフェクトTV)までもが受信できるようになります。
 私はブロードバンドでインターネットをやりたいなあと思っているので、インターネット目的で市のCATVに加入しようかと考えています。
 しかし、インターネットをやらない家庭であれば、CATVを引く引かないに関わらず、家庭内配線やブースターは別途購入しなければならない場合が多いため、家のTV関連の改修とCATV加入のメリットを十分に検討しなければ、『52500円と月々の経費が無駄』、ということになってしまいます。

 山県市はこのことを住民に説明する義務があります。
 本来は加入説明会で十分に説明を行うべきだったと思います。(伊自良在住)