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山県市のゴミ処理に関する問題  2005年9月から


 山県市は現在、県のゴミ処理広域化計画にのっとって、岐阜市の施設で広域処理しています。
が、あと5年ほどで施設の寿命となります。 次期の計画について、経費試算などしたところ、岐阜市と共同で建設・運営がもっとも経済的であることが判明しています。
焼却施設建設とその後の20年間の運用・維持費で見ると、岐阜市との広域処理の場合の山県市の負担は合計49億円、山県市単独の場合の山県市の負担は81億円と出ています。
岐阜市にとっても、諸般、財政が厳しい中で、広域処理のほうが経済的であることは同様です。
 しかし、山県市(長)は、岐阜市と一緒に組むと用地を山県市内で出すよう求められるし、地元の同意を得るのが大変だから単独がいい、というあまりに安易で無責任な考えです。旧美山町内に山県市単独で建設し運営しようとしています。新年度、美山現地の環境アセスメント着手と事業計画の仕様書づくりに入る段階に突き進んできました。
 そこで、市民としては、岐阜市と広域処理した場合に要する費用(49億円)を上回る経費の支出を差し止めること、もし強行した場合には、広域処理した場合に要する費用を超えた部分(81億円―49億円=32億円)の支出は市長ら職員が市に弁済すること、などを求める住民監査請求、住民訴訟をしました。  

●2006年6月7日(水)に住民訴訟を、岐阜地裁に提起しました。

訴状 テキスト版
訴状 PDF版
2006年5月8日付け 住民監査請求・監査委員の監査結果 PDF版

●2006年3月10日(金)に住民監査請求しました。

2006年3月10日付け 住民監査請求書  テキスト版
同 PDF版

●2006年3月議会・一般質問質問番号 3番
  市のごみ処理施設計画は現行の広域処理の可能性を真剣に検討すべき(答弁者 市民部長)

 
山県市のごみ処理施設建設について、建設費や維持費を含めてみたとき、20年の経費の合計は、山県市の進める単独計画が約81億円、岐阜市との広域計画が約49億円ということが明らかになってきた。
 山県市が岐阜市と広域計画について交渉する意思もなく、実質的に協議の経過もないこと、単に用地選定・地元同意が大変だからというだけで、高い経費の山県市単独を選択することの問題が明らかになった。加えて山県市の単独計画では、市が独自で拠出することになる財源が著しく多くなることも見えてきた。
・12月議会以降、この質問の日までの動きはどのようか
・今後の展望と市が考える進行予定はどのようか。
・ 現在は、県が1999年5月に定めたゴミ処理広域化計画に適っているにもかかわらず、これを敢えてそれ以前の単独にもどす合理的理由は何か。
 通告文 テキスト版    同 pdf版  
 一般質問は3月17日午後。その後、数日くらいで質問・答弁をアップする予定です。

●2005年12月議会・一般質問・第2問
 「市の一般ゴミの処理計画はあまりにも経費が高すぎる」(答弁者・市民部長)

 私は、市の一般ゴミの処理計画の検証と今後の進め方について検証するために、先の9月議会で一般質問をした。その後、私のところには、「なぜそんなに高いほうを選択するのか」とか「市長の答弁はおかしい」などの声が寄せられている。 この間、私は、「岐阜県ごみ処理広域化計画」を基本方針として掲げている岐阜県に対して、県内各地の同種の計画について情報公開請求した。そのデータも含めて、前回の質問・答弁で整理されたこと、市の委託業務なども参考にして質問する。
  通告文 テキスト版   同 
 12月21日の本番の質問・答弁の全文 テキスト版14KB   同 PDF判134KB
 (分かりやすいよう、質問と答弁を対応するように組み替えてあります)

●2005年9月議会・一般質問・第2問 
「市の一般ゴミの処理計画の検証と今後の進め方について」(答弁者・市民部長)

山県市は3年前から岐阜市の掛洞のごみ処理プラントに搬入しているが、岐阜市が2010年(H22年)3月までしか受け入れてくれないので、山県市がどこかに単独で建設するしかないとしている。
 しかし、2003年(H15年)の市のごみ処理の方向性を検討しごみ処理施設整備基本構想策定のための委託業務の報告書では
@山県市単独で既設施設内に建設、
A同単独で市内の新たな敷地に建設、
B岐阜市と広域処理し新らしい敷地で建設、
という想定パターンのそれぞれについて、山県市負担分について次の試算結果が示された
この報告書の「総合評価」の結論においても、岐阜市と広域処理が「長期的な視点においてもっとも優れている」とされている。
このように、岐阜市と広域処理した場合、約20億円の経費で済むと試算が出ている。
それにもかかわらず、敢えて、約23億円から31億円も経費を必要とする市の既設施設内に単独で建設することを選択したのは、あまりに経済的にマイナスである。
しかし、山県市は岐阜市と共同の可能性について協議もせずに、単独を決めた。この問題を探る。
  通告文 テキスト版   同 
 9月22日の本番の質問・答弁の全文 テキスト版13KB
  同 PDF判144KB
 特別資料*山県市・新施設における可燃ごみ収集運搬に係る金額の算出
PDF判116KB